Deep Security 9.0 以降より、”Deep Packet Inspection”および”DPI” が"侵入防御" に名称変更されました。
UDPステートフル機能は、送信UDPパケットごとに、ルールがそのUDP「ステートフル」テーブルをアップデートし、要求に対して60秒以内にUDP応答が発生した場合のみ、UDP応答を許可します。
未承諾の受信UDPパケットを受信した場合は、このイベントが記録されて、未承諾の受信UDPパケットは破棄されます。
なお、ファイアウォールルールが一つも割り当てられていない場合でも、ステートフル設定が有効になっていると、このようなUDPパケットは拒否されます。
■対策
上記の理由により記録されるイベントとなりますので、特に対策の必要はありません。
なお、UDPステートフル機能を使用している環境において、特定の受信UDPトラフィックを任意に許可したい場合は、該当の通信を強制的に許可するルール(Force Allow ルール)を作成する必要があります。たとえば、該当のサーバで DNS サーバが稼働している場合、ポート 53 番に対して受信する UDP パケットを強制的に許可するルールを作成する必要があります。
また、パケット破棄時に本イベントを記録しないようにするには、次のいずれか設定を行ってください。
DS 8.0
・[Stateful Configurations(ステートフル設定)]の[UDP]タブで、[Enable stateful UDP logging(ステートフルUDPログを有効にする)]のチェックを外します。
・[System Settings(システム設定)]の[Firewall and DPI(ファイアウォールとDPI)]タブで、[Advanced(詳細)]→[Use custom driver settings(カスタムドライバ設定の使用)]をチェックし、[Ignore Status Code(ステータスコードの無視)]から[Unsolicited UDP(UDPが未承諾です)]を選択します。
D S9.0以降
・[ポリシー]>[共通オブジェクト]>[その他]>[ファイアウォールステートフル設定]画面から、変更したいステートフル設定をダブルクリックします。表示されたウィンドウで[UDP]タブを選択し、[ステートフルUDPログを有効にする]のチェックを外します。
・コンピュータの詳細画面から、[設定]>[詳細]画面の[ネットワークエンジンの詳細設定]欄にある、[ステータスコードの無視]で[許可されていないUDP応答]を選択します。