注意事項
本パッチを適用するとSNMPトラップで使用するOIDが変更になりますので、既にSNMPマネージャでMIBファイルを使用している場合は、以下のフォルダにある新しいMIBファイルに更新してください。
/opt/TrendMicro/SProtectLinux/SPLX.MIB
目次
- Service Pack 1 Patch 6とは
- システム要件
- 最新版ダウンロード
- インストール手順
- 予想適用時間
- インストールの確認手順
- インストールの後に
- アンインストール手順
- 新機能
- 修正される既知の問題
- 既知の制限事項
- 変更されるファイル一覧
Service Pack 1 Patch 6とは
本Service Pack 1 Patch 6は、SPLX 3.0 Service Pack 1 Patch 5 (ビルド1396) リリース以降に配布された HotFix の内容をすべて含んでいます。
システム要件
SPLX 3.0 のインストール要件に準じます。
本Service Pack 1 Patch 6は、ServerProtect for Linux 3.0 Service Pack 1が適用済みのSPLXに適用してください。
最新版ダウンロード
インストール手順
本Service Pack 1 Patch 6 のインストール手順は次の通りです。
1. ServerProtectをControl Managerに登録済み、またはこれから登録する場合は、
Control Managerに最新版のPatchが適用されていることを確認してください。
2. rootでログオンします。
3. 「/tmp/workdir」などの作業ディレクトリに「splx_30_lx_en_sp1_patch6.tar.gz」をコピーします。
4. 次のコマンドを入力します。
# cd /tmp/workdir
# tar zxvf splx_30_lx_en_sp1_patch6.tar.gz
# chmod u+x splx_30_lx_en_sp1_patch6.bin
# ./splx_30_lx_en_sp1_patch6.bin
注意:
このコマンドを実行すると、Patchのインストール前にServerProtectサービスが停止します。インストールプロセスが本Patchに付属するファイルで元のファイルを上書きする前に、元のファイル (完全なリストについては「変更されるファイル一覧」セクションを参照) は「.rpmsave.p6/backup/」フォルダにバックアップされます。システムでインストールプロセスが完了すると、ServerProtectサービスが自動的に開始されます
予想適用時間
平均5分
検証環境における修正プログラム適用に要した時間を記載したものです。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なります。あくまでも目安としてご利用ください。
インストールの確認手順
インストール後の確認手順は次の通りです。
1. 次のコマンドを実行します。
# rpm -qa | grep splx-3.0-sp1-patch6
2. Patchが正しくインストールされている場合、以下のように[sp1-patch6]と表示されます。
splx-3.0-sp1-patch6-1.0-1455
インストールの後に
本リリースで追加されたそのほかの任意の設定については、readme にてご確認ください。
本Service Pack 1 Patch 6 適用後に、パターンファイルや検索エンジンのアップデートを実行することをお勧めします。
アンインストール手順
本Service Pack 1 Patch 6 を適用前の状態にロールバック(アンインストール)する手順は以下のとおりです。
1. 次のコマンドを入力します。
#rpm -e splx-3.0-sp1-patch6
注意:
Patch 6がアンインストールされる直前まで使用されていた設定ファイル「tmsplx.xml」は、Patch 6アンインストール後、「tmsplx.xml.p6.rpmsave」として保存されます。また、Patch 6アンインストール後に使用される設定ファイル「tmsplx.xml」はPatch 6インストール当時にバックアップされていたファイルに置換されます。
2. Patch 6アンインストール時に、Patch 6適用以降に編集したtmsplx.xmlの変更内容は失われ、Patch 6インストール時のtmsplx.xmlに戻ります。Patch 6適用以降に編集した設定情報を復元する場合は、「tmsplx.xml.p6.rpmsave」を参照いただきながら、tmsplx.xmlに対して設定の復元を手動でお願いいたします。
新機能
本Service Pack 1 Patch 6 の新機能は以下のとおりです。
項目番号 | 製品Q&A | 機能内容 |
---|
1 | - | カーネルフックモジュール (以下、KHM) のソースコードがバージョン3.0.1.0013にアップデートされます。 注意: 最新のKHMのソースコードの詳細については、次のWebサイトを参照してください。 http://downloadcenter.trendmicro.com/index.php?clk=tbl&clkval=111®s=NABU&lang_loc=1#undefined |
2 | - | Apacheサーバがバージョン2.2.29にアップデートされ、Apacheサーバ内のOpenSSLモジュールがバージョン1.0.1mにアップデートされます。 |
3 | - |
Common Logモジュールがバージョン1.1.1.1177にアップデートされ、うるう秒がサポートされます。
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4 | - |
ウイルストラッキングセンターの提供が終了したため、ウイルストラッキング機能がServerProtectから削除されます。tmsplx.xmlファイルの以下の設定項目は、本Patch適用後には無視されます。 <Group Type="WVTP"> |
5 | - |
TMNotifyモジュールのバージョンが1.3.0.1075にアップグレードされ、SNMPトラップメッセージの送信に異なるOIDを使用するようになります。 /opt/TrendMicro/SProtectLinux/SPLX.MIB 注意: すでにSNMPマネージャでMIBファイルが使用されている場合は、既存のファイルを上記のMIBファイルに更新する必要があります。 |
6 | - |
Control Manager AgentのSDKがバージョン5.0.0.2165にアップグレードされ、Trend Micro Control Manager (以下、Control Manager) からのライセンスの配信がサポートされます。新たなアクティベーションコードの配信や既存のアクティベーションコードの更新をControl Managerから行うことが可能になります。
|
7 | - |
Nessus、Acunetix Web Vulnerability ScannerおよびIBM Rational AppScanによって検出された中~高程度のWeb UIにある脆弱性の問題が解決されます。
|
修正される既知の問題
本Service Pack 1 Patch 6 で修正された既知の問題は以下のとおりです。
項目番号 | 製品Q&A | 問題の内容 |
---|---|---|
1 | - |
Java Runtime Environment (JRE) モジュールをバージョン7u51にアップデートすると、ServerProtectのJavaアプレットコンポーネントがブロックされる問題
本Patchの適用後は、Javaアプレットコンポーネントが下記のURLにある通知に従って再構築され、この問題が修正されます。
https://blogs.oracle.com/java-platform-group/entry/new_security_requirements_for_rias |
2 | - |
Linuxプラットフォームの一部のバージョンにおいて、アップデートモジュールがパターンファイルの統合に失敗する、またはアップデート中に予期せず停止して大量のCPUリソースを消費することがある問題
本Patchの適用後は、RTPatch (libpatch.so) 内のメモリ管理に関する関数が変更され、アップデートモジュールによるパターンファイルの統合およびアップデートが正常に実施されるようになります。
|
3 | - |
Red Hat Enterprise Linux 6またはCentOS 6プラットフォームにServerProtectがインストールされている場合、正しいOS言語情報がControl Managerへ送信されな いことがある問題
本Patchの適用後は、常に正しいOS情報がControl Managerへ送信されるようになります。
|
4 | - |
ServerProtectの終了時に、「ServerProtectのカーネルモジュールの停止中にエラーが発生しました」という内容のメッセージが表示されることがある問題
この問題は、ServerProtectのスクリプトが開始されるまでの時間が、カーネルモジュールのアンロードに要する時間よりも短かったために発生していました。
本Patchの適用後は、ServerProtectの終了時に、カーネルモジュールのアンロードが終了してからServerProtectのスクリプトが開始されるようになり、この問題が修正されます。
|
5 | - |
ServerProtect がControl Managerにウイルスログを送信する前に、ウイルスログに含まれるファイル名のエンコードが「UCS-4」に変換される際、ファイル名に「UTF-8」以外のエンコードの文字が含まれていると、例外エラーが発生し、「entity」プロセスが予期せず停止することがある問題
本Patchの適用後は、文字コードを変換する際、ファイル名に含まれるエンコードの例外を検出できるようになります。例外を検出した場合、ファイル名の文字コードを「ASCII」に変換し、ASCII以外の文字をクエスチョンマークに置換します。そのうえで、ファイルの文字コードが「ASCII」から「UCS-4」に変換されるようになります。
|
6 | - |
手動検索または予約検索の実行時に、ServerProtectがファイルを開けないことがある問題
この問題が発生した場合、エラーによって検索の完了に時間がかかります。 本Patchの適用後は、上述のエラーが正しく処理されるようになり、この問題が修正されます。
|
7 | - |
ServerProtectではパブリックIPアドレスやドメイン名が許可されないにもかかわらず、WebコンソールのSMTP設定画面で例として表示される問題
本Patchの適用後は、混乱を招く上述の例が削除されます。
|
8 | - |
複数のブラウザから同時にWebコンソールへログインし、いずれかでログオフした場合、まれにServerProtectの「entity」プロセスが予期せず停止することがある問題
本Patchの適用後は上述の問題が修正されます。
|
9 | - |
ログのディレクトリを変更すると、そのログがMaxLogDayで設定されている日数を経ていなくても、自動的に消去される問題
本Patchの適用後は上述の問題が修正されます。
|
10 | - |
プロキシを使用して安全なプロトコル経由でControl Managerにアクセスしようとすると、Control Managerのシングルサインオン (以下、SSO) が機能しないことがある問題
本Patchの適用後は上述の問題が修正されます。
|
11 | - |
ServerProtectによって生成される「SSO_PKI_PublicKey.pem」ファイルの権限が正しくないと、Control ManagerのSSOが機能しないことがある問題
本Patchの適用後は、OSのumask等の設定に依存せず、「SSO_PKI_PublicKey.pem」ファイルの権限が正しく指定されるようになり、上述の問題が修正されます。
|
既知の制限事項
- 本Patchの適用後は、不整合の問題を防止するためにServerProtectの以前のPatchのRPM情報をRPMデータベースから削除する必要がありますが、RPMの制限により、情報を削除するとRPMデータベースに復元することができません。このため、代わりに次の場所にそれらの情報が保管されます。
/opt/TrendMicro/SProtectLinux/Version.ini -
HTTPSプロトコルを使用してWeb UIにアクセスする場合、Internet Explorer 9にログをエクスポートすることができない問題を解決するには次の手順を実行します。1. Internet Explorer 9で、[設定] アイコンもしくメニューバーの [ツール]をクリックし、[インターネットオプション] をクリックします。
2. [詳細設定] タブで、[暗号化されたページをディスクに保存しない] オプションを解除します。
3. [OK] をクリックして設定を保存します。 -
Control Managerへの登録、登録解除作業をしている際に、Internet Explorerで進捗状況が正しく表示されない問題を解決するには次の手順を実行します。
1. Internet Explorer 9で、[設定] アイコンもしくメニューバーの [ツール]をクリックし、[インターネットオプション] をクリックします。
2. [詳細設定] タブで、[Webページのアニメーションを再生する] オプションを選択します。
3. [OK] をクリックして設定を保存します。
4. Internet Explorerを再起動して、ServerProtectのWebコンソールに再度アクセスします。
変更されるファイル一覧
本Service Pack 1 Patch 6 インストールにより次のファイルが変更されます。
ファイル名 | ビルド番号 |
---|---|
splx | 3.0.1455 |
splxcore | 3.0.1455 |
splxhttpd | 3.0.1455 |
vsapiapp | 3.0.1455 |
splxmain | 3.0.1455 |
SetTMDefaultExt | 3.0.1455 |
splx_manual_scan | 3.0.1455 |
splx_schedule_scan | 3.0.1455 |
virus_type_finder | 3.0.1455 |
entity | 3.0.1455 |
libi18n.so.1 | 1.1.1.1177 |
liblogmgt.so.1 | 1.1.1.1177 |
liblogrdr.so.1 | 1.1.1.1177 |
liblogshr.so.1 | 1.1.1.1177 |
liblogwtr.so.1 | 1.1.1.1177 |
liblowlib.so.1 | 1.1.1.1177 |
libTMNotifymt.so.1 | 1.3.0.1075 |
libsplxcommon.so | 3.0.1455 |
libsplxcxml.so | 3.0.1455 |
libProductLibrary.so | 3.0.1455 |
libEn_Utility.so.1.0.0 | 5.0.0.2165 |
libSSO_PKIHelper.so.1.0.0 | 5.0.0.2165 |
libTrendAprWrapper.so.1.0.0 | 5.0.0.2165 |
libcurl.so.4.0.0 | 5.0.0.2165 |
cgiCmdNotify | 5.0.0.2165 |
DiagnosticTool | 3.0.1455 |
CMconfig | 3.0.1455 |
EncryptAgentPassword | 3.0.1455 |
splxcomp | 3.0.1455 |
splxport | 3.0.1455 |
upcfg | 3.0.1455 |
xmlvalidator | 3.0.1455 |
checkBrowser.sh | 3.0.1455 |
splxhttpd.conf | 3.0.1455 |
libapr-1.so.0.5.1 | 3.0.1455 |
libaprutil-1.so.0.5.3 | 3.0.1455 |
libexpat.so.0.5.0 | 3.0.1455 |
splxhttpd | 3.0.1455 |
server.crt | 3.0.1455 |
server.key | 3.0.1455 |
splxmain.8.gz | 3.0.1455 |
tmsplx.xml.5.gz | 3.0.1455 |
cmoption.cgi | 3.0.1455 |
log_management.cgi | 3.0.1455 |
login_and_register.cgi | 3.0.1455 |
notification.cgi | 3.0.1455 |
proption.cgi | 3.0.1455 |
scanoption.cgi | 3.0.1455 |
scanoption_set.cgi | 3.0.1455 |
showpage.cgi | 3.0.1455 |
srv_admin.cgi | 3.0.1455 |
summary.cgi | 3.0.1455 |
tmcm_sso.cgi | 3.0.1455 |
viewlog.cgi | 3.0.1455 |
wtcoption.cgi | 3.0.1455 |
Alerts.htm | 3.0.1455 |
charset.htm | 3.0.1455 |
Recipients.htm | 3.0.1455 |
cmsettings_no_reg.htm | 3.0.1455 |
cmsettings_reged.htm | 3.0.1455 |
password.htm | 3.0.1455 |
proxy_settings.htm | 3.0.1455 |
proxy_settings_update.htm | 3.0.1455 |
menu_1.htm | 3.0.1455 |
loginpage_never_registered_splx.htm | 3.0.1455 |
loginpage_registered_splx.htm | 3.0.1455 |
logoff_splx.htm | 3.0.1455 |
Proxy.jar | 3.0.1455 |
localization.js | 3.0.1455 |
md5.js | 3.0.1455 |
script1.js | 3.0.1455 |
script_splx.js | 3.0.1455 |
Manual.htm | 3.0.1455 |
TMBIF | 3.0.1455 |
SPLX.MIB | 3.0.1455 |
Agent.ini.template | 3.0.1455 |
Product.ini.template | 3.0.1455 |
help | 3.0.1455 |
AuPatch | 2.85.1086 |
libpatch.so | 2.85.1086 |
libtmactupdate.so | 2.85.1086 |
cert5.db | n/a |
x500.db | n/a |
SPLX_CM_UI.zip | n/a |