概要
InterScan Mesaging Security Virtual Appliance 9.1 Patch2(以降、IMSVA 9.1 Patch 2)適用後に
Web管理インターフェースの以下のパラメータが「1分」から「2分」へ変更されました。
変更された理由を教えてください。また、「1分」へ設定を戻すことは可能でしょうか。
[管理]-[IMSVA設定]-[SMTPルーティング]-[接続]-[SMTP インターフェース]-[タイムアウト]
詳細
はい、以下の追加機能によりデフォルト設定が変更されました。
■IMSVA 9.1 Patch 2 Readme
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機能21: [EN Patch2 1817]
Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance (DMARC)
の検証に失敗したメッセージに実行する処理など、DMARCの設定を定義できるよう
になります。
注意:
- 本Patchを適用後、IMSVA管理コンソールの [管理]→[IMSVA設定]→
[SMTPルーティング]→[接続] タブの [SMTPインタフェース] セクションの
[タイムアウト] の値が、自動的に「2分」(新しいタイムアウト値のサポートさ
れる最小値) に変更になります。
本Patchのインストール後、手動で適切な値に設定する必要があります。
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※Readmeの内容は当社ダウンロードセンターから確認ください。
DMARKの概要はこちらのリファレンスをご確認ください。
DMARKは以下3つのDNSクエリを利用します。
1. SPF
2. DKIM
3. DMARK
各DNSクエリのタイムアウト値は20秒であり、合計1分をデフォルト設定に追加し
2分としております。SPF, DKIMの概要は以下のリンクから概要を確認ください。
SPF設定ガイド DKIMの設定方法や注意事項について
デフォルト設定が「2分」へ変更された背景は上述となります。
よって、バージョンアップ後にWeb管理インターフェースより
前バージョンでご利用頂いていた値へ戻してください。
※注意
IMSVA 9.1 Patch 2を適用後、以下のパラメータへ入力可能な値の範囲は「2-99999」
となりました。
よって、前バージョンの設定が「1分」であった場合Web管理コンソールからこの値へ
戻すことができません。もし、「1分」へ戻す場合は以下の手順を実施ください。
■変更手順
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1. IMSVAへsshでログインします。
2. ディレクトリを移動します。
# cd /opt/trend/imss/config
3. imss.iniのバックアップを取得します。
# cp imss.ini imss.ini.bk
4. viで以下のパラメータを編集します。
detach_key_postfix パラメータへsmtpd_timeoutを
追加します。「:」区切りになりますので、末尾に
smtpd_timeoutを追加ください。
※本設定はIMSVAのGUIから設定可能なパラメータの上書きを
抑止する設定となります。よって、GUIの設定と実際の設定に
差異がでることにご留意ください。
5. 以下のコマンドで設定を反映します。
# /opt/trend/imss/script/S99MANAGER restart
※本コマンドでセキュリティ検索やメール配送が停止する等は
ございません。
6. ディレクトリを移動します。
# cd /opt/trend/imss/postfix/etc/postfix
7. main.cfのバックアップを取得します。
# cp main.cf main.cf.bk
8. viで以下のパラメータを編集します。
smtpd_timeout = 60s(デフォルト値:120s)
9. 以下のコマンドで設定を反映します。
postfix restart
※本コマンドを実施すると少なからずメール配送に影響し、配送遅延等
が発生する可能性がございます。業務影響の少ない時間帯で実施を検討
ください。
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