脆弱性の概要
オープンソースの仮想環境プラットホーム「QEMU(キューエミュ)」で使用される仮想フロッピーディスクコントローラ(以下、FDCと記載します。)に脆弱性が存在します。
この脆弱性は、仮想マシンのゲストOS上で特定のコマンドを実行することで、ハイパーバイザのホストOSで任意のコードを実行できる可能性があるというものです。
これにより、1つの仮想マシン経由でそのハイパーバイザ、およびその環境で稼働するすべての仮想マシンの破壊や、不正プログラムに感染させるなどの攻撃が行える可能性があります。
本脆弱性の影響を受ける製品一覧
製品名 | バージョン |
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Trend Micro Deep Discovery Inspector
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全バージョン
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Trend Micro Deep Discovery Email Inspector
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全バージョン
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Trend Micro Deep Discovery Analyzer
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全バージョン
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影響を受ける条件
本脆弱性はFDCに存在するため、サンドボックスを利用しており、かつ、そのイメージにおいてFDCが有効化されている場合においてのみ影響を受けます。
弊社製品ドキュメント等でご案内しているイメージの作成方法ではFDCは有効化されません。
しかしながら、お客様においてサンドボックスをカスタマイズしてご利用いただいている場合は、FDCを有効化していないか念のためご確認いただけますようお願いいたします。
対処方法
上記製品において、FDCが有効化された環境をご利用になられている場合は、FDCを無効化したイメージを再度インポートいただくことで、本脆弱性を回避することが可能です。