■現象の詳細
InterScan Web Security Suite(以下 InterScan WSS)は、大容量ファイルのダウンロード時にタイムアウト防止機能により、[ダウンロードおよび検索の進行状況の表示]メッセージ(プログレスページ)の表示が試みられます。このとき、次のメッセージが表示され、目的のファイルをダウンロードすることができない場合があります。
• ケース1:ユーザによりファイルのダウンロードが中断されました。
• ケース2:セキュリティ保護のため、このサイトによる、このコンピュータへのファイルのダウンロードが Internet Explorer によりブロックされました。オプションを表示するには、ここをクリックしてください...
■原因
「Windows XP Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載(以下、Windows XP SP2)」で新たに加わった次の2つの機能により、プログレスページの表示、およびファイルのダウンロードが制限されていることが原因です。
1. ポップアップブロック機能によりプログレスページの表示がブロックされる。
プログレスページを表示する際に問題が発生します。
上記、ケース1がこれに該当します。
2. 情報バー機能によりファイルダウンロードがブロックされる。
プログレスページ表示後にファイルをInterScan WSSからクライアントにダウンロードする際に問題が発生します。
上記、ケース2がこれに該当します。(この場合、情報バーをクリックすることで、ファイルを取得することはできますが、再度ファイルをダウンロードしなおすため、プログレスページが再度起動されます。)
*ポップアップブロック機能、情報バー機能の詳細に関しましては、次のマイクロソフト社の説明をご参照ください:
• 883735 Windows XP SP2 の新機能、ポップアップ ブロックの概要
• 843017 Windows XP SP2 の Internet Explorer の情報バーについて
■対策
問題の発生しているWindows XPクライアント上で、以下の手順に従い「ポップアップ ブロック機能」、「情報バー機能によるファイルダウンロードの規制」を無効とすることで、プログレスページを使うことができるようになります。
• ポップアップ ブロック機能の無効化の手順
以下の図の通り、InternetExplorerの[ツール]メニューで、[ポップアップ ブロック]を選択し、[ポップアップブロックを無効にする]をクリックします。
これにより、ポップアップブロック機能が無効となります。
• 情報バー機能の無効化の手順
1. Internet Explorerの[ツール]メニューで、[インターネット オプション]を選択し、[セキュリティ]タブを開きます。
2. 下図の通り、対象となるWebコンテンツのゾーンを選択し、[レベルのカスタマイズ]ボタンをクリックします。
*対象となるWebコンテンツのゾーンではプログレスページを使う可能性のあるページが存在するものを選びます。
通常は「インターネット」、「イントラネット」がその対象となる場合がほとんどです。
3. [ダウンロード]カテゴリの[ファイルのダウンロード時に自動的にダイアログを表示]を有効にします。
これにより情報バー機能によるファイルダウンロードの規制が無効となります。
(ファイルダウンロード時以外の情報バー機能は有効なままです。)
■注意事項
上記設定により、ポップアップ ブロック機能、情報バー機能によるファイルダウンロードの規制がプログレスページの使用、未使用にかかわらず無効となることにご注意ください。
■補足事項
ポップアップ ブロック機能では、特定のサイトへのアクセス時のみポップアップを許可することができますが、InterScan WSSによるポップアップをInterScan WSSのサイトのみ許可する設定で規制をはずすことはできません。
ポップアップのHTMLソースは、本来のダウンロード対象に対するリクエストへのレスポンスとして発行されるからです。
