概要
Trend Micro Hosted Email Securityでは、特定の条件を満たしたメールに対して受信を拒否することがあります。この条件について説明します。
詳細
Trend Micro Hosted Email Security(以下、HES)では、後述の条件に基づきメールの受信を拒否します。
このとき、HES の MTAでは次のような動作でメールを拒否します。
HES側で一旦メッセージを受け取った後、メッセージを破棄します。送信者には不達通知(NDR)を配送します。
■HESがメールの受信を拒否する条件
1. メッセージ全体のサイズが 50 MB以上
2. 受信者の総数が 500 以上
3. RTF(Rich Text Format)形式で、レイヤ(入れ子構造)が5階層以上ある場合
4. OLE(Object Linking and Embedding)のレイヤが5階層以上ある場合
5. 圧縮ファイルが破損している場合
6. 圧縮ファイルの圧縮率が99%を超える場合
7. 圧縮ファイルに含まれるファイル数の上限:353ファイル
8. 圧縮ファイルの解凍比率が100を超える場合
9. 圧縮ファイルのレイヤーが 20 階層以上ある場合
10.圧縮ファイルの解凍後のサイズ制限:60MB
11.Office 2007/2010/2013/2016ファイルに353個を超える下位ファイルが含まれている場合
12.Office 2007/2010/2013/2016ファイルに、解凍比率が100を超過している下位ファイルが含まれている場合
13.高度な解析の検索除外に該当する場合
14.メッセージの形式が不正である場合
15.検索エンジンで対応できない未知のエラーが検出された場合
15.検索エンジンで対応できない未知のエラーが検出された場合
注:圧縮ファイルに対する制限は、パスワード保護されたファイルには適用されません。
7~13については、2017年3月11日より検索除外処理の設定で、処理を選択できるようになりました。処理の選択によって、受信を拒否しないように設定することが可能です。「受信保護設定」→「検索除外」から設定します。
詳細はオンラインヘルプの「検索除外リスト」および「検索除外処理の設定」ご確認ください。
なお、ポリシーごとではなく、グローバル設定として一元管理できるようになったことで、以前設定内容と競合が発生している場合もありますので、下記FAQもご確認ください。
Hosted Email Security 検索除外機能の概要
※ Microsoft Office形式については、下記ソリューションも合わせてご確認ください。
Microsoft Office 2007/2010形式のファイルを添付したメールがブロックされます