概要
Trend Micro Control Manager (以下、TMCM) の階層構造機能を使用し、上位TMCMで下位TMCMのログを集約しています。また、上位TMCMでレポートを作成しています。
階層構造を移行(※)する際にどのような代替案がありますか。
※本製品Q&Aでは「階層構造の移行」を次のいずれかの運用形態に変更することと定義します。
- TMCMの階層構造を利用する範囲を狭める
- TMCMの階層構造を利用せずに運用する
詳細
概要
主要な運用目的に対する代替案の概要は次の通りです。
現在の運用 | 階層構造を使わない環境における代替案の概要 |
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下位TMCMのステータスを確認する |
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下位TMCMのログを上位TMCMに集約する |
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管理下製品全体のレポートを作成する |
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製品Q&A:1119639に記載の「アップデート元TMCM」を使用する | 製品Q&A:1119881「アップデート元TMCMを使用している場合に階層構造を縮小する方法」をご覧ください。 |
各代替案について
TMCMの配置状況を見直すには
以下の点を考慮しながら、配置してあるTMCM数が多すぎないか、また、集約できるところはないか検討します。
- 管理対象のエンティティ(ServerProtect一般サーバ、およびウイルスバスター コーポレートエディションクライアントを含む) の数
- レポート対象としたい製品のグループ分け
- システムリソースの利用状況
各TMCMに個別ログオンしてデータを参照するには
各TMCMごと、もしくは一括して(ただしActive Directoryとの連携が必要) ログオン可能なアカウントの設定やアクセス可能なメニューなどを設定することができます。詳しくは 製品Q&A:1119887「管理コンソールのアクセス権を設定する方法」をご覧ください。
Syslogなど通知機能を活用するには
TMCMにはsyslogやメールなど各種通知機能が用意されています。
取得したい情報に依存しますが、SIEMとの連携など、TMCMの管理コンソールやレポートを参照する以外の方法で情報を集約することも可能です。
参考:製品Q&A:1119944「Control Managerにおける通知機能の活用」
レポート対象を精査するには
レポート対象の製品群や、現在作成しているレポートが活用されているかどうか再検討してください。
その上で不要なレポートがないか、また、管理を行うTMCMの構成(サーバ数や論理的な管理範囲)についてご検討ください。
TMCMのレポートは概要を把握するためのものが多いため、詳細のみを知りたい場合は各製品が持つログ表示機能などのほうが用途に合う場合もあります。お客様の用途に合わせて使い分けることを推奨します。
その他の情報
上記の代替案を適用することが難しい場合は、階層構造に変更を加えずにTMCM 7.0へアップグレードを行ってください。(階層構造は引き継がれます。)
なお、何らかの理由で再インストールや追加でのインストールが必要な場合は、製品Q&A:1119639「階層構造をご利用のお客様へのお願い」のよくある質問をご覧のうえ、サポートセンターまでご相談ください。