Service Pack 1 には Patch 1 から Patch 3 までの修正も含まれます。
旧Patchで修正された問題については、以下の製品Q&Aおよびreadmeを参照してください。
Service Pack 1のインストールの際に、いくつか問題が確認されています。
事象の内容およびその回避策については、以下の製品 Q&Aを参照してください。
目次
- Service Pack 1とは
- システム要件
- 最新版ダウンロード
- インストール手順
- 予想適用時間
- インストールの確認手順
- インストールの後に
- アンインストール手順
- 新機能
- 修正される既知の問題
- 既知の制限事項
- 変更されるファイル一覧
Service Pack 1とは
本Service Pack 1は、IMSS 7.1 Linux版 リリース以降に配布された HotFix の内容をすべて含んでいます。
システム要件
IMSS 7.1 のシステム要件に準じます。
最新版ダウンロード
インストール手順
本Service Pack 1 のインストール手順は次の通りです。
■本Service Packをインストールするには、次の手順に従ってください。
1) Service Pack実行ファイルを展開し、パッケージディレクトリに移動します。
2) 次のコマンドを実行します。
./imssinst
3) 画面の指示に従ってインストールを実行します。
インストールが完了すると、インストールが成功したことを示すメッセージが表示されます。
■分散シナリオ下で本Service Packを配信するには、次の手順に従ってください。
1) セントラルコントローラがインストールされたコンピュータに本Service Packをインストールします。
2) アップストリームMTAを停止します。
3) 検索サービス、ポリシーサービス、およびエンドユーザメール隔離サービスが
インストールされたすべてのコンピュータに本Service Packをインストールします。
4) アップストリームMTAを開始します。
注意:
1) インストールに失敗した場合は、次の手順に従ってロールバックしてください。
a) 次のコマンドを実行します。
./manual_rollback
b) 画面の案内に従ってアンインストールを完了します。
アンインストールが完了したことを示すメッセージが表示されます。
2) 互換性の問題を回避するために、すべてのコンポーネントをインストールして
から本Service Packを利用してください。
予想適用時間
平均5分
検証環境における修正プログラム適用に要した時間を記載したものです。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なります。あくまでも目安としてご利用ください。
インストールの確認手順
インストールの後に
本リリースで追加されたそのほかの任意の設定については、readme にてご確認ください。
本Service Pack 1 適用後に、パターンファイルや検索エンジンのアップデートを実行することをお勧めします。
アンインストール手順
本Service Pack 1 を適用前の状態にロールバック(アンインストール)する手順は以下のとおりです。
■本Service Packを削除して以前のビルドにロールバックするには、次の手順に従ってください。
1) パッケージディレクトリに移動します。
2) 次のコマンドを実行します。
./imssinst
3) 画面の案内に従ってアンインストールを完了します。
アンインストールが完了したことを示すメッセージが表示されます。
■分散シナリオ下で本Service Packをロールバックするには次の手順に従ってください。
1) アップストリームMTAを停止します。
2) すべてのInterScan MSSコンポーネントのService Packをロールバックします。
3) アップストリームMTAを開始します。
新機能
本Service Pack 1 の新機能は以下のとおりです。
Service Pack 1 には Patch 1 から Patch 3 までの修正も含まれます。
旧Patchで修正された問題については、以下の製品Q&Aおよびreadmeを参照してください。
項目番号 | 製品Q&A | 機能内容 |
---|---|---|
1 | - | マーケティングメッセージの管理 ------------------------------ 管理者はマーケティングメッセージを一般的なスパムメールと分けて管理できる ようになります。メッセージに対する処理は、各マーケティングメッセージの ルールに従い、除外リストに追加されているメールメッセージやIPアドレスに 基づいて実行されます。 |
2 | - | スマートスキャン ---------------- スマートスキャンでは、これまでInterScan MSSサーバに格納されていた大量の 脅威のシグネチャをクラウドに格納することで負荷を軽減し、より効率的に検索 を実行できるようになります。 |
3 | - | IPv6サポート ------------ 次の機能でIPv6がサポートされるようになります。 - SMTPルーティング - IPv6ネットワーク上のWebレピュテーションサービス、製品登録、アップデート サーバ、スマートフィードバック、またはプロキシ - IPv6形式のIPアドレスのインポートおよびエクスポート - 通知 - 関連するSMTP IPv6の情報が含まれたログおよびレポート |
4 | - | キーワードのログクエリへの表示 ------------------------------ エンティティ名 (キーワードが表示されるメッセージ内の項目) および一致した キーワードが [ログクエリの詳細] 画面に表示され、フィルタの実行に使用され たキーワードをより簡単に確認できるようになります。 |
5 | - | キーワードリストの [説明] 項目追加 ---------------------------------- キーワードリストで設定したキーワード/正規表現の意味を分かりやすくするため に、各キーワードの説明を記載する項目が追加されました。 |
6 | - | エンドユーザメール隔離のSMTP認証のサポート ------------------------------------------ エンドユーザメール隔離機能を有効にする際に、SMTP認証を選択できるようになり ます。 |
7 | - | メールエイリアスが含まれた隔離されたメールメッセージの取得 ---------------------------------------------------------- エンドユーザメール隔離管理コンソール上で、メールエイリアスが含まれた隔離 されたメールメッセージを取得できるようになります。 |
8 | - | ユーザインタフェースの改善 -------------------------- InterScan MSS管理コンソールのユーザインタフェースが改善され、構成が分かり やすくなり、画面遷移が容易になります。 |
9 | - | 新しいエンジンおよびパターンファイルの更新間隔を10分ごとに実行するオプ ションが追加されます。更新可能な場合にはアップデートを実行するようにな ります。 オプションを有効にするには、次の手順に従ってください。 1. 本Service Packをインストールします (「5.1 インストール手順」を参照)。 2. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキスト エディタで開きます。 3. 「imss.ini」ファイルの文末に「Update」セクションを追加します。そのセク ションに、「Frequency」キーを追加し、値を「10」に設定します。 [Update] Frequency=10 注意: このオプションを無効にする場合、「Update」セクションおよび 「Frequency」キーを削除します。 注意: 「Frequency」キーの値を「10」、「15」、または「30」のいずれかに 設定することで、新しいエンジンファイルおよびパターンファイルを 10分、15分、または30分間隔でアップデートできます。 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. 次のコマンドを使用して、タスクサービスを再起動します。 # /opt/trend/imss/script/imssstop.sh stop # /opt/trend/imss/script/imssstart.sh |
10 | - | 暗号化されたメッセージを検索できるようにするためのオプションが追加されま す。 オプションを有効にするには、次の手順に従ってください。 1. 本Service Packをインストールします (「5.1 インストール手順」を参照)。 2. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキスト エディタで開きます。 3. [email-scan] セクションに、「ScanEncryptedMsg」キーを追加し、値を 「yes」に設定します。 [email-scan] ScanEncryptedMsg=yes 注意: このオプションを無効にする場合、「ScanEncryptedMsg」の値を「no」 にします。 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. 次のコマンドを使用して、検索サービスを再起動します。 # /opt/trend/imss/script/S99IMSS restart |
11 | - | [ユーザメール隔離アクセス] 画面にオプションが追加され、InterScan MSS管理 コンソールから「mail_attr=proxyAddresses」を設定できるようになります。 以前は、エイリアスアドレスを使用するようMicrosoft Exchangeサーバを設定して いる場合、エイリアスメールアドレスを使用して隔離メールメッセージを取得でき るよう、設定ファイル内に「mail_attr=proxyAddresses」を手動で設定する必要が ありました。 |
12 | - | エンドユーザメール隔離管理コンソールのアドレスは、初期設定でInterScan MSS の上位デバイスのIPアドレスになっています。 本Service Packの適用後は、アドレスをカスタマイズできるようになるオプション が追加されます。 アドレスの値を設定するには、次の手順に従ってください。 1. 本Service Packをインストールします (「5.1 インストール手順」を参照)。 2. 次のコマンドを実行して、データベースに接続します。 /opt/trend/imss/PostgreSQL/bin/psql imss sa 3. 次のコマンドを実行します。 を希望するIPアドレスまたはホスト名に置き換えてください。 insert into tb_global_setting values('euq','euq_digest_fqdn','', 'imss.ini',''); 4. 次のコマンドを実行して、データベースコンソールを終了します。 \q 2.2 アップデートされるトレンドマイクロ製品のコンポーネント 次のコンポーネントがアップデートされます。 スパムメール検索エンジン 5.6.1016 → 7.0.1014 URLフィルタエンジン 3.0.1029 → 3.5.1058 Apache 2.2.10 → 2.2.24 Tomcat 5.5.33 → 6.0.36 Java JRE 1.5.0_06 → 1.6.0_43 Java JDK 1.5.0_06 → 1.6.0_43 |
修正される既知の問題
本Service Pack 1 で修正された既知の問題は以下のとおりです。
Service Pack 1 には Patch 1 から Patch 3 までの修正も含まれます。
旧Patchで修正された問題については、以下の製品Q&Aおよびreadmeを参照してください。
項目番号 | 製品Q&A | 問題の内容 |
---|---|---|
1 | - | スタートアップスクリプトのS99IMSSがimssdのステータス確認に失敗する問題 S99IMSSによりimssdを停止または開始する場合に、文字列としてimssdを含む処理 をimssdのステータスと誤って認識するために、imssdの制御が正常に行えない 可能性があります。 本Service Packの適用後は、S99IMSSはimssdのステータスを正しく認識し、imssd の制御が正常に行えるようになります。 |
2 | - | 通知設定で [差出人] の項目が設定されていない場合に、InterScan MSSが送信 する通知メールのヘッダに「FROM:」フィールドが含まれない問題 「FROM:」フィールドはRequest for Comments (RFC) での必須項目です。 本Service Packの適用後は、通知設定で [差出人] の項目が設定されていない場合 でも、InterScan MSSが送信する通知メールのヘッダに「FROM:」フィールドが追加 されるようになります。 |
3 | - | メールに「.pdf」または「.xls」などの特定のファイルが添付されている場合、 メールがキューに残り、サーバのCPU使用率が異常になることがある問題 本Service Packの適用後は、eManagerモジュールでDMC関連の問題が発生した際 に、検索の除外が実行されます。 初期設定の処理は [隔離および通知] ですが、ユーザは [ポリシー]→[検索の 除外]→[その他の検索の除外]→[処理] で処理を設定することができます。 メールが隔離された場合に、ユーザはInterScan MSS管理コンソールから隔離され たメールを隔離から解除できます。隔離から解除されたメールは同じ検索の除外 に一致しないようになります。 |
4 | - | InterScan MSS管理コンソールの [ログ] と [隔離およびアーカイブ] のクエリの 条件でパーセント記号「%」をワイルドカード文字「*」と一緒に指定した場合に、 正しくクエリができない問題 本Service Packの適用後は、クエリの条件としてパーセント記号「%」を指定した 場合に正しくクエリが行われるようになります。 これにより、件名にパーセント記号「%」を含むメールだけを表示することができ るようになります。 |
5 | - | 同一のメールセッションで「MAIL FROM」と「RCPT TO」で示されたメールアドレス が同じだった場合に実行するルールを設定できない問題 本Service Packの適用後は、この問題が修正されます。 このオプションを有効にするには、次の手順に従ってください。 1. 本Service Packをインストールします (「5.1 インストール手順」を参照)。 2. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキスト エディタで開きます。 3. [email-scan] セクションに「CheckSpoofedEmail」キーを追加し、値を「yes」 に設定します。 [email-scan] CheckSpoofedEmail=yes 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. 次のコマンドを使用して、検索サービスを再起動します。 # /opt/trend/imss/script/S99IMSS restart |
6 | - | スタンプをメッセージのボディ部に挿入できない場合に、スタンプが本文になり、 元のメールの本文が添付ファイルになってしまう問題 本Service Packの適用後は、この問題が修正されます。 このオプションを有効にするには、次の手順に従ってください。 1. 本Service Packをインストールします (「5.1 インストール手順」を参照)。 2. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキスト エディタで開きます。 3. [MessageModule] セクションに「InsertStampAsAttachment」キーを追加し て、値を「1」に設定します。 [MessageModule] InsertStampAsAttachment=1 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. 次のコマンドを使用して、検索サービスを再起動します。 # /opt/trend/imss/script/S99IMSS restart |
7 | - | スパムと判定されたメッセージに「X-imss-result」ヘッダ以外に「X-Priority」 と「X-MSMail-Priority」ヘッダを追加するように拡張 本Service Packの適用後は、スパムメールに「X-imss-result」ヘッダ以外に 「X-Priority」と「X-MSMail-Priority」ヘッダが追加されます。 それぞれのヘッダーの初期値は以下の通りです。 - X-Priority: 5(Lowest) - X-MSMail-Priority: Low これらのヘッダの追加や値の変更を行うには、次の手順に従ってください。 1. 本Service Packをインストールします (「5.1 インストール手順」を参照)。 2. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキスト エディタで開きます。 3. [general] セクションに、「AddSpamXHeaderResult」オプションを追加して、 値を「yes」に設定します。 [general] AddSpamXHeaderResult=yes 4. [general] セクションに、キーと値を次のように追加します。 [general] SpamXHeaderPriorityTag=5(Lowest) SpamXHeaderMSMailPriorityTag=Low - [SpamXHeaderPriorityTag] に設定された値が [X-Priority] で使用され ます。初期値は [5(Lowest)]です。 値: - 1(Highest) - 2(High) - 3(Normal) - 4(Low) - 5(Lowest) - [SpamXHeaderMSMailPriorityTag] に設定された値が [X-MSMail-Priority] で使用されます。初期値は「Low」です。 値: - Low - Normal - High 注意: キーが設定されていない場合、初期値が使用されます。 5. 次のコマンドを使用して、検索サービスを再起動します。 # /opt/trend/imss/script/S99IMSS restart |
8 | - | 「Agent.log」と「EntityMain.log」の保存ディレクトリを変更すると古いログの 自動削除ができなくなる問題 本Service Packの適用後は、Agent.iniを編集し、「Agent.log」と 「EntityMain.log」の保存ディレクトリを変更した場合に古いログファイルが自動 的に削除されない問題が修正され、正しく削除されるようになります。 |
9 | - | ポリシーサーバごとにログレベルを設定できない問題 本Service Packの適用後は、[policy_server] セクションに「log_level」キーが 追加されます。これにより、ポリシーサーバごとにログレベルを設定できるように なります。 このオプションを有効にするには、次の手順に従ってください。 1. 本Service Packをインストールします (「5.1 インストール手順」を参照)。 2. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキスト エディタで開きます。 3. [policy_server] セクションに「log_level」キーを追加します。 たとえば、InterScan MSSのポリシーサーバのログレベルを「デバッグ」に 設定し、他のログを「標準」にするには、次のように設定します。 [policy_server] log_level=debug [general] log_level=normal 4. 次のコマンドを使用して、ポリシーサービスを再起動します。 # /opt/trend/imss/script/imssstop.sh stop # /opt/trend/imss/script/imssstart.sh start |
10 | - | 「NRSによってブロックされたIPアドレス [トップ10]」レポートおよび「NRSによ るIPブロックの概要」レポートのデータが一致しない問題 本Service Packの適用後は、「NRSによってブロックされたIPアドレス [トップ 10]」レポートおよび「NRSによるIPブロックの概要」レポートのデータが一致する ようになります。 |
11 | - | InterScan MSSの通知メール設定で複数のメールアドレスを設定した場合、 システムイベント通知のメールに受信者のメールアドレスが誤って表示される問題 本Service Packの適用後は、この問題が修正されます。 |
12 | - | 「アドレスグループ」設定の変更後に、InterScan MSSがパスワードで保護された Zipファイルを添付したメールを検索すると、InterScan MSSがクラッシュする問題 この問題は、検索サービスがメモリ上に展開された誤ったポリシーデータを読み 込んだために発生しました。 本Service Packの適用後は、検索サービスが正しいポリシーデータを読み込む ため、この問題が修正されます。 |
13 | - | セントラルコントローラと検索サービスがタイムゾーンの異なる別々のサーバに インストールされている環境で、一部の隔離されたメールの情報がエンドユーザ 隔離通知に表示されないことがある問題 この問題は、エンドユーザメール隔離通知の一部のレコードが失われることで発 生しました。 本Service Packの適用後は、この問題が修正されます。 |
14 | - | マネージャサービス (imssmgr) が一部の不正なUTF-8文字列を含むログをそのまま データベースにアップロードしようとし、失敗する問題 この時、データベースログ (/var/imss/pglog) に以下のようなエラーが記録され ます。 invalid UTF-8 byte sequence detected near byte 0xc1 本Service Packの適用後は、imssmgrがこのような不正なUTF-8文字列を検出できる ようになります。imssmgrは不正なUTF-8文字列を検出した場合、元の文字列の代わ りに「Unsupported charset (non UTF-8)」という文字列をアップロードします。 |
15 | - | メッセージID情報の先頭にスペース、続いて「クエリの詳細] 画面の [Message-ID] に、形式エラーが表示される問題 本Service Packの適用後は、[ログクエリの詳細] 画面の [Message-ID] が、上記 のようなメッセージID情報を認識するようになります。これにより、正しい情報が 表示されるようになります。 |
16 | - | InterScan MSS管理コンソールを使用して、[管理]→[SMTPルーティング]→[メッ セージルール] セクションで [メッセージリレーの許可] オプションの [グルー プ別の指定]にサブネットマスク値として「0.0.0.0」を指定した場合、オープン リレーを意味する値「0.0.0.0:0.0.0.0」(サブネットアドレス値:サブネットマス ク値) が保存されます。その後、別のページに移動して再度同ページを表示する と、当初の設定と異なる値「0.0.0.0:0.0.0.00.0.0」が表示される問題 この表示のまま再度保存操作を行うと、「0.0.0.00.0.0」(サブネットマスク値) が正しいフォーマットではないため、「0.0.0.0」(サブネットアドレス値) だけが 登録されてしまい、自ホストのみリレーする設定に変更されていました。 InterScan MSS管理コンソールから、同ページで現在の設定をInterScan MSS管理 コンソールで表示する際には、InterScan MSSはMTAの設定ファイルから該当部分を 抽出し、CIDR表記「0.0.0.0/0」をドット付き十進表記「0.0.0.0:0.0.0.0」に変換 して表示します。 この変換のアルゴリズムに問題がありました。誤変換されたサブネットマスク値 「0.0.0.00.0.0」は、ドット付き十進表記の正しい形式ではないため、この値が 表示された状態で再度保存操作を行うと、サブネットアドレス部分の「0.0.0.0」 のみがMTA側に保存され問題が発生していました。 本Service Packの適用後は、設定した値が正しく表示されるようになり、この問題 が修正されます。 |
17 | - | InterScan MSSがPOP3置換メッセージの件名をエンコードしないために、メールの 件名が文字化けする問題 本Service Packの適用後は、「iso-2022-jp」または「Shift_JIS」などの文字 コードが設定されている場合に、InterScan MSSがこれらの文字設定を使用して POP3置換メッセージの件名をエンコードするようになります。 |
18 | - | 「enableLogMsgUUID」または「enableSimpleLogMsgUUID」オプションを使用して いる環境で、メールの宛先に複数のメールアドレスが設定されている場合、これら のメールアドレスの一部が「log.imss.yyyymmdd.xxxx」ファイルに出力されない ことがある問題 「log.imss.yyyymmdd.xxxx」ファイルでは、1行に出力できる文字数に制限が あるため、宛先に設定されているすべてのメールアドレスを出力できないことが ありました。 本Service Packの適用後は、宛先に設定されているすべてのメールアドレスを複数 行に分けて出力するようになります。 |
19 | - | Imssmgrがシステムイベント通知メールを作成した後に、クラッシュすることが ある問題 本Service Packの適用後は、この問題が修正されます。 |
20 | - | WholeMailScanが設定されているときに特定の圧縮ファイルを検索すると、 ファイル名が正しく処理されず、「BAD_ZIP_ERR」の例外が発生する問題 本Service Packの適用後は、ファイル名が正しく処理されるようになり、圧縮ファ イルを検索できるようになります。 |
21 | - | ZIP64ファイルが添付されているメールメッセージが検索される場合に、詳細な説 明なしでエラーコード「-65」のみが返される問題 本Service Packの適用後は、エラーコード「-65」と一緒に詳細な説明が追加さ れ、またZIP64ファイルが添付されているメールメッセージを検索対象外にするオ プションが追加されます。 このオプションを有効にするには、次の手順に従ってください。 1. 本Service Packをインストールします (「5.1 インストール手順」を参照)。 2. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキスト エディタで開きます。 3. 「virus」セクションに、「VSBIgnZip64UnsupportedErr」キーを追加し、値を 「1」に設定します。 [virus] VSBIgnZip64UnsupportedErr=1 * [virus] セクションが存在しない場合は追加してください。 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. 次のコマンドを実行して、検索サービスを再起動します。 # /opt/trend/imss/script/S99IMSS restart |
22 | - | eManagerのDMCタイムアウト値の範囲が「1秒から99秒」である問題 本Service Packの適用後は、eManagerのDMCタイムアウト値の設定値の範囲が 「1秒から99秒」から「1秒から1000秒」に拡張されます。 DMCタイムアウト値を設定するには、次の手順に従ってください。 1. 本Service Packをインストールします (「5.1 インストール手順」を参照)。 2. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキスト エディタで開きます。 3. [general] セクションに、「DMCIsolateProcessTimeout」オプションを追加 し、1秒から1000秒の間の値に設定します。 たとえば、DMC分離処理のタイムアウト値を150秒に設定する場合は、次のよう に設定します。 [general] DMCIsolateProcessTimeout = 150 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. 次のコマンドを実行して、検索サービスを再起動します。 # /opt/trend/imss/script/S99IMSS restart |
23 | - | テキスト除外ルールに全角文字が含まれている場合、[テキスト除外ルール] の 表示に時間がかかることがある問題 本Service Packの適用後は、全角文字の処理が改善され、この問題が修正されま す。 |
24 | - | 不具合が発生していないにもかかわらず、次のエラーメッセージが表示される問題 foxhunter format error 本Service Packの適用後は、この問題が修正されます。 |
25 | - | Corel(R) Scriptファイルをフィルタリングするのに添付ファイルの設定「名前ま たは拡張子」で「CS*」を指定した場合、CSVファイルが添付されているメールメッ セージに対して処理が実行されてしまう問題 本Service Packの適用後は、添付ファイルの設定「名前または拡張子」で「CS*」 を指定した場合は、拡張子が「csb」、「csc」、または「csi」のファイルが添付 されているメールメッセージに対して処理が実行され、CSVファイルが添付されて いるメールメッセージに対しては処理が実行されないようになります。 |
26 | - | InterScan MSSがステータスログおよびセキュリティログをTrend Micro Control Manager (以下、Control Manager) に送信できないことがある問題 この問題は、MCPAgentが「temp」フォルダのサイズ計算を誤り、空き容量がない と判断したため、発生していました。 本Service Packの適用後は、MCPAgent SDKがバージョンアップされ、この問題が 修正されます。 |
27 | - | 全角文字 (ひらがな、カタカナ、英字) の正規表現文字クラスがサポートされ ていない問題 本Service Packの適用後は、オプションが追加され、全角文字 (ひらがな、カタカ ナ、英字) の正規表現文字クラスがサポートされるようになります。 このオプションを有効にするには、次の手順に従ってください。 1. 本Service Packをインストールします (「5.1 インストール手順」を参照)。 2. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキスト エディタで開きます。 3. 「imss.ini」ファイルの文末に、「emanager」セクションを追加します。その セクションに「EnableJPFWRomanCharacterClass」キーを追加し、値を「true」 に設定します。 [emanager] EnableJPFWRomanCharacterClass=true 4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 5. 次のコマンドを実行して、検索サービスを再起動します。 # /opt/trend/imss/script/S99IMSS restart 注意: また下記の正規表現については、本オプション有効時にも制限事項となり 動作いたしません。 全角文字の否定範囲指定。 [^ぁ-ん] [^ァ-ヶ] [^A-Z] [^a-z] 異なる正規表現文字クラスの範囲指定。 [ア-タ[:alpha:]] [[:alpha:]ア-タ] [ア-タ\d] [ア-タ\D] [ア-タ\s] [ア-タ\S] [ア-タ\w] [ア-タ\W] [\dA-Z] [\DA-Z] [\sA-Z] [\SA-Z] [\wA-Z] [\WA-Z] [ア-タ[:alpha:]] |
28 | - | 通知メール内の [%DETECTED%] トークンの内容に不適切な表現がある問題 このトークンは以下のいずれかの条件に該当した場合に使用されます。 - メッセージサイズの制限 - 添付ファイルサイズの制限 - 添付ファイル数の制限 - 受信者の数の制限 本Service Packの適用後は、この問題が修正されます。 |
29 | - | URLに特定の形式が含まれる場合、そのURLをWebレピュテーションに照合できず、 ログにエラーコード「-2414」と記録される問題 本Service Packの適用後は、この問題が修正されます。 |
30 | - | Red Hat Enterprise Linux 6.x上で、InterScan MSSが「postconf」ユーティリ ティを実行できない問題 この問題により、InterScan MSSでPostfix設定の変更内容の適用やPostfixキュー のステータスの監視ができません。 本Service Packの適用後は、この問題が修正されます。 |
31 | - | [ウイルス対策ルール、フィッシング対策ルール、またはWebレピュテーション ルールに違反していないすべてのスパムメールおよびメールメッセージをエンド ユーザメール隔離データベースに同期させます (この領域でのみ)] オプションを 有効にした場合でも、Webレピュテーションルールに違反し隔離されたメールメッ セージがエンドユーザメール隔離管理コンソール上に表示される問題 本Service Packの適用後は、この問題が修正されます。 |
32 | - | 「クロスサイトリクエストフォージェリ (CSRFまたはXSRF) 」の脆弱性により、 攻撃者が捏造したリクエストをInterScan MSS管理コンソールに送信し、管理者 権限を持つアカウントを不正に作成する可能性がある問題 本Service Packの適用後は、送信されたリクエストが信頼済みユーザからのもの かをInterScan MSSで判定できるようになり、攻撃者が不正な管理者アカウントを 作成できなくなるため、脆弱性が解決されます。 |
33 | - | Webレピュテーションポリシーイベントを出力したCSVファイルに含まれる一部の データが適切なヘッダの下に表示されないことがある問題 本Service Packの適用後は、Webレピュテーションポリシーイベントを出力したCSV ファイルに含まれるすべてのデータが適切なヘッダの下に表示されるようになりま す。 |
34 | - | 検索サービスが停止している際に、「/var/log/messages」で「double free or corruption」または「segfault」のエラーメッセージが表示されることがある問題 本Service Packの適用後は、検索サービス処理を終了するメソッドが修正され、 検索サービスが停止している際に、「/var/log/messages」で上記のエラーメッ セージが表示されないようになります。 |
35 | - | 検索エンジンをバージョン「9.700.1001」にアップデートすると、ウイルス対策 ルールが最初に実行されるように設定されていて、かつ添付ファイルのルールで 「パスワードで保護されたzipファイル (検索不能)」の検索条件が有効である場合 に、パスワードで保護されたMicrosoft Office添付ファイルに対して、ルール処理 が実行される問題 本Service Packの適用後は、パスワードで保護されたOffice添付ファイルに対し て、ルール処理が実行されないようになります。 |
36 | - | サイズの大きい一部のメールを処理する際に、imssmgrプロセスでタイムアウトが 発生する問題 本Service Packの適用後は、imssmgrプロセスのタイムアウト設定で最大許容サイ ズを確認する機能が削除され、タイムアウトが発生しなくなります。 |
37 | - | InterScan MSSの検索除外ルール [正しくない形式のメッセージ] に一致するメッ セージの解析中にエラーが発生し、隔離されたメッセージの一部がInterScan MSS 管理コンソールから正常に配信または再処理されない問題 本Service Packの適用後は、InterScan MSSの検索除外ルール [正しくない形式の メッセージ] に一致するメッセージをInterScan MSS管理コンソールから正常に 配信または再処理されるようになります。 なお、不正な形式のため隔離されたメッセージはInterScan MSSの検索から除外さ れることに伴い、[隔離のクエリ] 画面でヘッダ、メッセージ、件名など (不正な 形式に該当する箇所) の詳細を確認することができません。 配信または再処理時には元のメッセージのまま処理されます。 |
38 | - | ルールを変更した際、ルールの [備考] セクションおよび対応するシステムイベン トログに、変更が実施された時間は記録されても、ルールを変更する際に使用され た特定のユーザアカウントの情報が何も記載されない問題 本Service Packの適用後は、ルールを変更する際に使用された特定のユーザアカウ ントの情報が、ルールの [備考] セクションおよび対応するシステムイベントログ に記録されるようになります。 |
39 | - | クエリの期間が数日にわたる場合に、InterScan MSSがクエリ結果をCSVファイル にエクスポートできない問題 本Service Packの適用後は、InterScan MSSはクエリの期間を2日ごとに分けて、 各期間のクエリ結果を1つのレポートにまとめます。これにより、InterScan MSS は長いクエリの期間をサポートできるようになります。 |
40 | - | エンドユーザメール隔離管理コンソールから一部の隔離されたメールをリリース できず、その際にimssmgrログファイルに次のエラーメッセージが表示される問題 getRefNum failed, no data found 本Service Packの適用後は、エンドユーザメール隔離管理コンソールから一部の 隔離されたメールを正常にリリースできるようになります。 |
41 | - | Email Reputation Services (ERS) が1日の間に大量のメールをブロックした 場合、ERSログによりデータベースのサイズが大きくなる問題 本Service Packの適用後は、管理者のデータベースへERSログをインポートする 処理を無効にするオプションが追加されます。 このオプションを有効にすると、InterScan MSS管理コンソールから、ERSログを 確認することができなくなります。 SPN Portalをご利用のお客様は、SPN Portalよりご確認ください。 ERSログのインポートを無効にするには、次の手順に従ってください。 1. 本Service Packをインストールします (「5.1 インストール手順」を参照)。 2. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキスト エディタで開きます。 3. [imss_manager] セクションに、「disable_nrslog_import」キーを追加し、 値を「yes」に設定します。 [imss_manager] disable_nrslog_import=yes 4. 次のコマンドを使用して、マネージャサービスを再起動します。 # /opt/trend/imss/script/S99MANAGER restart |
42 | - | InterScan MSSがメール本文の情報を取得せず、システムが送信する通知にメール のFILENAMEトークン情報が含まれない問題 この問題は、添付ファイルのあるメールに「content-transfer-encoding」情報が 無い場合に発生していました。 本Service Packの適用後は、本文の情報を取得できない場合、ファイルヘッダから 該当する情報が取得されるようになり、この問題が修正されます。 |
43 | - | 無効なログオン名を使用してエンドユーザメール隔離管理コンソールにログオン できる問題 本Service Packの適用後は、エンドユーザメール隔離管理コンソールへのログオン 時のチェック処理が追加され、この問題が修正されます。 |
44 | - | 添付ファイルの削除を求めるプロンプトが表示されることがある問題 この問題は、InterScan MSSの [添付ファイルの実際のファイルタイプ] フィルタ で [選択された添付ファイルタイプ以外] オプションが有効なルールを設定する と、ウイルス検索エンジンによって一部の添付ファイルの実際のファイルタイプが 検出されなくなるために発生していました。 本Service Packの適用後は、次の操作が可能になります。 - ウイルス検索エンジンによって検出可能な実際のファイルタイプのリストに ファイル拡張子を追加する - ウイルス検索エンジンによって検出可能な実際のファイルタイプのリストの ファイル拡張子を、InterScan MSS管理コンソール上の実際のファイルタイプの リストに追加する ■ウイルス検索エンジンによって検出可能な実際のファイルタイプのリストにファ イル拡張子を追加するには、次の手順に従ってください。 1. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキス トエディタで開きます。 2. [general] セクションに「ExtendTrueTypeList」キーを追加し、ファイル 拡張子を指定します。ワイルドカード文字としてアスタリスク (*) を使用 できます。各ファイル拡張子はセミコロン (;) で区切ります。 例: [general] ExtendTrueTypeList=*.dat;*.vmdk 3. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 ■ウイルス検索エンジンが検出可能な実際のファイルタイプのリストのファイル 拡張子を、InterScan MSS管理コンソール上の実際のファイルタイプのリストに 追加するには、次の手順に従ってください。 1. 「/opt/trend/imss/config」フォルダにある「imss.ini」ファイルをテキス トエディタで開きます。 2. [general] セクションに「ExtraTrueTypeList」キーを追加し、ファイル 拡張子を指定します。各ファイル拡張子はセミコロン (;) で区切ります。 例: [general] ExtraTrueTypeList=scrp;txt 3. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。 |
45 | - | 特定の送信者からLDAPグループに送信されるメールメッセージが、該当のポリシー に一致せず、メールが隔離されない問題 本Service Packの適用後は、メールメッセージが該当のポリシーに一致するように なります。 |
46 | - | [セキュリティ設定違反] の処理が [ログのみ] に設定されている場合、複数の 受信者が含まれるメールに異なるルール設定が適用され、一部の受信者にメールが 配信されなくなる問題 本Service Packの適用後は、この問題が修正されます。 |
47 | - | Control Managerにおいて、正しい処理および結果が報告されない問題 通常、InterScan MSSがウイルスを含む添付ファイル付きのメールメッセージを受 信した場合、ログをControl Managerに送信します。そのようなメールメッセージ がウイルス対策ルールの [インターセプト] に設定されている場合、「メッセージ 全体を削除」として処理されます。 この問題は、[変更] がウイルス対策ルールで設定されていなかったため、Control Managerが、処理内容を「ファイルが放置されました」とし、結果を「成功」とし て誤った報告をしたことにより、発生していました。 本Service Packの適用後は、Control Managerが正しい情報を受信し、正しい処理 および結果を表示できるようになります。 |
48 | - | [設定ウィザード] 画面の [プロキシ設定] で、ユーザ名またはパスワードを一度 設定したにもかかわらず、再設定を求められることがある問題 本Service Packの適用後は、[設定ウィザード] 画面の [プロキシ設定] で設定 するユーザ名またはパスワードの空欄に対する確認処理が削除され、この問題が 修正されます。 この修正は、[アップデート] 画面の [プロキシ設定] で設定するユーザ名または パスワードに対しても有効です。 |
49 | - | Mozilla Firefoxでエンドユーザメール隔離管理コンソールを開くと、隔離リスト テーブルの右側にスペースが表示されることがある問題 本Service Packの適用後は、不要なスペースが表示されないようになります。 |
50 | - | Control Managerで、InterScan MSSの「メールのウイルス/不正プログラム情報」 クエリを実行すると表示されるクエリ結果画面の件名に「N/A」と表示される問題 この問題は、InterScan MSSからControl Managerに送信されるログ情報が不完全な ために発生していました。 本Service Packの適用後は、Control Managerにすべての情報が送信され、クエリ 結果画面の件名に正しい情報が表示されるようになります。 |
51 | - | InterScan MSSが2つの管理コンソールサービスインスタンスを同時に起動しよう とする問題 この場合、一方のインスタンスによって既にポートが占有されているために、もう 一方のインスタンスが起動できず、サービスの起動と失敗が繰り返されます。 本Service Packの適用後は、InterScan MSSが他の管理コンソールサービスインス タンスが実行中かどうかを確認するようになります。実行中のインスタンスが存在 する場合は、そのインスタンスを停止してから、新しいインスタンスを起動する ことで、インスタンスの重複を防ぎます。 |
52 | - | ユーザの指定するスタンプにASCII文字以外の文字が含まれている場合、メールの 本文に同じスタンプが2回挿入される問題 この問題は、メールがマルチパート形式 (multipart/alternative) で、テキスト 形式 (text/plain) 部分の文字コードが「us-ascii」に設定されている場合に |