Apex One SaaS のメンテナンス前に、以下の設定を実施いただくことで、Apex One SaaS エージェントを段階的にバージョンアップすることができます。
実施手順は以下のとおりです。
・Step 1: エージェントプログラムのアップグレードと HotFix の配信を禁止する
・Step 2: 任意のエージェントにエージェントプログラムを配信する
後述の Step 1 の手順は、Apex One SaaS エージェントのビルドバージョンアップを停止する設定になります。
既知の脆弱性や不具合の修正が反映されないリスクがございますので、中長期での設定は避けていただき、
定期的に設定を解除して Apex One SaaS エージェントのビルドバージョンアップを実施いただくことを強く推奨いたします。
また、Apex One SaaS では「弊社が定期メンテナンス等で公開した製品プログラムビルド毎に、
公開された月から18か月をサポート期間」とするサポートポリシーを設けております。
ビルドバージョンアップを停止することで、サポート期間外とならないようご留意ください。
Step 1: エージェントプログラムのアップグレードと HotFix の配信を禁止する
Apex One SaaS のメンテナンス前に、Apex One SaaS の管理コンソールにて以下の手順を実施します。
1. Apex One SaaS の管理コンソールにログインします。
2. [ポリシー] > [ポリシー管理] を選択します。
3. 「製品:」が「Apex Oneセキュリティエージェント」となっていることを確認したうえで、
既に設定済みのポリシーを選択するか、[+作成] ボタンよりポリシーの作成画面を開きます。
4. 左メニューの [対象] を選択し、設定を配信する対象を設定します。
5. 左メニューの [権限とその他の設定] を選択し、[その他の設定] タブを選択します。
6. 「アップデート設定」欄の「セキュリティエージェントがアップデートするコンポーネント:」を以下に変更します。
・パターンファイル(パターンファイルのみの配信です)
・パターンファイル、エンジン、ドライバ(パターンファイルに加え、エンジンやドライバも配信します)
いずれかの設定が配信されることで、Apex One SaaS エージェントへのエージェントプログラムと Hotfix の配信が行われない状態になります。
7. [配信] (新規作成時は [保存] ) を選択します。これにより、ポリシーが対象の Apex One SaaS エージェントに配信されます。
上記の手順を実施した状態で、Apex One SaaS のメンテナンスを迎えます。
Step 2: 任意のエージェントにエージェントプログラムを配信する
Apex One SaaS のメンテナンスにより、Apex One SaaS サーバに最新のビルドが適用されます。
しかしながら、Apex One SaaS エージェントには、Step 1によりエージェントプログラムと Hotfix の配信が
行われない設定が反映されているため、最新のビルドのプログラムが配信されていません。
以下の手順にて、任意のエージェントから段階的に最新のビルドへのバージョンアップを開始します。
1. Apex One SaaS の管理コンソールにログインします。
2. [ポリシー] > [ポリシー管理] を選択します。
3. 「製品:」が「Apex Oneセキュリティエージェント」となっていることを確認したうえで、
Step 1 の設定を実施したポリシーを選択します。
4. 左メニューの [権限とその他の設定] を選択し、[その他の設定] タブを選択します。
5 「アップデート設定」欄の「セキュリティエージェントがアップデートするコンポーネント:」を以下に変更します。
・すべてのコンポーネント(Hotfixとエージェントプログラムを含む)
本設定が配信されることで、Apex One SaaS エージェントへのエージェントプログラムと Hotfix の配信が行われる状態になります。
6. [配信] を選択します。これにより、ポリシーが対象の Apex One SaaS エージェントに配信されます。
設定が Apex One SaaS エージェントに反映された後、Apex One SaaS エージェントのアップデートのタイミングでバージョンアップが開始されます。