InterScan Messaging Security Suite 9.1 Linux版 および InterScan Messaging Security Virtual Appliance 9.1 における動作に関しては、こちら を参照してください。
概要
ウイルスパターンファイルやスパムメール判定ルールなどのアップデート時、InterScan Messaging Security Suite (InterScan MSS) や InterScan Messaging Security Virtual Appliance (IMSVA) は新しいコンポーネントを適用するために検索サービスを再起動します。
検索サービスが一時的に停止しているあいだ、InterScan MSS のアップストリームにある MTA (Postfix や sendmail など) や IMSVA の Postfix は検索サービスにメッセージを転送することができないため、一時的にキューに保存します。
キューに保存されたメッセージは、アップストリーム MTA や Postfix の設定にしたがって再送され、検索サービスやスパムメールの処理が行われた後に配信先へ配送されるため、メッセージが若干遅延して届きます。
Jul 4 13:14:45 mail postfix/smtp[31162]: connect to localhost[127.0.0.1]: Connection refused (port 10025)
Jul 4 13:14:45 mail postfix/smtp[31162]: 7AD0F1172AF: to=, relay=none, delay=0.43, delays=0.42/0.01/0/0, dsn=4.4.1, status=deferred (connect to localhost[127.0.0.1]: Connection refused)
InterScan MSS 7.1 Linux版 の場合
IMSVA の場合
IMSVA では遅延キュー (Postfix の deferred キュー) に保存されます。一時的に滞留したメッセージは検索サービスの再起動後、以下のいずれかの方法で再送されます。
(A) Manager が検索サービスの停止を検知した場合、検索サービス開始時に postfix flush を実行
(B) Manager が検索サービスの停止を検知しなかった場合、Postfix の設定にしたがって再送
したがって、検索サービスの再起動時、必ず postfix flush が実行されるわけではないため、(B) の場合、初期設定で15分程度メッセージが遅延する可能性があります。
もし遅延時間を少しでも短くするのであれば、Postfix のパラメータ「queue_run_delay」および「minimal_backoff_time」の値を以下のように引き下げます。
minimal_backoff_time = 300s
※ 上記設定例では 5分 (300秒) に設定しています。