説明
HTTPレスポンスにおいては、IWSVA が"Server"ヘッダにATSの情報を含め、クライアントを送信します。これにより、いくつかのクライアント(Windows Media Player や Microsoft Silverlightプラグインがアドオンとして搭載されているWebブラウザ)では、ATSの情報が含まれた"Server"ヘッダのHTTPレスポンスを拒否し、本来のWebサーバの"Server"ヘッダが取得するため、WebサーバまたはProxyサーバへ再接続を試みる動作が確認されています。
なお、IWSVA 6.5 SP3では以下の回避策はデフォルトで実装済みです。新規インストール、アップグレードパッケージでService Pack 3へアップグレードした場合ともに、コンテンツキャッシュ機能の有効化時にデフォルトで本回避策が設定されます。
HTTP/1.0 200 OK
Pragma: packet-pair-experiment=1, no-cache, client-id=824638902, xResetStrm=1, features="seekable,stridable", timeout=60000
Content-Type: application/vnd.ms.wms-hdr.asfv1
Server: ATS/5.3.1
Content-Length: 65487
Date: Wed, 23 May 2018 08:27:22 GMT
Cache-Control: no-cache, x-wms-content-size=220394206, max-age=1199, user-public, must-revalidate, proxy-public, proxy-revalidate
Last-Modified: Mon, 15 May 2017 05:30:05 GMT
Etag: "220394206"
Supported: com.microsoft.wm.srvppair, com.microsoft.wm.sswitch, com.microsoft.wm.predstrm, com.microsoft.wm.fastcache, com.microsoft.wm.startupprofile
Age: 0
Connection: keep-alive
回避策
- IWSVA の管理コンソールへログインします。
- [HTTP] > [設定] > [コンテンツキャッシュ] へ移動します。
- [コンテンツキャッシュを有効にする]のチェックを外し、[保存]ボタンを選択します。
- root ユーザで IWSVA へログインします。
- records.config のバックアップを取得します。
# cp -ip /usr/iwss/ats/etc/trafficserver/records.config /usr/iwss/ats/etc/trafficserver/records.config_backup
- エディタにて records.config を編集します。
# vi /usr/iwss/ats/etc/trafficserver/records.config
- 末尾に以下の行を追加します。
CONFIG proxy.config.http.response_server_enabled INT 0
- ファイルを保存します。
- [コンテンツキャッシュを有効にする]にチェックを付け、[保存]ボタンを選択します。
- 本回避策は、すべての動画コンテンツ再生可能をお約束したものではありません。引き続き動画再生不可能な場合は、コンテンツキャッシュ機能を無効化してください。
- コンテンツキャッシュ機能の有無にかかわらず、mmsプロトコル(mms:からはじまるURL)がIWSVAを経由できません。mmsプロトコル(mms:からはじまるURL)の再生が必要な場合は、IWSVAをプロキシとして指定しないように「Windows Media Player」のネットワーク設定内にある「ストリーミングプロキシの設定」を変更してください。
