InterScan MSS のインストール、アップグレードでは、8.3形式(ショートネーム)のファイル名を必要とします。OS 上で、8.3形式のファイル名の生成を無効にしている場合、製品のインストール、アップグレードが正常に完了しません。
以下の手順で、8.3形式のファイル名の生成に関するレジストリキーを確認し、生成が無効になっている場合は、有効にして現象が回避されるかご確認ください。
■インストール失敗時の対応手順
手順1:
InterScan MSS をアンインストールします。
手順2:
インストール時に作成されたインストールフォルダ(初期設定: C:\Program Files\Trend Micro)が残っている場合は、該当フォルダを削除します。
手順3:
レジストリエディタを起動します。
手順4:
以下のレジストリキーで NtfsDisable8dot3NameCreation の設定値を「0」にします。
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[ HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\ FileSystem ]
NtfsDisable8dot3NameCreation = 0
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※ 8.3形式のファイル名の生成が無効になっている場合、設定値は「1」になっています。
*** 警告 ***
レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースです。
レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。なお、レジストリの編集前に、必ずバックアップを作成することを推奨いたします。バックアップ方法の詳細は、ご使用のWindowsのヘルプをご参照ください。
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手順5:
設定変更を反映させるため、OS を再起動します。
手順6:
InterScan MSSをインストールします。
以上で手順は完了です。
■上記手順が当てはまらないお客様
NtfsDisable8dot3NameCreation の設定値が「0」でも、InterScan MSS を正常にインストールできない場合には、こちら をご確認の上、問題発生時の情報を弊社サポートセンターまでお送りください。
また、アップグレード時に同様の問題に遭遇されたお客様も弊社サポートセンターにお問い合わせください。
なお、InterScan MSS は、NtfsDisable8dot3NameCreation の設定値が「0」であることを想定して製品開発されています。同パラメータの設定値が「1」の環境での、製品のフルテストは実施しておりません。そのため、製品インストール後も、NtfsDisable8dot3NameCreation を「0」にしたまま、運用されることを奨めします。