データベースDULには、過去にスパムメールの送信に利用されたことがあり、IPアドレスインターネットサービスプロバイダなどによって動的にユーザに割り当てるIPアドレスが登録されています。他の 4 つのデータベースが個々のIPアドレスが登録されているのに対し、DULにはサブネットにてマスクされる幅を持ったIPアドレス群として、IPアドレスが登録されています。
本データベースからIPアドレスまたはIPアドレスレンジの登録解除依頼を実施いただく理由(ネットワークの再編成に伴う削除、ネットワーク継承に伴う削除、リストへの誤登録に伴う削除、運用上の要件およびAUP(利用規定)の強化に伴う削除等)は様々ですが、DULデータベースからの登録解除については、当該のIPアドレスレンジについて管理・保有をされているISP(Internet Service Provider)様より以下の形で解除依頼をいただく必要があります。そのため、一般企業および団体のユーザ様より解除を依頼いただく場合には、IPアドレス提供元となるISP様にお問い合わせいただきまして、ISP様からの解除依頼の実施をお求めいただく必要があります。
■解除依頼手順
IPルックアップツールページより該当IPアドレスをチェックした後、「フィードバック:」欄の「グローバルブロック済みリストから削除するようリクエストする」リンクをクリックします。
表示される「Global Blocked List Exceptions」フォームからご依頼ください。
参照):Lookup Tool の使用方法
または、メールアドレス:dul@mail-abuse.com 宛てに直接ご依頼いただくことも可能です。 (英語でのお問い合わせとなります)
登録内容変更依頼の際には、ISP様より管理下のASN(Autonomous System Number)もしくはIPアドレスレンジについて以下の内容をご提供ください。
- 対象となるIPアドレスレンジ(CIDRフォーマット)
- 動的なIPアドレスレンジ(CIDRフォーマット)
- 固定IPアドレスレンジ(CIDRフォーマット)
お問い合わせの際は、abuse@ドメイン名、postmaster@ドメイン名等の責任のあるアドレスからご連絡をいただきますようお願いいたします。また、その際は削除を希望されるIPアドレスレンジ、ならびに削除理由をお知らせください。
削除依頼を送信いただきますと、調査員が該当メールサーバに対してDULデータベース登録要否の判定を行うテストを再度実施し、問題が確認されない場合には該当IPアドレスレンジをデータベースから削除いたします。作業完了後、その旨をお問い合わせいただきましたメールアドレスにメールにて回答いたします。
なお、上記登録解除依頼では、次のアドレスは受け付けていません。
・127.0.0.0~127.255.255.255(ループバック)
・10.0.0.0~10.255.255.255(プライベート領域)
・172.16.0.0~172.31.255.255(プライベート領域)
・192.168.0.0~192.168.255.255(プライベート領域)
・ネットワークの再編成に伴う削除
・ネットワーク継承に伴う削除
・リストへの誤登録に伴う削除
・運用上の要件およびAUP(利用規定)の強化に伴う削除
・ネットワークの再編成に伴う削除
ISP、特に1つまたは複数のクラスCネットワークを持つ小規模なISPが、IPアドレスプールの再編成を行って、固定サーバとダイヤルアップを入れ替えた場合、メールサーバがDULに登録されているダイヤルアップIPを使用していることにより、メールを正常に送信できなくなる場合があります。
この場合、固定サーバのIPアドレスのみをDULから削除するか、ダイヤルアップまたは動的IPアドレスが存在しなくなった場合にはネットワーク全体を削除します。
ご連絡の際は、ダイヤルアップネットワークの新しいリストを提供していただくか、ダイヤルアップまたは動的IPアドレスがもはや存在しないことを表明していただく必要があります。
ネットワークで削除を検証する場合があるため、この要求を送信される前に、前方参照および逆引き参照のDNSレコードが更新済みであることを確認してください。DNSレコードを更新することで、弊社以外の他のスパムメール対策イニシアティブや、メールを受け入れる前に名前レコードを検証するメールサーバに対する問題の回避にもつながります。
・ネットワーク継承に伴う削除
以前にダイヤルアップが含まれていたアドレスプールを取得した場合に、そのアドレスがDULに登録されたままになっている場合があります。その場合は、リストからの削除を要求してください。
また、変更を検証する場合がありますので、前方参照および逆引き参照のDNSレコードを更新してください。
・リストへの誤登録に伴う削除
固定ホスト、特にSMTPサーバをリストに含めないよう最大限の努力を行っておりますが、それでも誤りであると思われる場合には、すぐにご連絡ください。DULは、オープンリレーをリストに登録したり、スパムメールの発信元をブラックホール化するためのものではないことに注意してください。これらはRBLやRSSの役割です。DULの役割は、スパムメール送信元となりうる、動的に割り当てられるIPプールを識別することにあります。
誤りをご連絡いただく場合は、受信した不達通知またはエラーメッセージのサンプルと、DULに登録されているという理由でメールを拒否したサーバのIPアドレスもあわせてご連絡ください。削除によってまだクリアされていないキャッシュエントリがサーバ内に存在するか、サーバが別の目的でメールをブロックしているにもかかわらず、DULを原因としている可能性もあります。DULに登録されてないネットワークからのメールをブロックしているにもかかわらず、DULを原因と見なしているサイトがあった場合、弊社はそのサイトの所有者に連絡します。
・運用上の要件およびAUP(利用規定)の強化に伴う削除
スパムメールの発生、またはスパムメール被害者からの要求により、ダイヤルアップネットワークがDULに登録された場合でも、ユーザは固定メールサーバをリレーまたはゲートウェイとして使用することでメールを送信可能です。
しかし、固定メールサーバを保有しておらず、ユーザがSMTPプロキシまたは自身で発信メールを処理するための他の非固定サーバを日常的に使用している場合は、MAPS DULユーザにメールを送信する手段がなくなります。
まず実施すべきことは、非プロキシユーザが認可された固定サーバを使用するようにすることです。例えば、ユーザのメールプロバイダがWebベースのインタフェースを使用していれば問題ありません。ユーザが別のSMTPサーバを使用する権限を持っている場合は、そのサーバの使用方法(POP before SMTPを使用するなど)を通知します。SMTPプロキシでも、POP before SMTPまたは他の認証手段をサポートできます。
しかし、運用上の要件により直接SMTPにアクセスする必要がある場合には、ダイヤルアップネットワークをDULから削除できます。その場合は、詳細情報と利用規程のコピー(または利用規程へのハイパーリンク)、およびその実施方法をお知らせください。
ダイヤルアップネットワークを削除すると、そのネットワークが再びスパムメール送信者に対して開放されスパム送信に悪用される可能性がありますが、利用規程(不法侵入スパムメールおよび苦情の処理に高額のサービス手数料を課すなど)を実施できる場合には、該当ネットワークをリストから削除します。但し、利用規程を実施できない、またはネットワークから不法侵入スパムメールが恒常的に送信されることが判明した場合には、ネットワークをリストに再登録します。