本製品Q&Aでは、Apex One SaaS のエージェントインストールに失敗した場合のログの取得方法について、ご案内いたします。
初期のインストールフォルダ配下です。
【32ビットOS】 C:\Program Files\Trend Micro\Security Agent\
【64ビットOS】 C:\Program Files (x86)\Trend Micro\Security Agent\
ログの採取の前に、エージェントのインストーラを再度ダウンロードしなおしてインストールが正常に終了するかご確認ください。
- タイムテーブルの取得:
取得したログファイルを比較しながら調査を進めるため、システム時計をもとに、
ログの取得時刻や作業の実行時刻をメモしていきます。
--------------------------------------------------------------------------------
記載例)
10:00 システム時計の時刻を確認
10:03 クライアントにて ofcdebug.log の取得を開始
10:05 サーバにて ofcdebug.log の取得を開始
10:15 現象再現
10:25 各データの取得
--------------------------------------------------------------------------------
- デバッグログ(クライアント)の出力準備:
Apex One SaaS エージェントをインストールするコンピュータにて、%systemdrive% に、以下の内容で Ofcdebug.ini という名のファイルを作成します。(例:C:¥Ofcdebug.ini)
--------------------------------------------------------------------------------
[debug]
DebugLog=c:\temp\ofcdebug.log
debugLevel_new=D
debugSplitSize=1048576000
debugSplitPeriod=24
debugRemoveAfterSplit=1
DebugMaxSplit=100
RequireFreeSpace=100
ForceStopOtherLogserver=1
--------------------------------------------------------------------------------
Ofcdebug.iniの解説:
* DebugLog パラメータは、デバッグログのファイル名と格納するパスを指定します。
上記設定例の場合は C:¥temp¥ofcdebug.log として出力されます。
- 現象を再現させます。
msi 形式のインストーラの場合、以下コマンドでインストール時のログも併せて取得します。
--------------------------------------------------------------------------------
msiexec /i <インストーラ.msi> /L*V "<任意のパス>install.log"
--------------------------------------------------------------------------------
*エラーメッセージが出力された場合は、画面のスクリーンショットを取得します。 - ウイルスバスター Corp.クライアントをインストールしようとしたコンピュータにて LogServer.exe が起動している場合は、プロンプト画面を閉じて、LogServer.exe を終了させます。
* プロンプト画面を閉じても、デバッグログの出力が停止しない場合は、LogServer.exe がまだバックグラウンドで起動している可能性があります。その場合は、Windows のタスクマネージャを起動し、[プロセス] タブにて LogServer.exe を選択し、「プロセスの終了」を実行します。
- Apex One SaaS エージェントをインストールしようとしたコンピュータにて %systemdrive%\ に配置した ofcdebug.ini を削除します。
- Apex One SaaS エージェントをインストールしようとしたコンピュータでシステムの基本情報を取得します。
システムの基本情報は、Case Diagnostic Tool (以下、CDT)でイベント選択時に
「Basic Information(基本情報)」を選択して取得します。
CDTの使用方法については、以下の製品Q&Aをご覧ください。
※ CDT ログが出力できない場合には、[スタート] → [ファイル名を指定して実行] で
「msinfo32」と入力して、システム情報を表示させ、msinfo32.nfo という
ファイル名でファイルを保存します。
また、[ファイル名を指定して実行]で「regedit.exe」と入力し、画面左上の
「コンピュータ」を選択の上、画面上部の[ファイル] → [エクスポート]から
レジストリ情報をエクスポートします。
■ 取得情報一覧
・手順実施時のタイムテーブル
・<インストールフォルダ>\PCCSRV\Log\ofcdebug.log* (サーバ) ※ 同一パスに存在する現象発生日のログファイルすべて (ファイルサイズによりローテートされた"*.7z"が存在する場合は該当ファイルも取得します)
・C:¥temp¥ofcdebug.log* (クライアント) ※ 同一パスに存在する現象発生日のログファイルすべて (ファイルサイズによりローテートされた"*.7z"が存在する場合は該当ファイルも取得します)
・現象発生時の画面のスクリーンショット
・CDT ログ(または、msinfo32.nfoとレジストリエクスポート情報)
・<任意のパス>install.log(msiパッケージの場合)
・インストーラ
・OFCINST.log(インストーラの保存パスに作成されます)
・%windir%/OfcInstReg.log(クライアント)