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管理下の製品へパターンファイル/検索エンジンを配信する仕組み  

管理下の製品へパターンファイル/検索エンジンを配信する仕組み

    • 更新日:
    • 16 Jun 2020
    • 製品/バージョン:
    • Apex Central 2019
    • Trend Micro Control Manager 6.0
    • Trend Micro Control Manager 7.0
    • OS:
    • Windows すべて
概要
ここでは、Apex Central および Trend Micro Control Manager (以下、Control Manager)が管理下の製品に対してパターンファイルや検索エンジン等のコンポーネントを配信する仕組みについて解説します。
詳細
Public
 目次:

配信の仕組み

  1. まず、Apex Central / Control Manager が保持しているコンポーネントと配信対象製品が保持しているコンポーネントのバージョンを比較します。
  2. 配信対象製品のコンポーネントで、1つでも Apex Central / Control Manager が保持するものより古いものが存在すれば、配信コマンドを送信します。配信コマンドの内容には、Apex Central / Control Manager が保持しているコンポーネントのバージョンおよびダウンロードURLが含まれています。
  3. 配信コマンドを受信した製品は、配信コマンドに含まれているURLからダウンロードを実行します。

    [ Apex Central の場合]
    https://<Apex Central>:<port>/TvcsDownload/activeupdate/

    [ Control Manager の場合]
    http://<Control Manager>:<port>/TvcsDownload/activeupdate/

    上記の<Control Manager>:<port>の値は、Control Managerのインストールディレクトリ直下にあるSystemConfiguration.xmlファイルに記載されています。
    <Control Manager>の値:<P Name=”m_strWebServer_HostName” Value=”<Control Manager>”>
    <port>の値:<P Name=”m_uiWebServer_Port“ Value=”<port>”>
上記の<Control Manager>値がホスト名またはFQDNで記録されている場合、管理下の製品が名前解決できなければ配信に失敗します。

差分アップデートの仕組み

ウイルスパターンファイルを始めとした、パターンファイルコンポーネントの一部では、差分アップデートに対応しています。ウイルスパターンファイルの例では、14世代前までのパターンを保持している管理下の製品が差分アップデート可能です。

ここで言う「世代」の定義は、トレンドマイクロでパターンファイルをリリースした履歴が基準となります。お客様環境でアップデートを行った履歴とは異なります。
パターンファイルのサイズは日々変更しております。(必ずしも増加を続けるわけではありません。増加する場合もあれば逆に縮小される場合もあります。)
2014年3月時点で、平均的なウイルスパターンファイルのサイズは以下の通りです。
フルパターンファイル:約23MB前後
差分パターンファイル:約4KB~100KB

 

Apex Central / Control Manager が保持しているパターンよりも配信対象製品のパターンが古いほど差分パターンファイルのサイズは大きくなります。また、パターンの内容に大きな変更がある場合では1世代前でも差分パターンのサイズが大きくなる可能性があります。
 
ただし、Apex One や ウイルスバスター コーポレートエディション(以下、ウイルスバスター Corp.)およびServerProtect for Windowsは例外です。
ServerProtect for Windows (ServerProtect for EMC / NetAppを含む)の場合:

ServerProtectインフォメーションサーバは Apex Central / Control Manager から常にフルパターンファイルおよび14世代分の差分パターンファイルの全てをダウンロードします。2014年3月時点でのこれらのファイルの平均的な合計サイズは約27MBになります。
ServerProtect for Windowsでは、以下のように配信を実行します。
[Apex Central / Control Manager] - [ServerProtectインフォメーションサーバ] - [ServerProect一般サーバ(スキャンサーバ)]
インフォメーションサーバは複数の一般サーバのアップデート元となります。
配下の一般サーバがどの世代のパターンファイルを保持している場合でもアップデート可能にするため、インフォメーションサーバは常に Apex Central / Control Manager からフルパターンファイルおよび全ての差分パターンファイルをダウンロードします。
 

Apex One および ウイルスバスター Corp.の場合:

Apex One および ウイルスバスター Corp.サーバが保持しているパターンファイルが Apex Central / Control Manager が保持しているパターンよりも14世代前以内であれば差分アップデートを行います。
ただし、Apex One エージェントや ウイルスバスター Corp.クライアントへ配信する目的で全ての差分パターンファイルを Apex Central / Control Manager からダウンロードします。2014年3月時点でのこれらのファイルの平均的な合計サイズは約5MBになります。

 

配信コマンドに関する注意事項

Apex Central / Control Manager が送信する配信コマンドには、配信コンポーネントのカテゴリの他、配信コマンドが実行される直前にアップデートされた個々のコンポーネント名およびバージョン情報が含まれています。(「新しいコンポーネントが利用可能になったとき」のチェックが外れている状態で、どのコンポーネントもアップデートされず、配信のみが実行された場合、アップデート時に選択された全てのコンポーネントが配信コマンドに含まれます。)
ただし、その配信コマンドを受信した際に何をダウンロードするかは管理下の製品やバージョンによって異なります。

例えば、Apex Central / Control Manager でウイルスパターンファイルのみがアップデートされ、それと同時に配信計画に基づいて管理下製品へパターンファイルの配信コマンドが送信された場合、その配信コマンドを受信した製品側では、その製品が Apex Central / Control Manager からアップデート可能な全てのパターンファイル/テンプレートをダウンロードする可能性があります。

特定のコンポーネントを Apex Central / Control Manager がアップデートしても自動配信させたくない場合、同一カテゴリ内の全てのコンポーネントで自動配信を無効にしなければ予期せぬタイミングで配信されてしまう可能性があります。

特定のエンティティやグループのみ、特定のコンポーネントを自動配信させたくない場合、そのコンポーネントの予約ダウンロード設定だけではなく、同一カテゴリ内の全てのコンポーネントの予約ダウンロード設定で指定されている配信計画の内容を確認してください。

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