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説明

keepalive_timeout が30分維持されるため、不要なセッションが残り、受付け可能な同時接続数が減少する場合があります。

HTTP/1.1 の持続接続 (Keep-Alive) が有効な通信では、IWSS / IWSVA が HTTP 204 No Content などの一部のレスポンスを下位プロキシへ返した場合、同一セッション上で下位プロキシから次のリクエストが送られてこないことがあります。この場合、IWSS / IWSVA は keepalive_timeout_interval で指定された時間まで待機してからセッションを切断します。

IWSS / IWSVA 6.5 は IWSS / IWSVA 5.6 と比較し、keepalive_timeout_interval の値が 10 秒 から 300 秒 (5 分) に増加されています。これにより、上述のようなセッションが残りやすくなっており、下位プロキシ側の接続数の上限に達するまでセッションが増え続け、ネットワーク全体において遅延が発生する傾向があります。
なお、IWSVA 6.5 Service Pack 3では、keepalive_timeout_interval のデフォルト値が30秒に変更されております。アップグレードパッケージでService Pack 3へアップグレードした場合も、本設定値はデフォルトの30秒に設定されます。
IWSS 6.5 Patch 3では、新規インストール(RedHat Enterprise Linux 8向け)ではデフォルト値が30秒になります。一方、アップグレードパッケージによってPatch 3にアップグレードした場合は、以前の設定がそのまま引き継がれます。必要に応じて以下の回避策の実施をお願いします。IWSS 6.5 Patch 4は、IWSS 6.5 Patch 3の環境から適用いただくことになりますが、当該設定は現行のものをそのまま引き継ぎます。

回避策

根本的には下位プロキシ側での処理が起因となる問題ですが、IWSS / IWSVA のタイムアウト値を短くすることで、セッションが残り続ける状況を回避できます。変更方法はこちらをご参照ください。
 

ヒント

  • 適切なタイムアウト値は、個々の環境によって異なります。下位プロキシのタイムアウト値をご参考のうえ、keepalive_timeout_intervalを設定してください。
  • IWSVA以外のプロキシ製品では、初期設定として30秒のタイムアウト値が設定されていることが多いです。そのため、下位プロキシのタイムアウト値が不明な場合は、まず最初に30秒を設定いただくことをお勧めします。