従来型スキャンを使用する場合は、以下の製品Q&Aをご参照ください。
パターンの種類
スマートスキャンでは次のパターンファイルを使用しています。スマートスキャンを使用する場合、従来型スキャンに比べ、パターンファイルの種類ならびにパターンファイルの更新頻度が変わります。
パターン名 | 使用場所 | 詳細 | 更新頻度 | 差分更新 | ファイル名 |
---|---|---|---|---|---|
スマートスキャンパターン | スマートスキャンサーバ | スマートスキャンサーバがクライアントからの問い合わせへのレスポンスに使用するパターン | 約1時間に1回 | 可能 | iCRC$TBL.### |
スマートスキャンエージェント パターン | クライアント | クライアントが使用するGeneric検索等をおこなうためのパターン。 | 約1日に1回 | 可能 | iCRC$OTH.### |
スマートクエリフィルタ | クライアント | クライアントがスキャンサーバにクエリを行う必要性があるかどうかを判定するために使用するパターン | スマートスキャン パターンの更新時など (詳細は本Q&A下部参照) | 可能 | BF.ptn CRCZ.ptn (※1) |
- ウイルスバスター コーポレートエディション(以下ウイルスバスター Corp.) 11以降
- ウイルスバスター Corp. 10.6 Service Pack 3 Patch 2 Critical Patch (ビルド 5712)」以降のビルド
- Smart Protection Server 3.0
スマートスキャンパターン
スマートスキャンパターンとは、スマートスキャンサーバで使用する“クラウドパターン”で、クライアントから問い合わせがあった際に使用するパターンです。
従来型スキャンで使用されるウイルスパターンファイルの大部分が含まれます。
クライアントマシンで、スマートクエリフィルタによってマルウェアの疑いがあると判断されたものは、スマートスキャンサーバに問い合わせが行われ、このスマートスキャンパターンを使用してマルウェアか否かを特定します。
スマートスキャンエージェントパターン
スマートスキャンエージェントパターンは、各クライアントに配信されクライアントで使用するパターンで、スマートスキャンパターンにないその他のすべてのパターン定義がすべて含まれます。
このパターンでマルウェアが検出された場合には、スキャンサーバへの問い合わせを行わずにクライアントでマルウェアの処理が行われます。
スマートクエリフィルタパターン
スマートクエリフィルタは、スマートスキャンパターンのインデックスのようなパターンファイルで、マルウェアの疑いがあるものを特定するのに使用します。
クライアントマシンはスマートクエリフィルタを使ってスキャンサーバへの問い合わせを行う必要があるかどうかを判断します。
スマートクエリフィルタを使うことによって、マルウェアの疑いのあるものだけ問い合わせに行くことから、スキャンサーバへの問い合わせを必要最小限に抑えることができます。
クライアント側で使用されるパターンの更新タイミング
スマートスキャンエージェントパターン
- Apex One エージェント/ウイルスバスターCorp. クライアントにて手動アップデートを実施
- Apex One エージェント/ウイルスバスターCorp. クライアントで自動アップデートが有効の場合
自動アップデートの設定方法については、以下の製品Q&Aをご確認ください。
スマートクエリフィルタパターン
- スキャンサーバにクエリを行う際にサーバ上に新しいスマートクエリフィルタがあるかどうかを確認
- クライアントマシンがスマートスキャンサーバに問い合わせをしてから
5分間新たに問い合わせを行わなかった場合
- 何らかの理由でスマートスキャンクライアントのアップデートが
14 日間行われなかった場合
- スマートクエリフィルタの更新時には、合わせてスマートクエリフィルタの
キャッシュに保存されている情報に変更、削除などがある場合には、
合わせてその差分、変更部分がダウンロードされます。
クライアントへ配信されるコンポーネント
従来型スキャンでは、スマートスキャンのみで使用する「スマートスキャンエージェントパターン」は使用しません。これまで通りウイルスパターンファイルによる検索となります。
一方、スマートスキャンでは従来型スキャンで使用する「ウイルスパターンファイル」、「スパイウェア監視パターンファイル」は使用しませんが、これらを統合した「スマートスキャンパターン」で検索をおこないます。スマートスキャンパターンはスマートスキャンサーバが保持するため、クライアントへ配信されません。
詳細は次の製品Q&Aを参照してください。