スター型のサイト間VPNを作成するためにはどのように設定したらいいでしょうか。
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スター型VPNは、複数のリモートサイトがすべて中央のサイトに接続されます。このトポロジは、スポークとハブの構成に似ています。すべてのリモートサイトが中央のサイトとは直接通信できますが、他のリモートサイトと通信する場合は、中央のサイトを介してIPsecトラフィックを転送する必要があります。転送されたトラフィックはハブデバイスによって送信先のリモートサイトにルーティングされます。
イメージ図
スター型トポロジでは、1台のハブデバイスと4台のスポークデバイス (サードパーティ製のデバイスを含む) がサポートされます (合計5台)。スポークデバイスはハブデバイスと直接通信できます。他のスポークデバイスと通信するときは、すべてのIPsecトラフィックがハブデバイスに送信され、ハブデバイスを介して間接的に通信します。
スター型のサイト間VPNを作成するには、以下のように設定します。
設定の概要
デバイス名:CE1 (ハブ)、CE2 (スポーク)、CE3 (スポーク)
- ハブデバイスCE1で、各スポークデバイスへの接続を設定します (CE1からCE2の接続とCE1からCE3の接続の2つ)。
- スポークデバイスCE2で、ハブデバイスCE1への接続を設定します (CE2からCE1への接続)。
- スポークデバイスCE3で、ハブデバイスCE1への接続を設定します (CE3からCE1への接続)。
ハブデバイスCE1の設定
【CE1から CE2への接続設定】
ローカル ID:CE1
リモート ID:CE2(CE2は、スポークデバイスCE2の設定でローカル ID になります)
ローカルネットワーク:CE1とCE3両方のローカルネットワークの IPv4範囲を含むアドレスオブジェクト
リモートネットワーク:CE2のローカルネットワークの IPv4範囲を含むアドレスオブジェクト
【CE1から CE3への接続設定】
ローカル ID:CE1
リモート ID:CE3(CE3は、スポークデバイスCE3の設定でローカル ID になります)
ローカルネットワーク:CE1とCE2両方のローカルネットワークの IPv4範囲を含むアドレスオブジェクト
リモートネットワーク:CE3のローカルネットワークの IPv4範囲を含むアドレスオブジェクト
スポークデバイスCE2の設定
ローカル ID:CE2(CE2は、ハブデバイスCE1の設定でリモート ID になります)
ローカルネットワーク:CE2のローカルネットワークの IPv4範囲を含むアドレスオブジェクト
リモートネットワーク: CE1とCE3両方のローカルネットワークの IPv4範囲を含むアドレスオブジェクト
スポークデバイスCE3の設定
接続の設定はスポークデバイスCE2と同様です。CE2をCE3に、CE3をCE2に読み替えて設定してください。