USB接続デバイスについて
USB接続のデバイスにはデータを転送する方法として、いくつかの種類があります。
- MSC:USB Mass Storage Class
デバイスのストレージをUSB ストレージデバイスとして利用
- PTP:画像転送プロトコル
デジタルカメラから USB 接続で PC あるいは周辺機器に画像を転送するためのプロトコル、Windowsに接続すると自動再生ポップアップ表示
- MTP:メディア転送プロトコル
主にメディアファイルの転送に利用され、Windowsに接続すると自動再生ポップアップ表示(PTPの拡張の位置づけ)
デバイスコントロールが可能なウイルスバスターCorp.10.6 までの製品(各SPやPatch、旧バージョン含む)では、MSCのみサポートしておりMTPとPTPには対応しておりません。
しかし、ウイルスバスターCorp. 11以降では、以下のとおりMTPとPTPの許可とブロックが制御可能となります。
ウイルスバスターCorp.10.6と11以降ではMSCを「USBストレージデバイス」と認識し、フルアクセス、変更、読み取りおよび実行、読み取り、デバイスの内容のみのリスト表示、ブロックの制御ができます。
ウイルスバスターCorp.11以降では、さらにMTPとPTPを「モバイルデバイス」と認識し、許可、ブロックの制御ができます。ただし、「モバイルデバイス」の制御を行うには「情報漏えい対策オプション」の追加機能が必要となります。
※ウイルスバスターCorp.11以降の「情報漏えい対策オプション」では、[デバイスコントロール設定]による「モバイルデバイス」の制御は可能になりますが、[情報漏えい対策設定]による「モバイルデバイス」の制御は対応しておりません。
上記USB接続の種類について、どの種類が使用されるかについては、USBデバイスとOS側の仕様に依存します。また、USBデバイスによっては接続の種類を設定変更できるものもあります。
ウイルスバスターCorp. 11未満までの対処方法について
USB接続されたデバイスのプロトコルについては、OS側で制御する事も可能です。
Windows の機能を使用しUSB接続を制御するには、以下のリンク先をご参照ください。
<MicroSoft社>
グループ ポリシーを用いたデバイスのアクセス制御について
http://blogs.technet.com/b/askcorejp/archive/2014/04/28/3516088.aspx
参考として手順を記載します。
Windows7 での設定
グループポリシーで設定します。
1. グループポリシーエディタを開きます
[スタート]-[プログラムとファイルの検索]にgpedit.mscと入力し実行します。
2. [コンピュータの構成]-[管理用テンプレート]-[システム]-[リムーバブル記憶域へのアクセス]を選択します。
3. [リムーバブルディスク:実行アクセス権の拒否]を選択して、ダブルクリックします。
4. [有効]に設定し、[OK]をクリックします。
Windwos XP での設定 (SP2以降)
レジストリーで設定します。
1. レジストリエディタを開きます
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]にregeditと入力し実行します。
2. 以下の場所に移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\StorageDevicePolicies
※StorageDevicePoliciesキーが無い場合、作成します。
3.以下のパラメーターを設定します。
名前:WriteProtect
種類:REG_DWORD
データ:1