概要
ここでは、インターネットに接続できない環境で、Trend Micro Control Manager (以下、Control Manager)のアップデートを実行する際に必要な手動更新モジュールの作成方法をご案内します。
詳細
本製品 Q&A の手順で作成した手動更新用モジュールを用いて、Control Manager から下記ビルド以降の Apex One / ウイルスバスター コーポレートエディション (以下、ウイルスバスター Corp.) サーバのアップデートを実施する場合、 Control Manager 側で「ActiveUpdate サーバに公開されているモジュールの真正性を確認するための機能」を有効化する必要があります。
・Apex One Patch 1 (ビルド 2087) 以降
・ウイルスバスター Corp. XG Service Pack 1 Patch 1 (ビルド 5464) 以降
上記ビルドのApex One / ウイルスバスター Corp. サーバのアップデートを計画している場合、下記製品 Q&A に記載の方法で当該機能を停止している際には、有効化した上で手動更新用モジュールを作成してください。ActiveUpdateサーバに公開されているモジュールの真正性を確認するための機能を停止する方法
詳しくは、下記製品Q&Aをご確認ください。
・Apex One Patch 1 (ビルド 2087) 以降
・ウイルスバスター Corp. XG Service Pack 1 Patch 1 (ビルド 5464) 以降
上記ビルドのApex One / ウイルスバスター Corp. サーバのアップデートを計画している場合、下記製品 Q&A に記載の方法で当該機能を停止している際には、有効化した上で手動更新用モジュールを作成してください。ActiveUpdateサーバに公開されているモジュールの真正性を確認するための機能を停止する方法
詳しくは、下記製品Q&Aをご確認ください。
事前準備
手動更新モジュールを作成する際には、インターネットに接続可能なControl Manager サーバを一台用意する必要があります。(手動更新モジュール作成用のControl Managerサーバへ製品を登録する必要はありません。)
インターネットに接続可能なControl Managerと、接続ができないControl Manager(手動更新モジュールを適用したい側)のバージョンは必ず同一にしてください。
注意事項
- 本手順で作成するモジュールは、モジュールを作成したControl Managerで管理可能な製品にのみ対応しています。
- 本手順で作成するモジュールは、Control Managerで配信可能なパターンファイルおよび検索エンジンの全てが含まれます。パターンファイル用と検索エンジン用のモジュールを別個に作成することはできません。
- このFAQ以外の手順でお客様が独自に作成された手動更新モジュールについての問い合わせ対応や動作保証はいたしかねます。
- 「Deep Discovery不正プログラムパターンファイル」をダウンロードする場合は管理コンソールにて本パターンファイルを選択しダウンロードする必要があります。詳細につきましては下記関連リンクをご参照ください。
作成手順
1. Control Managerサーバで、下記のサービスを停止します。Trend Micro Control Manager ※Control Manager 6.0/7.0 の場合
Trend Micro Apex Central ※Trend Micro Apex Central (以下、Apex Central) 2019 の場合
Trend Micro Management Infrastructure
2. [スタート]-[ファイル名を指定して実行]から”cmd”と入力してコマンドプロンプトを起動し、カレントディレクトリをControl Managerのインストールディレクトリへ移動します。
インストールディレクトリが、初期設定の場合、以下のコマンドを実行します。
32ビット環境の場合:
> cd “C:¥Program Files¥Trend Micro¥Control Manager”
64ビット環境の場合:
> cd “C:¥Program Files (x86)¥ Trend Micro¥Control Manager”
3. *オプション:以下のコマンドを実行し、SystemConfiguration.xmlファイルのパラメータを修正します。
> xmlmodify m_iDuplicateAll 1 SystemConfiguration.xml
正常に変更されると、以下のメッセージが出力されます。
Update XML succeeded! [m_iDuplicateAll = ‘1’]
(SystemConfiguration.xmlファイルの内容は自動的に変更されませんので、一度修正すれば2回目以降の手動更新モジュール作成時には修正する必要がありません。)
4. Control Managerのインストールディレクトリ内にある、下記のファイル/ディレクトリを全て削除します。
AU_Data¥AU_Cache ディレクトリ内のファイル/ディレクトリ全て
AU_Data¥AU_Log¥TmuDump.txt
5. 手順1.で停止した2つのサービスを開始します。
6.
TMCM 6.0 の場合
TMCM 7.0 の場合
7.
TMCM 6.0 の場合
TMCM 7.0 / Apex Central 2019 の場合
(手順3.の設定を行った状態では、「コンポーネント」欄のチェックの有無に関わらず、全てのコンポーネントがアップデートサーバからダウンロードされます。その為、通常のダウンロードよりも時間を要します。)
8. ダウンロードが完了したら、Control Managerのインストールディレクトリ内にある、下記のディレクトリ全体を記録メディアやファイルサーバ等へコピーします。
¥WebUI¥download¥activeupdate
9. コピーされたactiveupdateディレクトリが手動更新用モジュールとなります。アップデートを実行したいControl ManagerサーバからUNCパスでこのactiveupdateディレクトリを指定します。
注意:ディレクトリパスに半角スペースや全角文字が含まれているとアップデートができません。ご注意ください。
更新モジュール作成用のControl ManagerへアップデートすべきControl Managerが直接HTTP接続可能な環境では、アップデート元として更新モジュール作成用のControl Managerを直接指定する事も可能です。その場合は、下記のURLを指定します。
http://[Control Managerサーバのコンピュータ名またはIPアドレス]/TvcsDownload/ActiveUpdate/
2. [スタート]-[ファイル名を指定して実行]から”cmd”と入力してコマンドプロンプトを起動し、カレントディレクトリをControl Managerのインストールディレクトリへ移動します。
インストールディレクトリが、初期設定の場合、以下のコマンドを実行します。
32ビット環境の場合:
> cd “C:¥Program Files¥Trend Micro¥Control Manager”
64ビット環境の場合:
> cd “C:¥Program Files (x86)¥ Trend Micro¥Control Manager”
3. *オプション:以下のコマンドを実行し、SystemConfiguration.xmlファイルのパラメータを修正します。
パラメータm_iDuplicateAllが1(有効)になると、TMCMはUIのダウンロード設定に関わらず全てのコンポーネントをAUサーバーからダウンロードします。これはTMCMのUIでは一部選択できないコンポーネントがあった仕様上、ダウンロード漏れを防ぐために追加されたオプションとなります。 TMCM 7.0以降ではUIの改善により原則全てのコンポーネントをUI上で選択かつダウンロードができます。 m_iDuplicateAllを1にするとダウンロードするデータサイズが非常に大きくなるため、お客様の環境でダウンロードが必要なコンポーネントが全て把握できているのであれば、このパラメータはONにしないことが推奨されます。 |
> xmlmodify m_iDuplicateAll 1 SystemConfiguration.xml
正常に変更されると、以下のメッセージが出力されます。
Update XML succeeded! [m_iDuplicateAll = ‘1’]
(SystemConfiguration.xmlファイルの内容は自動的に変更されませんので、一度修正すれば2回目以降の手動更新モジュール作成時には修正する必要がありません。)
4. Control Managerのインストールディレクトリ内にある、下記のファイル/ディレクトリを全て削除します。
AU_Data¥AU_Cache ディレクトリ内のファイル/ディレクトリ全て
AU_Data¥AU_Log¥TmuDump.txt
5. 手順1.で停止した2つのサービスを開始します。
6.
TMCM 6.0 の場合
Control Managerの管理コンソールにログインし、[アップデート]-[手動ダウンロード]を選択します。
TMCM 7.0 の場合
Control Managerの管理コンソールにログインし、[アップデート]-[手動アップデート]を選択します。
Apex Central 2019 の場合
Apex Centralの管理コンソールにログインし、[運用管理]-[アップデート]-[手動アップデート]を選択します。
7.
TMCM 6.0 の場合
「コンポーネント」から「パターンファイル/テンプレート」のみにチェックを入れ、「ダウンロード設定」から「トレンドマイクロのアップデートサーバ」を選択し、「自動配信設定」では「配信しない」を選択した状態で「ダウンロード開始」をクリックします。
TMCM 7.0 / Apex Central 2019 の場合
「コンポ―ネント」のカテゴリを展開し、いずれかのコンポーネントにチェックが入っている事を確認します。チェックが入っていない場合は、チェックを入れ、「アップデート元」から「トレンドマイクロのアップデートサーバ」を選択し、「配信計画」では「配信しない」を選択した状態で「ダウンロード」をクリックします。
(手順3.の設定を行った状態では、「コンポーネント」欄のチェックの有無に関わらず、全てのコンポーネントがアップデートサーバからダウンロードされます。その為、通常のダウンロードよりも時間を要します。)
8. ダウンロードが完了したら、Control Managerのインストールディレクトリ内にある、下記のディレクトリ全体を記録メディアやファイルサーバ等へコピーします。
¥WebUI¥download¥activeupdate
9. コピーされたactiveupdateディレクトリが手動更新用モジュールとなります。アップデートを実行したいControl ManagerサーバからUNCパスでこのactiveupdateディレクトリを指定します。
注意:ディレクトリパスに半角スペースや全角文字が含まれているとアップデートができません。ご注意ください。
更新モジュール作成用のControl ManagerへアップデートすべきControl Managerが直接HTTP接続可能な環境では、アップデート元として更新モジュール作成用のControl Managerを直接指定する事も可能です。その場合は、下記のURLを指定します。
http://[Control Managerサーバのコンピュータ名またはIPアドレス]/TvcsDownload/ActiveUpdate/