Control Manager サーバのIPアドレス変更について
Control Manager サーバをインストール時に、IPアドレスで自身を指定したか、ホスト名またはFQDN(Fully Qualified Domain Name)で指定したかによって、IPアドレス変更時の影響は異なります。万一どちらを指定してインストールを行ったか不明な場合は、次の製品Q&Aを参照の上ご確認ください。
FQDNを指定してインストールしたか、IPアドレスを指定してインストールしたかを確認する方法
IPアドレスで指定した場合
1. Control Manager サーバで以下のサービスを停止します。
Trend Micro Control Manager
Trend Micro Common CGI
Trend Micro Management Infrastructure
2. Control Managerのインストールディレクトリ(初期設定では%ProgramFiles%\Trend Micro\Control Manager)直下にあるSystemConfiguration.xmlファイルをメモ帳等のテキストエディタで開きます。
3. 以下の部分を新IPアドレスに修正します。
<P Name="m_strWebServer_HostName" Value="旧IPアドレス">
4. レジストリエディタを起動し、以下のレジストリ値を新IPアドレスに修正します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\TrendMicro\TVCS\WebAddress
※\Wow6432Nodeは64ビット環境のみ存在します。
レジストリエディタの基本操作については、こちらをご参照ください。
5. インストールディレクトリ配下の\WebUI\default.htm ファイルをテキストエディタで開き、以下の部分を新IPアドレスに修正します。
URL=https://旧IPアドレス:ポート/WebApp/login.aspx
6. %ProgramFiles%\Trend Micro\COMMON\ccgi\commoncgi\config\CCGI_Config.xml ファイルをテキストエディタで開き、以下の部分を新IPアドレスに修正します。
ServerName="旧IPアドレス"
7. 以下のインターネットショートカットを右クリックしてプロパティを開き、URLを新IPアドレスに変更します。
C:\Documents and Settings\All Users\スタートメニュー\プログラム\Trend Micro Control Manager\Trend Micro Control Manager.url
8. 手順1.で停止したサービスを開始します。
9. ..Control Managerのインストールディレクトリ配下にある..WebUI\TMCM.url (インターネットショートカットファイル) を右クリックしてプロパティを開き、「Web ドキュメント」タブからURL欄に記載されている旧IPアドレスを新IPアドレスに修正し、「OK」をクリックします。
ServerProtect for Windows シリーズ製品で利用されている旧Control Managerエージェントの再インストールは基本的に不要です。管理下のエージェントには新しいIPアドレスが通知されますので、そのまま問題なく通信できます。また、元のデータベースを継続して利用することで、それまでの設定やログも保持されます。
ただし、変更通知が正常に届かず、通信ができなくなったエージェントは再インストールする必要性がありますのでご注意ください。
また、ServerProtect for Windows 以外の現行製品で利用されているMCPエージェントに対してはControl ManagerのIPアドレス変更を通知できません。MCPエージェントは全て新たなControl ManagerサーバのIPアドレスへ再登録する必要があります。
注意:NAT環境等で、TMI.cfgファイルのEnableIPTransparencyが0に指定されている場合、Control ManagerのIP変更は通知されません。このような環境でControl ManagerサーバのIPを変更する場合、管理下の全エージェントをアンインストール(または登録解除)した後で、TMI.cfgファイルを手動で編集し、新たに作成された公開鍵を使用してエージェントをインストールしなおす必要があります。
NAT環境のTrend Micro Control Managerサーバの設定方法 [Solution ID JP-26385]
ホスト名/FQDNで指定した場合
名前解決が正しく行われるように設定いただければ、IPアドレス変更の影響はありません。
ただし、MCPエージェントでControl ManagerをIPアドレス指定で登録している場合、新しいIPアドレスで再登録するか、名前解決可能なホスト名/FQDNで再登録する必要があります。
Control Manager エージェントのIPアドレス/ホスト名変更について
Control Managerに関しての特別な作業なしに、IPアドレス/ホスト名の変更が可能です。エージェントの再インストールは必要ありません。
ただし、IPアドレス変更をControl Managerが認識するまでに時間を要する場合があります。即座にIPアドレスの変更を反映させたい場合、エージェント側でTrend Micro Management Infrastructureサービスを再起動してください。
注意1:
サーバ、エージェントの両方のIPアドレスを変更する場合には、サーバ、エージェントのIPアドレスを同時に変更しないでください。サーバのIPアドレスを変更したあと、エージェントのIPアドレスを変更してください。
同一のコンピュータにTrend Micro Control Managerサーバとエージェントがインストールされている場合は、そのコンピュータにインストールされているエージェントの再インストールが必要となります。
以下の手順にて作業を行ってください。
1. エージェントのアンインストール
2. IPアドレスの変更
3. OSの再起動
4. エージェントのインストール
注意2:
インストール後にサーバのホスト名/FQDNを変更することはできません。Control Manager サーバのホスト名/FQDNを変更した場合は、Control Manager サーバと管理下のエージェントをすべて再インストールする必要があります。その場合、エージェントを再インストールする際に使用する公開鍵は、必ず再インストール後のControl Manager サーバから取得しなおしてください。
ただし、Control Managerをホスト名で登録してあり、ドメイン参加等によって所属ドメインのみが変更された場合であれば、全てのエージェントがControl Manager へホスト名による名前解決が可能であることを前提として、特に対処を行う必要がありません。