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説明

IWSS / IWSVA のリバースプロキシにおける暗号化通信は、クライアントPCとIWSS / IWSVA 間の保護を目的として実装されています。
そのため、リバースプロキシでは、クライアントPCと IWSS / IWSVA 間の通信がHTTPS(SSL)で暗号化される一方で、IWSS / IWSVA とWebサーバ間の通信は常にHTTPのままとなります。
上述の観点より、リバースプロキシを利用するにあたっては、IWSS / IWSVAとWebサーバ間の通信がHTTPであることを前提に、保護対象のWebサーバ側を調整する必要があります。 


仮にクライアントPCとIWSS / IWSVA間がHTTPS(SSL)の通信を確立していたとしても、Webサーバ(HTTP)が"Location"ヘッダーでHTTPのURL(例:http://xxxx.xx.xx/)を返した場合は、クライアントPCが該当のURL(http://xxxx.xx.xx/)にアクセスを試みるため、通信プロトコルがHTTPSからHTTPへ切り替わる場合があります。

以下の設定変更によりHTTPの通信をHTTPSへリダレクトすることで、HTTPSの通信が維持される場合がありますが、Webサーバ側が正しく動作しない可能性があるため、Webサーバ側の"Location"ヘッダーを再度見直していただくことを強く推奨いたします。

回避策

  • 設定ファイル編集後に再度配置ウィザードを実施すると、設定内容が上書きされます。その場合は、再度以下の手順を実施してください。
  • IWSVAでは、[設定の復元]で[完全復元]を選択した場合も、設定内容が上書きされます。
  • IWSVA 6.5 Service Pack 3では、本設定がデフォルト設定として組み込まれています。
  • IWSS 6.5 Patch 3では、新規インストール(RedHat Enterprise Linux 8向け)の場合は本設定がデフォルト設定として組み込まれています。アップグレードパッケージによってPatch 3にアップグレードした場合は、以前の設定がそのまま引き継がれます。IWSS 6.5 Patch 4は、IWSS 6.5 Patch 3の環境から適用いただくことになりますが、当該設定は現行のものをそのまま引き継ぎます。
  1. IWSS / IWSVA サーバの Linux コンソールに root ユーザでログインします。
     
  2. https.conf をバックアップします。

    # cp -p /var/iwss/reverse_proxy/conf/service_conf/https.conf /var/iwss/reverse_proxy/conf/service_conf/https.conf.bak
     
  3. https.conf を vi で開きます。

    # vi /var/iwss/reverse_proxy/conf/service_conf/https.conf
     
  4. proxy_set_header 行の下に "proxy_redirect http:// https://;" を追加します。Webサーバに8080ポートを割り当てている場合は、"proxy_redirect http://$host:8080/ https://$host/;"と記載します。

    [編集前]
    --------------------------------------------------
    server {
    ...
    proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
    proxy_set_header real-host $host;
    --------------------------------------------------

    [編集後]
    --------------------------------------------------
    server {
    ...
    proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
    proxy_set_header real-host $host;
    proxy_redirect http:// https://;
    --------------------------------------------------


     
  5. 設定ファイルを保存し、最後にリバースプロキシのサービスを再起動します。

    # /etc/iscan/S99ISreverseproxy restart