前提
プロキシを利用してインターネットに接続する環境においては、Apex One から Apex One SaaS へ
エージェントを移行する前に、Apex One 側で以下の設定を実施しておく必要があります。
※PAC ファイルを利用して通信制御を実施している場合も同様です。
※こちら のページでも同様の解説がございます。
・Apex One サーバ管理コンソール > [管理] > [設定] > [プロキシ] > [エージェント] タブ
[Windows のプロキシ設定を利用する] を選択し [保存]
上記設定を実施しない場合、Apex One SaaS への移行時にエージェントがプロキシを利用せずに
通信を実施するため、Apex One SaaS への移行に失敗します。
注意点
[Windows のプロキシ設定を利用する] の設定を実施後、Apex One SaaS と移行対象のエージェント間のみならず、
Apex One サーバと移行対象のエージェント間でもプロキシを経由して通信を行う状態に設定する必要があります。
現状の Apex One の仕様上、[Windows のプロキシ設定を利用する] の設定を実施した場合であっても、
Apex One サーバとエージェント間の実際の通信においてプロキシを利用していない場合、
エージェントは内部的にプロキシを利用せずに通信を行う設定が適用されます。
PAC ファイルなどでプロキシ利用可否を分けることは仕様上出来かねることを意味します。
Apex One サーバの管理コンソールから「エージェントの移動」にて Apex One SaaS サーバへの移行を
実施するケースでは、移行処理に伴ってまず Apex One サーバとエージェントで通信が発生いたしますが、
Apex One サーバとエージェント間の実際の通信においてプロキシを利用していない設定となっている場合、
Apex One サーバとエージェントはプロキシを利用せずに該当の通信を実施します。
この挙動により、上記仕様に伴ってエージェントには内部的にプロキシを利用せずに通信を行う設定が適用され、
そのままの状態で Apex One SaaS へ移行しようとするため、プロキシを使わない設定のまま Apex One SaaS へ
通信を試みる形となり、結果的に Apex One SaaS へ接続できずに移行に失敗します。
PAC ファイルなどで Apex One サーバとの通信ではプロキシなし、Apex One SaaS との通信ではプロキシあり、のように
プロキシ利用可否を分けている場合、上述のとおり移行に失敗いたしますので、移行時には事前に
Apex One サーバとの通信でもプロキシを利用するように設定してください。