概要
V1ECSは、トレンドマイクロのセキュリティソリューション「Trend Vision One」(以下、Vision One)の一機能であるメールソリューションサービスです。
V1 ECSでは CAS のメールセキュリティ/クラウドアプリケーションセキュリティの機能を Vision One上に統合し、CAS の各種設定を「Cloud Email and Collaboration Protection」にアップデートする機能を提供いたします。
これにより、CAS をご利用のお客様はV1ECSの「Cloud Email and Collaboration Protection」へのアップデートが可能となり、アップデート時点での CASのライセンス有効期限まで無償でV1ECSをご利用いただけます。
- CASのライセンスをトレンドマイクロよりTrend Micro SaaS Subscription License(TSSL)またはTrend Micro 運用受託ライセンス(以下、TMOL)にて購入いただいているお客様向けの機能となります。
弊社販売SaaSパートナー様経由等で、月額などTrend Micro マネージド事業者ライセンス(MSPL)でご購入いただいている場合は、恐れ入りますがご利用いただくことはできません。
アップデート手順につきましてはこちらの製品Q&Aをご確認ください。本ページでは、アップデート対象の詳細について紹介します。
CAS の設定および機能毎のV1ECSへの設定におけるアップデート可否は以下の通りです。V1ECS でも CAS で使用しているデータベースと同じものを使用するため、ご利用いただいている設定は引き続き V1ECS側でも使用できます。
2024年1月15日の実装時点で一部機能が V1ECS のコンソールで使用できないため、対象機能について記載します。
CAS管理画面の設定 | アップデート可否 | アップデート先のTrend Vision Oneコンソールの設定 | 説明 |
---|---|---|---|
[ダッシュボード] | 一部不可 | [Cloud Email and Collaboration Protection] - [Dashboard] | 2024年1月15日時点の実装では[ダッシュボードデータのエクスポート] 機能は使用できません。実装時期は未定ですが、今後機能実装予定です。 |
[ポリシー] - [ポリシー管理] | 可 | [Cloud Email and Collaboration Protection] - [Policies] - [ポリシー管理] | CAS で設定している内容を引き続き V1ECS側でも使用できます。 |
[ポリシー] - [グローバル設定] | 一部不可 | [Cloud Email and Collaboration Protection] - [Policies] - [グローバル設定] |
|
[ログ] | 一部不可 |
[Cloud Email and Collaboration Protection] - [Logs] | 2024年1月15日時点の実装ではV1ECS で以下リンクは使用できません。実装時期は未定ですが、今後のメンテナンスにより機能追加予定です。
|
[操作] - [隔離] | 可 | [Cloud Email and Collaboration Protection] - [Operations] - [隔離] | CAS で設定している内容を引き続き V1ECS側でも使用できます |
[操作] - [ユーザからレポートされたメール] | 可 | [Cloud Email and Collaboration Protection] - [Operations] - [ユーザからレポートされたメール] | CAS で設定している内容を引き続き V1ECS側でも使用できます |
[レポート] - [生成済みレポート] | 可 | [Cloud Email and Collaboration Protection] - [Reports] - [生成済みレポート] | CAS で設定している内容を引き続き V1ECS側でも使用できます |
[レポート] - [予約レポート] | 可 | [Cloud Email and Collaboration Protection] - [Reports] - [予約レポート] | CAS で設定している内容を引き続き V1ECS側でも使用できます |
[レポート] - [ワンタイムレポート] | 可 | [Cloud Email and Collaboration Protection] - [Reports] - [ワンタイムレポート] | CAS で設定している内容を引き続き V1ECS側でも使用できます |
[運用管理] - [組織管理] | 可 | [Cloud Email and Collaboration Protection] - [Administration] - [組織管理] | CAS で設定している内容を引き続き V1ECS側でも使用できます |
[運用管理] - [オートメーションと統合 API] | 可 | [Cloud Email and Collaboration Protection] - [Administration] - [オートメーションと統合 API] | CAS で設定している内容を引き続き V1ECS側でも使用できます |
[運用管理] - [サービスアカウント] | 一部不可 | [Cloud Email and Collaboration Protection] - [Administration] - [サービスアカウント] |
2024年1月15日時点の実装ではV1ECS で以下機能は使用できません。実装時期は未定ですが、今後のメンテナンスにより機能追加予定です。
|
[運用管理] - [サービスアカウント] - [Outlook向けアカウント] | 可 | Cloud Email and Collaboration Protection] - [Administration] - [Outlook向けアドイン] | CAS で設定している内容を引き続き V1ECS側でも使用できます |
[運用管理] - [管理者と役割] | 不可 | - | V1ECSでは Vision One プラットフォームで役割とローカルアカウントを管理します。 |
[運用管理] - [シングルサインオン] | 不可 | - | Vision One プラットフォームでシングルサインオンを管理します。 |
[運用管理] - [ライセンス] | 不可 | - |
Vision One プラットフォームでライセンスを管理します。 |
(※コンソール右上部分にある)通知/タスクリスト | 不可 | - | Vision One プラットフォームのUIでサポートします。 |
(※コンソール右上部分にある)言語/タイムゾーン | 不可 | - | Vision One プラットフォームで設定します。 |