パッチ適用処理の失敗状況によっては、既存のサービスが削除されているなどの理由でパッチ適用を再試行できない可能性があります。
そのため、スナップショットなどでパッチ適用前の状態を必ずバックアップしてください。
パッチ適用が失敗した場合、パッチ適用前の状態にバックアップからリストアし、下記の回避策をお試しください。
回避策
まずは、以下を実施し、パッチ、Cirtical PatchやService Packの再適用をお試しください。
- [コントロールパネル] - [サービス] により以下のサービスを停止します。
- Apex One Master Service
- Apex One Active Directory Integration Service
- Apex One Apex Central Agent
- Apex One Deep Discovery Service
- Apex One Log Receiver Service
- Apex One Plug-in Manager
- Trend Micro Local Web Classification Server
- Trend Micro Smart Protection Query Handler
- Trend Micro Smart Protection Server
- Trend Micro Integrated Vulnerability Protection Server
- Trend Micro Application Control Service
- Trend Micro Endpoint Sensor Service
- Trend Micro Advanced Threat Assessment Service
- 以下の Apex One サーバ関連のプロセスがタスクマネージャ上に存在しないか確認します。残存しているプロセスがある場合は強制終了させてください。
- verconn.exe
- dbserver.exe
- Ofcservice.exe
- LogServer.exe
- Apex Oneエージェントと同居している場合、Apex Oneエージェントのアンロードを行います。
- バックアップソフトやセキュリティソフトウェアなど同居している場合、事前にサービスを停止してからパッチ、Cirtical PatchやService Pack の適用を行う事もご検討ください。
その他、考えられる回避策は以下の通りです。
- 長期間再起動をしていないサーバOSにパッチ、Cirtical PatchやService Pack を適用する場合、サービス停止に時間を要して失敗する可能性がありますので、事前にOS 再起動する事もご検討ください。
- 「PCCSRV」フォルダの共有を解除している場合、インストールに失敗することが確認されています。
共有を解除している環境では、事前に共有設定を実施してください。- ApexOneサーバのインストールフォルダに移動します。
例:C:\Program Files (x86)\Trend Micro\Apex One\ - 「PCCSRV」フォルダを右クリックし[プロパティ]を クリックします。
- [共有]タブをクリックし、[詳細な共有]ボタンを クリックします。
- 「詳細な共有」画面上部の「このフォルダーを共有する」が 有効となっているか確認し、無効の場合は有効にします。
また、「共有名」に「ofcscan」と入力します。 - [アクセス許可]ボタンをクリックし、 以下の権限設定が与えられているか確認して、権限設定が不足している場合は追加、変更してください。
・Everyone →「許可」>「読み取り」のみ有効
・Administrators →「許可」> 「フル コントロール」有効 - [OK]ボタンを順番にクリックし、最後に[閉じる]をクリックして ウインドウを閉じます。
- マシンの再起動を行います。
- ApexOneサーバのインストールフォルダに移動します。
- インターネットへ接続できない環境など、証明書の自動更新ができない環境ではデジタル署名のチェックに失敗し、パッチ適用が失敗する可能性があります。
このような環境では、以下 製品Q&Aの回避策「方法2:」に記載されている証明書が不足していないか確認ください。
デジタル署名により発生する問題について
調査に必要な情報
上記回避策を実施しても問題が解決できない場合には、以下のファイルを取得して弊社サポートセンターまでお問い合わせください。
▼Service Packの場合:
• エラーのスクリーンショット
• C:¥Windows¥ofcmas.log
• <Apex One サーバのインストールフォルダ>\PCCSRV\Log\Ofcdebug.log.*(生成されている場合)
• CDT("basic", "Installation & Uninstallation"と”Upgrade & Patch & Hotfix”にチェックを入れてください。手順はこちら)
▼Patch/Critical Patch の場合:
• エラーのスクリーンショット
• C:¥TMPatch.log
• <Apex One サーバのインストールフォルダ>\PCCSRV\Log\OfcHotfixToolDebug.log(生成されている場合)
• CDT("basic", "Installation & Uninstallation"と”Upgrade & Patch & Hotfix”にチェックを入れてください。手順はこちら)
リンク
-
- 製品Q&A : 管理コンソールを正常に開けない時に、よくあるお問い合わせのケース
- 製品Q&A : 「インストール失敗」とメッセージが出力されパッチ適用に失敗する
- 製品Q&A : 修正プログラム適用時のよくある質問について