発生する事象
Domino をバージョン 12.0.2 にアップグレードした後、InterScan for IBM Domino (以降、ISD) Windows版のタスクが正常にロードされない場合があります。
原因
Domino 12.0.2 側のC API OSLoadLibraryに関する仕様変更により、 ロードするライブラリーの絶対パスが指定されていない場合、 C API OSLoadLibrary ではライブラリーのパスが検索されなくなりました。
そのため、Domino 12.0.2へのアップグレード後、ISDのタスクが正常にロードされない事象が発生します。
Domino 12.0.2 の仕様詳細につきましては、HCL社のDomino 12.0.2 のリリースノートをご覧下さい。
対策
ISDが既にインストールされている環境で Domino のバージョンを 12.0.2 にアップグレードする場合、ISD 5.8では本事象を回避するためのHotfixを準備致しました。
Hotfixのご利用を希望される方はサポート窓口までお問い合わせ下さい。
Hotfix入手後は、Hotfixを先に適用いただき、その後 Domino を 12.0.2 にアップグレードしてください。
Domino 12.0.2 がインストールされている環境にISDを新規インストールする場合、
ISDの新規インストール前に、あらかじめ以下のいずれかの回避策の実施ください。
回避策を実施しない場合、ISDのタスクがロードされない事象が発生致します。
回避策1
Domino コンソールで以下のコマンドを実行します。
set config SMD_LOAD_LIBRARY_ABS=1
回避策2
Domino 12.0.2 のリリースノートに記載のとおり、notes.ini の OSLL_<#> に、ISDバイナリフォルダの絶対パスを設定します。
例: ISD 5.8 GM Windows の場合
ISDバイナリフォルダの絶対パス:
C:\Program Files\Trend Micro\ScanMail for Domino\program\V5.8.0.1043
notes.ini の設定に以下を追加:
OSLL_1=C:\Program Files\Trend Micro\ScanMail for Domino\program\V5.8.0.1043