概要
ウイルスバスター コーポレートエディション (以下、ウイルスバスター Corp.) のWebレピュテーション/POP3メール検索機能が有効な場合、特定のアプリケーションが正常に動きません。
詳細
本現象は該当するアプリケーションの動作とWebレピュテーション/POP3メール検索機能で使用するドライバが競合することで発生している可能性があります。本事象に関しましては該当するプロセスをホワイトリストに設定することで回避が可能です。 ウイルスバスター Corp. クライアント 1台のみに設定する方法と全台に設定する方法のいずれかにより実施してください。
以下の手順においてレジストリの操作が必要となります。
レジストリは Windows の構成情報が格納されているデータベースになりますが、編集内容に問題があるとシステムが正常に動作をしなくなる場合があります。
弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても保証はいたしかねますので、レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。 なお、レジストリの編集前に、必ずバックアップを作成することを推奨いたします。バックアップ方法の詳細は、ご使用の Windows のヘルプをご参照ください。
レジストリは Windows の構成情報が格納されているデータベースになりますが、編集内容に問題があるとシステムが正常に動作をしなくなる場合があります。
弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても保証はいたしかねますので、レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。 なお、レジストリの編集前に、必ずバックアップを作成することを推奨いたします。バックアップ方法の詳細は、ご使用の Windows のヘルプをご参照ください。
ウイルスバスター Corp. クライアント全台に設定する方法
- ウイルスバスター Corp.サーバにおいて、<インストールパス>\PCCSRV\フォルダの「ofcscan.ini」 をテキストエディタで開きます。
初期パスは次のとおりです。
「C:\Program Files\Trend Micro\OfficeScan」(32bit)
「C:\Program Files (x86)\Trend Micro\OfficeScan」(64bit) - [Global Setting] セクションに次のキーを追加して、適切な値を割り当てます。
[Global Setting]
SEG_WhiteListProcNum=2
SEG_WhiteListProc0=ABC.exe
SEG_WhiteListProc1=DEF.exe
※「SEG_WhiteListProcNum」は除外するプロセス数を指定します。最大値は「10」です。 ここでは除外するプロセスを2個登録していますのでSEG_WhiteListProcNum=2となります。
※Service Pack 3 Patch 2以降であれば最大値は「100」となります。
※「SEG_WhiteListProcX」は除外するプロセス名を指定します。最大値は「9」となります。上記ではABC.exe、DEF.exeの2つのプロセスを指定しています。
SEG_WhiteListProcNum=2
SEG_WhiteListProc0=ABC.exe
SEG_WhiteListProc1=DEF.exe
※「SEG_WhiteListProcNum」は除外するプロセス数を指定します。最大値は「10」です。 ここでは除外するプロセスを2個登録していますのでSEG_WhiteListProcNum=2となります。
※Service Pack 3 Patch 2以降であれば最大値は「100」となります。
※「SEG_WhiteListProcX」は除外するプロセス名を指定します。最大値は「9」となります。上記ではABC.exe、DEF.exeの2つのプロセスを指定しています。
- ウイルスバスター Corp.サーバのWebコンソールを開き、[ネットワーク上のコンピュータ]([クライアント])→[グローバルクライアント設定] 画面に進みます。
- [保存] をクリックして設定をクライアントに配信します。
- ウイルスバスター Corp. クライアントをインストールしているコンピュータを再起動します。
- レジストリに正しく値が反映されている事を確認します。
[ウイルスバスター Corp. 11.0 Service Pack 1以上]
Windows Server 2008 R2, Windows 7以上の環境
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList]
UseWhiteList=0x01
SEG_WhiteListProcNum=2
SEG_WhiteListProc0=ABC.exe
SEG_WhiteListProc1=DEF.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\ABC]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:ABC.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\DEF]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:DEF.exe
Windows Server 2008 R2, Windows 7以上の環境
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList]
UseWhiteList=0x01
SEG_WhiteListProcNum=2
SEG_WhiteListProc0=ABC.exe
SEG_WhiteListProc1=DEF.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\ABC]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:ABC.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\DEF]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:DEF.exe
Windows Server 2008 R2, Windows 7以前の環境
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList]
UseWhiteList=0x01
SEG_WhiteListProcNum=2
SEG_WhiteListProc0=ABC.exe
SEG_WhiteListProc1=DEF.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\ABC]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:ABC.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\DEF]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:DEF.exe
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList]
UseWhiteList=0x01
SEG_WhiteListProcNum=2
SEG_WhiteListProc0=ABC.exe
SEG_WhiteListProc1=DEF.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\ABC]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:ABC.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\DEF]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:DEF.exe
[ウイルスバスター Corp. 10.6 / 11.0 Service Pack 1以前]
Windows 2012, Windows 8以上の環境
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList]
UseWhiteList=0x01
SEG_WhiteListProcNum=2
SEG_WhiteListProc0=ABC.exe
SEG_WhiteListProc1=DEF.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\ABC]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:ABC.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\DEF]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:DEF.exe
Windows 2012, Windows 8以上の環境
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList]
UseWhiteList=0x01
SEG_WhiteListProcNum=2
SEG_WhiteListProc0=ABC.exe
SEG_WhiteListProc1=DEF.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\ABC]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:ABC.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\DEF]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:DEF.exe
Windows 2012, Windows 8以前の環境
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList]
UseWhiteList=0x01
SEG_WhiteListProcNum=2
SEG_WhiteListProc0=ABC.exe
SEG_WhiteListProc1=DEF.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\ABC]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:ABC.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\DEF]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:DEF.exe
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList]
UseWhiteList=0x01
SEG_WhiteListProcNum=2
SEG_WhiteListProc0=ABC.exe
SEG_WhiteListProc1=DEF.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\ABC]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:ABC.exe
[HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\DEF]
Name:ProcessImageName
Type:REG_SZ
Data:DEF.exe
ウイルスバスター Corp. クライアント1台のみに設定する方法
事前作業
該当のウイルスバスター Corp. クライアントに対して、 以下の設定を行ってください。
- 「クライアントセルフプロテクション」機能をWeb コンソール画面の [ネットワーク上のコンピュータ]([クライアント])より[クライアント管理]から対象のクライアントを選択し、[設定]の[権限とその他の設定] の各項目からチェックを外し、設定を保存します。
設定変更作業
- Corp. クライアントをアンロードします。
タスクトレイのアイコンを右クリックし、「ウイルスバスター Corp.のアンロードを」クリックの上、パスワードを入力しアンロードします。 - レジストリエディタにて以下のレジストリを開きます。
[ウイルスバスター Corp. 11.0 Service Pack 1以上]
Windows Server 2008 R2, Windows 7以上の環境
HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\
Windows Server 2008 R2, Windows 7以前の環境
HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\
[ウイルスバスター Corp. 10.6 / 11.0 Service Pack 1以前]
Windows 2012, Windows 8以上の環境
HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\
Windows 2012, Windows 8以前の環境
HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\
Windows Server 2008 R2, Windows 7以上の環境
HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\
Windows Server 2008 R2, Windows 7以前の環境
HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\
[ウイルスバスター Corp. 10.6 / 11.0 Service Pack 1以前]
Windows 2012, Windows 8以上の環境
HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\Osprey\WhiteList\
Windows 2012, Windows 8以前の環境
HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\NSC\TmProxy\WhiteList\
- 右クリックメニューより、キー「プロセス名」を「WhiteList」に追加し、作成したキーに以下の文字列値を作成します。
作成するキー:ABC
値の名前:ProcessImageName
値: ABC.exe
作成するキー:DEF
値の名前:ProcessImageName
値: DEF.exe
※UseWhiteList=0x01となっていることをご確認ください。
値の名前:ProcessImageName
値: ABC.exe
作成するキー:DEF
値の名前:ProcessImageName
値: DEF.exe
※UseWhiteList=0x01となっていることをご確認ください。
- Corp.クライアントを起動します。