本リリースにおける既知の制限事項は次のとおりです。
ビジネスセキュリティクライアントの配信、アップグレード、および使用
- ビジネスセキュリティクライアントの再インストールを完了するには、コンピュータを再起動する必要があります。アップグレードを完了するには再起動が必要となる場合があります。また、ファイアウォールやプロキシドライバなどのコンポーネントをアップデートした場合も、再起動が必要になります。
- ビジネスセキュリティでは、リモートデスクトップ、リモートWebワークプレース、およびCitrixサーバのターミナルアプリケーションをサポートしています。
ターミナルサービス環境では、Windowsタスクバーにビジネスセキュリティクライアントのアイコンを表示するかどうかを管理者が決定できます。この設定は、アクティブなユーザセッションのすべてに適用されるか、まったく適用されないかのいずれかです。この設定をユーザセッションに個別に設定することはできません。
アイコンをすべてのアクティブなユーザセッションで表示すると、メモリ消費量が増加する可能性があります。この問題の発生を防止するには、次の操作を実行します。
- ビジネスセキュリティクライアントのホストでレジストリを開きます。
- 次のレジストリ名および値のペアを作成または変更します。
- キー名:
32ビットバージョンの場合: HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\PCcillinNTCorp\CurrentVersion\Misc.
64ビットバージョンの場合: HKLM\SOFTWARE\Wow6432Node\TrendMicro\PCcillinNTCorp\CurrentVersion\Misc. - 名前: RCS
- 種類: DWORD
- 値: 202 (十進法形式)
この値が202に設定されている場合、PccNTMonインスタンスは作成されません。
- 手動検索のプロセスバーは、検索されたファイル数ベースの検索メカニズムに完全には同期していません。
- ウイルス検出時の処理として 「拡張子変更」 を設定していても、デスクトップ上もしくはデスクトップ上のサブフォルダ上で検出されたファイルについては「隔離」 の処理が行われます。
- Windows8および8.1では、OSの制限によりビジネスセキュリティクライアントから、Windows UI (モダンUI)スタイルのメールアプリを起動することができません。
ビジネスセキュリティサーバ
- 次のビジネスセキュリティサーバおよび検索サーバの初期設定ポートは、Microsoft ISA Serverや他のファイアウォールなどのアプリケーションで使用またはブロックしないようにしてください。
- HTTP: 8059および8082
- SSL: 4343および4345
- ビジネスセキュリティサーバのインストール中にインターネット接続の問題が発生すると、インストーラは、問題を示すことなくアクティベーションコードの認証を続け、場合によってはフリーズすることがあります。インストール中は、安定したインターネット接続が必要になります。
インターネット接続のない環境にビジネスセキュリティを導入する場合は、オフライン用のアクティベーションコードが別途必要になります。
- ビジネスセキュリティサーバのインストールまたはアップグレード中は、Setup.exeまたはTrustedInstaller.exeによってCPUリソースの使用率が最大50%まで上がることがあります。
管理コンソール
- 管理コンソールへのアクセス時にInternet Explorerのセキュリティレベルを「中」以下へ設定することをお勧めします。セキュリティの設定をこれより高くすると、必要なActiveXコントロールがブロックされる可能性があります。
Internet Explorerの初期設定では、イントラネットサイトには「中低」、信頼済みサイトのリストにあるサイトには「中」のセキュリティレベルがそれぞれ適用されます。管理コンソールに適切にアクセスできるようにするため、信頼済みサイトのリストに管理コンソールを追加してください。 -
一部のプラットフォームでは、管理コンソールを開くときに、証明書の署名を確認できないことが原因でActiveXの発行元が不明であると表示されることがあります。[OK] をクリックすると、ActiveXのインストールを開始できます。
Webレピュテーション/URLフィルタ
- ブラウザ脆弱性対策では、Internet Explorer バージョン9、10および11をサポートしています。
- 安定していないネットワーク環境では、トレンドマイクロのWebレピュテーションサーバが、フィルタ処理をせずにWebサイトを通過させることがあります。
ファイアウォール
- ファイアウォールドライバをアンインストールすると、ビジネスセキュリティクライアントのネットワーク接続が一時的に切断される場合があります。Secure Shell (SSH)、ターミナルサービスクライアント、リモートデスクトップなどのアプリケーションには、この切断の影響を受けるものがあります。一時的に切断された場合、ファイアウォールを無効化し、アンインストール処理が完了してから、アプリケーションを再起動してください。
- ビジネスセキュリティクライアントのファイアウォールは、他のファイアウォールアプリケーションと競合する場合があります。他のファイアウォールアプリケーションをアンインストールするか無効にすることをお勧めします。
- VMwareクライアントでは、ビジネスセキュリティクライアントのファイアウォールによって、すべての受信パケットがブロックされることがあります。この問題を解決するには、クライアントのレジストリに次の値を追加します。
- キー名: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\PC-cillinNTCorp\CurrentVersion\PFW
- 名前: EnableBypassRule
- 種類: REG_DWORD
- 値=1
1は有効、0は無効を意味します。
- Windows 8以降またはWindows Server 2012 以降でプロキシサーバを使用している環境では、ウイルスバスタービジネスセキュリティのファイアウォールのセキュリティレベルが[高]に設定されている場合、ファイアウォールの除外設定にプロキシサーバ名とポート番号を追加する必要があります。
Trend Micro Security (for Mac)
- ビジネスセキュリティサーバをバージョン7.0 SP1から9.5にアップグレードすると、管理コンソールの [プラグインマネージャ] 画面からTrend Micro Security (for Mac) (以下、TMSM)の管理画面にアクセスできなくなります。
TMSM をバージョン2.1にバージョンアップ後、ブラウザのキャッシュを削除し、コンピュータを再起動してください。
- Trend Micro Security (for Mac) は、Windows Server 2012または2012 R2のドメインコントローラ環境でのサーバインストールをサポートしません。これはMicrosoft製品の制限によるもので、ドメインコントローラ環境では、SQL Serverサービスをローカルサービスアカウントまたはネットワークサービスアカウントで実行できないためです。回避するには、以下をご確認ください。
その他、TMSM2.1 の制限事項については、Readmeを参照してください。
Trend Micro Security (for Mac) Readme