■目次
Patch 2とは
適用条件
インストールの前に
事前準備
最新版ダウンロード
インストール手順
インストールの確認手順
インストールの後に
設定
アンインストール(ロールバック)手順
修正される既知の問題
既知の制限事項
変更されるファイル一覧
■Patch 2とは
Patch 2とは、InterScan Web Security Virtual Appliance (以下 IWSVA) 3.1 のリリース以降からアプリケーションビルド 1174までのHotFixを含む累積的な修正プログラムです。
■適用条件
本リリースは、次の環境にインストールできます。
-Trend Micro InterScan Web Security Virtual Appliance 3.1 Build 1137 以降 1173 以前
■インストールの前に
インストールを行なう前に、付属のReadmeファイルおよび管理者ガイドをお読みください。IWSVAのご利用にあたり重要な情報が記載されています。
■事前準備
Patch 2 (Build_1174) のインストールトラブルに備え、各種ファイルのバックアップを行ってください。バックアップしたファイルはシステムのリカバリに使用することが可能です。
製品Q&A:2064704「設定ファイルのバックアップとリストアの方法」
■最新版ダウンロード
次のファイルは「最新版ダウンロード」からダウンロードできます。
InterScan Web Security Virtual Appliance 3.1 Patch 2 | ||||
プロダクト |
バージョン |
サイズ |
日付 |
ユーザ・ガイド |
3.1 |
7.2MB |
2009/10/1 |
■インストール手順
Patch 2 (Build_1174) のインストール手順は次の通りです。
1) Patchファイルiwsva_31_ar64_jp_patch2.tgzをローカルディレクトリにダウンロードします。
2) IWSVA管理コンソールにログインします。
3) [管理]→[システムパッチ] の順に選択します。
4) [参照] をクリックします。
5) Patchファイルiwsva_31_ar64_jp_patch2.tgzを保存した場所を参照して[開く] をクリックします。
6) [アップロード] をクリックすると、Patchファイルがアップロードされます。
7) [インストール] をクリックすると、Patchが適用されIWSVAが「ビルド 1174」にアップデートされます。Patchのアンインストールが完了すると、IWSVAは自動的に再起動されます。
注意:本Patchの適用中は、HTTPおよびFTPサービスが数分間中断されます。
重要な作業の実行中はPatchのインストールを避けてください。
■インストールの確認手順
インストールおよびアップデートの確認手順は次の通りです。
正しくインストール/アップデートが行なわれている場合、管理コンソールの[管理]→[システムパッチ]に下記の文字が表示されます。
パッチ番号 |
パッチの情報 |
Patch_B1174 |
IWSVA 3.1 JA Patch 1 Build 1174 |
■インストールの後に
インストールを行なった後に、ウイルスパターンファイルおよびウイルス検索エンジンのアップデートを行なうことを強くお勧めします。最新のウイルスに対応するために、ウイルス検索エンジン、ウイルス検索パターンファイルを、常に最新の状態に保っていただく必要があります。
製品Q&A:2064687「各種コンポーネント(ウイルスパターンファイルなど)の手動アップデート方法」
■設定
下記「提供される新機能」に関する詳細な設定方法については、Patch 2のReadmeを参照してください。
■アンインストール(ロールバック)手順
本Patchを削除して、以前のプログラム(ビルド)にロールバックするには、次の手順
に従ってください。
1) IWSVA管理コンソールにログインします。
2) [管理]→[システムパッチ] の順に選択します。
3) Patch_B1174の隣にある [アンインストール] をクリックします。設定画面が表示されたら、削除するPatchを確認してください。
4) [アンインストール] をクリックするとPatch_B1174が削除され、IWSVAがPatch適用前のビルドにロールバックされます。Patchのアンインストールが完了すると、IWSVAは自動的に再起動されます。
注意: 本Patchの削除中は、HTTPおよびFTPサービスが数分間中断されます。
重要な作業の実行中はPatchのインストールを避けてください。
■提供される新機能
Patch 2 (Build_1174)の適用により提供される新機能は次のとおりです。
機能1: 64ビットZIPファイルに対する検索処理として「放置」ができるように
なります。
64ビットZIPファイルは検索エンジンで検索できないため、IWSVAによって
ブロックされる問題がありましたが、このファイルの処理を放置にするこ
とでダウンロードができるように設定を追加しました。
機能2: IWSVAのLDAP認証チェックプロセスをプロセスを強化し、BasicまたはNTLM
認証のみサポートするようになります。
BasicまたはNTLM認証のヘッダにおいて偽認証ヘッダを使用すると認証漏れ
が起こる問題がありましたが、認証チェックプロセスを強化することで
問題解決を行いました。また、「force_basic_NTLM」パラメータを
intscan.iniファイルに追加することで、旧バージョンとの互換性を持たせ
ることができます。
機能3: 解凍ファイルサイズが2GBを超える圧縮ファイルのダウンロードができる
ようになります。
解凍ファイルのサイズが2GBを超えるファイルは検索エンジンの制限に
よってエラーコード「-76」が返されます。これにより、圧縮ファイルの
ダウンロードが中止される問題がありましたが、ダウンロードできるよう
に設定を追加しました。
機能4: HTTP/FTPアクセスイベントのログクエリが実行できるようになります。
IWSVA 3.1リリース時に制限した機能を追加することでログクエリが実行
できるようになりました。
機能5: IWSVAによるクライアント接続の割り当て制限違反を記録するオプションが
追加されます。
IWSVAにクライアント接続の割り当て制限ができない問題がありましたが、
制限できるように設定を追加しました。
機能6: ブリッジ/プロキシ (アップストリームなし)/WCCPモードの非HTTP
トンネリング (バイパス) オプションが追加されQQサーバへログイン
できるようになります。
IWSVAは非HTTPトラフィックの通信をサポートしていないため、
クライアントがIWSVA経由でQQサーバに正常にログインできない問題が
ありましたが、非HTTPトラフィックをバイパスさせることでQQサーバへ
ログインできるよう設定を追加しました。
機能7: SUN ONEディレクトリサーバに対するクリアテキスト認証が使用できるよう
になります。
機能8: WCCPのHASH割り当てまたはMASK割り当てのいずれかを使用できるように
なります。
■修正される既知の問題
Patch 2 (Build_1174)の適用により修正される既知の問題は次のとおりです。
InterScan Web Security Virtual Appliance 3.1 Patch 2 | ||
項番 |
製品Q&A |
問題内容 |
1 |
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問題: |
2 |
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問題: |
3 |
- | 問題: アクセスログのファイル名のサフィックスが、IWSVAの再起動後、正しくない値に設定される問題 これにより、最新のアクセス記録が適切なログファイルに書き込まれなくなります。また、同様の問題がURLブロックログでも発生します。 修正: HTTPデーモンによって、アクセスログファイルとURLブロックログファイルの適切なサフィックス番号が取得されるようになります。 |
4 |
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問題: |
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問題: |
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問題: |
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問題: |
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問題: |
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問題: |
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問題: |
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問題: |
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問題: |
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問題: |
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問題: |
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問題: |
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問題: |
26 |
- | 問題: 4GBを超えるサイズのファイルをダウンロードしようとすると、完全なファイルがダウンロードできず、エラーページも表示されない問題 修正: 本Patchの適用後、IWSVAによって応答ページが表示され、4GBよりも大きなサイズのファイルはダウンロードを試みても完全にはダウンロードできないことが示されるようになります。 |
27 |
- | 問題: JSPファイルにハードコードのディレクトリ情報が記載されていたため、監査ログのログ出力ディレクトリを変更した後、監査ログの新しいメッセージがIWSVAのWebコンソールに表示されない問題 修正: JSPファイルに記述されていたハードコードのディレクトリ情報を削除しました。 |
28 |
- | 問題: PostgreSQLデータベースをローカルからリモートに変更すると、rcIwssの処理に失敗し、ダッシュボードではリモートデータベースのデータが使用されない問題 修正: データベース起動スクリプトにMetric Managementデーモンの再起動を行うよう修正しました。 |
29 |
- | 問題: マルチコアシステムを使用している場合、負荷が各CPUに均等に分散されない問題 このため、1つのCPUだけ使用率が高くなり、他のCPUは低いままの状態になります。 修正: 本Patchの適用後、複数のCPU間で負荷が分散されるように監査スクリプトからfixcpu.shファイルが呼び出されます。 |
30 |
- | 問題: 全角文字を含むURLがレポート内で正常に表示されない問題 修正: 全角文字を含む場合、ログをHexエンコードで表示するようにしました。 |
31 |
- | 問題: Javascan/MMCモジュールがファイル名を正しく違反ログのエントリに書き込まない問題 修正: 各検索モジュールからURL内のファイル名を摘出するようにしました。 |
32 |
- | 問題: [ブロックトラフィックと通過トラフィックの区別] レポートの、ブロックされたトラフィックまたはブロックされていないトラフィックを計算するアルゴリズムが正しくない問題 修正: トラフィック計算のアルゴリズムを変更しました。 |
33 |
- | 問題: IWSVAがコンテンツをブロックすると、「HTTP/1.x 403 FORBIDDEN」メッセージではなく「HTTP/1.x 403 OK」メッセージが返される問題 修正: 返答コード403では「Forbidden」となるように修正しました。 |
34 |
- |
問題: scan_trusturl_without_ftblock=yes : |
35 |
- | 問題: WCCPモードを無効にしている場合でも、IWSVAサービスの開始時にWCCPの開始に失敗したことを示すエラーメッセージが表示される問題 修正: WCCPモードが無効な場合、エラーメッセージが表示されないようにしました。 |
36 |
- | 問題: Proxy-Authorizationヘッダに付く認証方法の名前を処理できない場合に、IWSVAがこのヘッダを削除せず、Webサーバ側に送信してしまうことがある問題 修正: IWSVAがリクエストからホップバイホップヘッダを適切に削除するようになり、Proxy-AuthorizationヘッダをWebサーバ側に送信することがある問題を修正しました。 |
37 |
- | 問題: 一部のJSPページにセッション制御の機能しかないために、非管理アカウント(「監査担当者」および「レポート専用」) でも、適切な権限を取得することなくシステム設定を変更できてしまう問題 修正: 管理コンソール上の権限強化を行いました。 |
38 |
- | 問題: IWSVAがすべてのHTTP応答にContent-Lengthヘッダが含まれていると仮定する問題 IWSVAがContent-Lengthヘッダを含まないHTTP応答コード (たとえば「304」) を処理するとき、送信先クライアントにFinパケットを送信するため、ネットワークパフォーマンスの問題の原因となります。 修正: HTTP応答コードを処理するとき、HTTP parserが正しくHTTPバージョンおよび接続またはProxy-Connectionヘッダを頼るよう修正しました。 |
39 |
- | 問題: 検索エンジンが使用するtmpディレクトリが一杯になると、IWSVAは圧縮ファイル内のファイルを検索できず、ファイルがクライアントにそのまま渡されてしまう問題 修正: 検索エンジンが、ディスクの空き領域不足の問題で圧縮ファイルを解凍できなかった場合、IWSVAは圧縮ファイルをブロックします。 |
40 |
- |
問題: 注意: RFCに矛盾するため、本修正はプロキシモードでは機能しません。 |
41 |
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問題: |
42 |
- | 問題: LANバイパスカードを有効にしている間に、ブリッジモードから別のモードに切り替えると、ネットワーク接続が切断される問題 修正: バイパス監視スクリプトにモード切り替え監視機能を追加しました。 |
43 |
- | 問題: SUNディレクトリがOUを使用してグループの関係を示していない場合、IWSVAではグループの情報を取得できない問題 このため、グループポリシーを適用できません。 修正: 本Patchの適用後、SUNディレクトリは、uniqueMemberの機能を使用してグループ情報を取得するようになります。これにより、グループポリシーが適切に適用されます。 |
44 |
- | 問題: IWSVAがLDAP認証ユーザ名の一部として常にドメイン名を要求する問題 修正: ドメイン名を入力しない場合、メインLDAPサーバのドメイン名を使用するようにしました。 |
45 |
- | 問題: HTTPサービスを再起動するたびに、ダンプファイルが生成される問題 これは、InfectedB.iniファイルに不正な形式のログ時間が含まれている場合に発生します。 修正: 本Patchの適用後、IWSVAは、InfectedB.iniファイル内で不正な形式のログ時間を含むエントリをスキップするようになります。これにより問題が解決されます。 |
46 |
- | 問題: IWSVAがブリッジモードを使用しており、さらに上位プロキシが外部にある場合に、不要なDNSクエリを生成する問題 修正: 本Patchの適用後、IWSVAは、ブリッジモードを使用しており、さらに上位プロキシが外部にある場合でも、不要なDNSクエリを生成しなくなります。 |
47 |
- | 問題: コマンドラインインタフェースでは、Show interfaceコマンドでMACアドレスを表示できない問題 修正: Show interfaceコマンドでMACアドレスが表示されるようにしました。 |
48 |
- | 問題: 接続数が6,000を超えるとき、IWSVAがシステムメモリを使い果たしてしまう場合がある問題 修正: 本Patchはシステムソケットバッファの設定を調整し、システムメモリリソースを使い果たすことなく6,000を超える接続を処理可能にします。 |
49 |
- | 問題: SNMP INFORMパッケージを送信する際にメモリリークが発生するため、CM.logファイルのサイズが大きく、またSNMPが有効な場合にsycmonitorプロセスが大量のCPUリソースを使用する問題 修正: 本PatchはSNMPのINFORMパッケージに関連する設定を削除し、SNMPサービスがINFORMパッケージを送信しないようにしました。 |
50 |
- | 問題: Webコンソールを使用してHTTPデーモンを有効または無効にすると、IWSSDデーモンが重複して起動する場合がある問題 修正: S99ISProxyがiwssdデーモンを重複して作成しないようにプロセスロックの機能を追加しました。 |