1. メールレピュテーションサービス(Email Reputation Service)
【通信失敗時の影響】
以下の影響があります。その他の InterScan MSS / IMSVA の機能に影響はありません。
(1)
(2) (InterScan MSS 9.1 Linux版 / IMSVA 9.1 のみ)
送信者フィルタサービス(foxproxyd)起動後の初回メール受信時に、当該サービスがメールレピュテーションサービス向けDNSクエリの通信チェックを行います。この通信チェックに失敗すると、以降、当該サービスの再起動までメールレピュテーション機能は無効化されます。この通信チェックに成功した場合は、以降でメールレピュテーションサービス向けDNSクエリに失敗しても、メールレピュテーション機能の無効化は発生しません。
[InterScan MSS 9.1 Linux版 Hotfix 1220未満 / IMSVA 9.1 Hotfix 1834 未満でのご注意]
メールレピュテーションサービス向けDNSクエリの応答で応答待ちタイムアウトが発生すると、Managerサービス(imssmgr)によるTCP 25番ポート(SMTPサービスポート)の監視でもタイムアウトが発生します。その際、Managerサービスは送信者フィルタサービスの再起動を行います。そのため、上述のメールレピュテーション機能の無効化が発生しやすくなります。
一度メールレピュテーション機能が無効化されると、以降、メールレピュテーションサービス向けDNSクエリは発生いたしません。「メールレピュテーションサービス向けDNSクエリの応答タイムアウト」に起因する「Managerサービス(imssmgr)によるTCP 25番ポートの監視の失敗」が発生しなくなるため、送信者フィルタサービスは別の要因による次回再起動までメールレピュテーション機能が無効化されたままとなります。
(3) (InterScan MSS 7.5 Windows版 のみ)
SMTPサービス(tsmtpd)起動後の初回メール受信時に、当該サービスがメールレピュテーションサービス向けDNSクエリの通信チェックを行います。この通信チェックに失敗すると、以降、当該サービスの再起動までメールレピュテーション機能は無効化されます。この通信チェックに成功した場合は、以降でメールレピュテーションサービス向けDNSクエリに失敗しても、メールレピュテーション機能の無効化は発生しません。
【事象解消後に必要な作業】
*InterScan MSS 7.1 Linux版
事象解消後に必要な作業はありません。
*InterScan MSS 9.1 Linux 版 / IMSVA 9.1
上記(2)の事象への対策のため、送信者フィルタサービス(foxproxyd)の再起動の実施をお願いします。
例として、以下のコマンドで再起動可能です。
# /opt/trend/imss/script/foxproxyd restart
(InterScan MSS 9.1 Linux版 Hotfix 1220以降 / IMSVA 9.1 Hotfix 1834以降)
事象解消後に必要な作業はありません。
上記(2)の事象が発生しても、メールレピュテーションサービス向けDNSクエリの成否を1分毎に確認し、送信者フィルタを自動再起動して復旧させる機能がございます。
*InterScan MSS 7.5 Windows版
上記(3)の事象への対策のため、SMTPサービス(tsmtpd)の再起動の実施をお願いします。
例として、Windows OSの「管理ツール」>「サービス」より「Trend Micro IMSS SMTP Services」を再起動します。
2. Webレピュテーションサービス
メールフィルタリング処理の一環として、メールに記載のURLの評価を行います。その際に、トレンドマイクロ提供の Web レピュテーションサービス用サーバへの通信が発生します。
Web レピュテーション処理がスキップされます。結果として、ポリシーの条件「Webレピュテーション」は合致しなくなります。メールレピュテーション処理でスキップが発生しても、現在のフィルタリングルールと配送設定に従って、メール受信処理は続行されます。
その他の InterScan MSS / IMSVA の機能に影響はありません。
事象解消後に必要な作業はありません。
3. Webレピュテーションフィードバック
事象解消後に必要な作業はありません。
4. スマートスキャン
(1)
検索サービス(imssd)がSMTP 4xx系応答を返却します。当該メールは、検索サービスの前段(SMTPクライアント)となるposttix(またはsendmail)のキュー領域に一時的に滞留いたします。
(2)
検索方式が"従来型スキャン"に自動的に切り替わります。通信失敗が継続する場合、自動的にスマートスキャンを無効化し、検索方式を"従来型スキャン"に切り替えます。"従来型スキャン"となった場合、(1)は発生いたしません。
InterScan MSS 9.1 Linux版 / IMSVA 9.1をご利用の場合、以下を有効にしている場合にのみ、この切り替わりが発生いたします。
[ポリシー] > [Smart Protection] > "Trend Micro Smart Protection NetworkまたはSmart Protection Serverに接続できない場合は従来型スキャンに切り替える"
事象解消後に必要な作業はありません。
5. Email Encryption(InterScan MSS 9.1 Linux版 / IMSVA 9.1 のみ)
(1)
暗号化/復号化対象のメールに対し、管理画面の[ポリシー] > [検索の除外] > [IBE暗号化の除外]にて設定した処理が適用されます。デフォルトでは当該メールは InterScan MSS / IMSVA に隔離されます。
(2)
管理画面の[ポリシー] > [暗号化設定]から、Email Encryptionに関する設定ができなくなります。
事象解消後に必要な作業はありません。
6. Time-of-Clickプロテクション(InterScan MSS 9.1 Linux版 / IMSVA 9.1 のみ)
(1)
(2)
事象解消後に必要な作業はありません。
7. クラウドプレフィルタ(InterScan MSS 9.1 Linux版 / IMSVA 9.1 のみ)
事象解消後に必要な作業はありません。
8. アップデート
事象解消後に必要な作業はありません。事象解消後の次回のアップデート処理で、最新のパターンファイルや検索エンジンのチェック/取得が行われます。
9. 製品ライセンス
管理画面の[管理] > [製品ライセンス]から、製品のアクティベーションコード(ライセンス)に対して、オンラインでの詳細情報の確認と、アクティベーションコードの更新が行えます。これらの操作で、ライセンスサーバへの通信が発生いたします。
事象解消後に必要な作業はありません。