インターネットのメールサーバ (SMTP サーバ) ではメールループを抑制するため、ホップ数の制限が設けられています。
ここでは Trend Micro Email Security (TMEmS) のメールサーバにおけるホップ数の制限について説明します。
2023/6/8 時点での仕様です。仕様は変更される可能性があります。
Trend Micro Email Security (TMEmS) のメールサーバは InterScan Messaging Security Virtual Appliance (IMSVA) と 同様、ホップ数を制限しており、その上限は 26 です。
ユーザは任意にしきい値を引き上げるなど、設定を変更することはできません。
TMEmS のメールサーバ (受信保護と送信保護) はメッセージのメッセージヘッダに指定されている Received ヘッダの数をカウントし、その数 (ホップ数) が 26 を超える場合、送信元メールサーバに "554 5.4.0 Error: too many hops" の応答を返し、メッセージの受信を恒久的に拒否します。送信元メールサーバは配信不能通知 (バウンスメール) を生成し、送信者に送信します。
ホップ数の制限による拒否はほとんどのケースでメールループが発生している場合に発生します。そのため、まずメールループが発生していないかを確認し、メールループが発生している場合にはその原因を特定し、メールループが発生しないよう適切に対処する必要があります。
管理コンソールの ドメイン メニュー に登録されている管理ドメインのドメイン設定において、受信サーバ のセクションにユーザのメールサーバが適切に設定されており、MX などの DNS レコードの設定に問題がなければ、メールループはユーザのメールサーバの設定に起因している可能性が高いです。その場合、ユーザのメールサーバ側でメールループの原因について調査し、対処してください。