7.1 から 9.1 へのアップグレードでは、アップグレード後、データ転送機能でデータベースにある24時間以前のポリシーイベントログや隔離メッセージに関するデータを移行します。
しかし、アップグレード後に他のソフトウェアなどのインストール作業を実施するなど、共有ライブラリのキャッシュが再構築された場合、InterScan MSS 関連の共有ライブラリがキャッシュから削除されるため、データ転送に失敗することがあります。
同事象が発生した場合、data_transfer.log に以下のエラーが表示されます。
Traceback (most recent call last): File "/opt/trend/imss/script/DataTransferAsync.py", line 9, in import psycopg2 as dbapi File "/opt/trend/imss/python/lib/python2.7/site-packages/psycopg2/__init__.py", line 50, in from psycopg2._psycopg import BINARY, NUMBER, STRING, DATETIME, ROWID ImportError: libpq.so.5: cannot open shared
また、次のコマンドを実行しても InterScan MSS 関連の共有ライブラリが検索されません。
# ldconfig -p > grep imss
対処方法
以下のコマンドを順に実行して、InterScan MSS 関連の共有ライブラリをキャッシュに登録して、データ転送が最終的に完了することを確認してください。
# echo "/opt/trend/imss/PostgreSQL/lib" > /etc/ld.so.conf.d/imss-i386.conf # ldconfig
InterScan MSS のインストールディレクトリは初期設定では /opt/trend/imss です。例えばインストールディレクトリを /usr/local/imss に変更している場合、/opt/trend/imss の部分を /usr/local/imss に置き換えてコマンドを実行してください。