また、使用方法を教えてください。
■詳細
InterScan Messaging Security Suite (InterScan MSS)では、メール全体の構造を確認し、メールデータの各パート(メール本文、添付データ)を対象としてウイルス検索を実施します。
これにより、メール構造を確認し添付データ部の検索を実施していた InterScan VirusWall と比較した場合、InterScan VirusWall では「WholeFileScan機能(参照:製品Q&A 24319)」を使用しなければ検出できなかった状態のウイルスデータの多くを、初期状態で検出可能となっています。
しかしながら、メールデータの構造が大きく破損しているなどにより、初期状態では検出不可能な場合が稀に発生します。通常、このような状態のメールデータに含まれるウイルスデータは、クライアントのメールソフトウェアでも正常なデータとして認識されないため、この状態でウイルスが動作することはありません。
しかし、クライアント向けウイルス対策ソフトにてウイルスデータが検出されることがあるために、混乱を招く場合があります。
このような状況を回避するため、5.1サービスパック1、5.18、5.11にメールデータ全体を検索するオプションを追加しました。
■対処方法
・UNIX版 バージョン5.11
WholeFileScan機能を有効にするには、次の手順に従ってください。
1. InterScan MSS for Unixのデーモンを停止します。
# <インストールディレクトリ>/imss/script/S99ISIMSS stop |
※ 初期設定のインストールディレクトリは、"/opt/trend" です。
2. "eMan_db.xml" の編集にあたり、"<インストールディレクトリ>/imss/config/eMan_db.xml.redo" が存在する場合は、事前に該当ファイルを削除します。
※ "eMan_db.xml" 編集時の注意事項につきまして、製品Q&A 27139 にてご案内しています。あわせてご確認ください。
3. "<インストールディレクトリ>/imss/config/eMan_db.xml" を開き、
<key keyName="FilterManager">、<key keyName="0001">、
<key keyName="0001">以下に、次のキーを追加してください。
<value type="dword" valueName="DoWholeScan">0x00000001 (1)</value>
4. "eMan_db.xml" を保存します。
5. InterScan MSS for Unixのデーモンを起動します。
# <インストールディレクトリ>/imss/script/S99ISIMSS start |
・UNIX版 バージョン7.x
1. InterScan MSS for Unixのデーモンを停止します。
# <インストールディレクトリ>/imss/script/S99IMSS stop |
2. <インストールディレクトリ>/config/imss.iniを開きます。
3. 次のパラメータを追加します。
[virus]
VSIWholeMailScan=1
4. InterScan MSS for Unixのデーモンを再起動します。
# <インストールディレクトリ>/imss/script/S99IMSS start |
・Windows版 バージョン5.18
1. Trend InterScan MSS System Monitorを停止します。
2. レジストリエディタを開きます。
3. 次のレジストリツリーに、キー「DoWholeScan」をDWORDとして追加します
HKeyLocalMachene¥SOFTWARE¥TrendMicro¥ISNT5¥registry¥config¥FilterManager¥0001¥0001
DoWholeScan=1: WholeFileScan機能を有効
DoWholeScan=0: WholeFileScan機能を無効
初期設定では、WholeFileScan機能は無効に設定されています。
4. Trend InterScan MSS System Monitorを起動します。
・Windows版 バージョン7.x
1. Trend Micro IMSS Scan Serviceを停止します。
2. <インストールディレクトリ>/config/imss.iniを開きます。
3. 次のパラメータを追加します。
[virus]
VSIWholeMailScan=1
4. Trend Micro IMSS Scan Serviceを起動します。