TMEmS/V1ECS のメールサーバでは 1通 のメッセージに指定可能な受信者 (エンベロープの受信者) の数が 制限 されています。
また、TMEmS/V1ECS のポリシールールには 受信者数の検索条件 が用意されています。
メールサーバにおける受信者数の制限
受信保護・送信保護にかかわらず TMEmS/V1ECS のメールサーバでは 2024/5/27 現在、1通 のメッセージに指定可能な受信者 (エンベロープの受信者) の数は 1000 に制限されています。
しかし、受信保護と送信保護で SMTP トラフィック量 (流量) のしきい値が異なるため、送信保護ではこの上限値に抵触する前に o-2 の 流量制限 (ひとつの送信者のメールアドレスに対して 10分間 に 500通) によりメッセージの受信が拒否されます。
そのため、受信保護のトラフィックに対してのみメールサーバにおける受信者数の制限は有効です。
受信者数の検索条件
管理コンソールの [受信保護設定] > [コンテンツフィルタ] または [送信保護設定] > [コンテンツフィルタ] の画面では検索条件に「受信者の数」を選択したポリシールールを任意に作成できます。
また、[受信保護設定] > [コンテンツフィルタ] には初期設定で "Exceeding msg size or # of recipients" のポリシールールが有効化されており、検索条件には「受信者の数 > 50」が選択されています。
「受信者の数」の検索条件では以下のいずれかの数が条件に合致すると検出します。
- エンベロープの受信者に指定されたメールアドレスの合計数
- To または Cc ヘッダ に指定されたメールアドレスの合計数
例えば SMTP トランザクションにおいて 1通の メッセージの宛先に 1件 の受信者がエンベロープの受信者として指定されている場合、エンベロープの受信者の数が初期設定で用意されているポリシールール "Exceeding msg size or # of recipients" の「受信者の数」の設定値 (50) を超えることはありませんが、もしメッセージの To ヘッダに 60件 のメールアドレスが指定されていれば「受信者の数」の設定値を超えるため、メッセージは同ポリシールールによって検出されて隔離されます。その場合、検索条件「受信者の数」の設定値を変更するか、同検索条件を無効化するなど、必要に応じて対処してください。
なお、「受信者の数」の検索条件によって検出された場合、管理コンソールの [ログ] > [ポリシーイベント]の画面で検索すると、検索されたログの 脅威の種類 に「コンテンツ」と表示されます。
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エンベロープの受信者と To または Cc ヘッダに指定されたメールアドレスの違いについて詳しくは こちら を参照してください。
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初期設定で用意されているポリシールール "Exceeding msg size or # of recipients" の検索条件には「受信者の数」に加えて「メッセージサイズが次に一致する」が選択されています。ポリシーイベントのログで 脅威の種類 に「添付ファイル」と表示されていれば「メッセージサイズが次に一致する」の検索条件によって検出されたことになります。