■ アップグレード/マイグレーション前に
1. アップグレード/マイグレーションの要件の確認
InterScan MSS 7.0 Linux版 Service Pack1 (build 3155)以降 が事前に適用されていることを確認してください。
適用手順については、次の製品Q&Aを参照してください。
InterScan MSS 7.0 Linux版 Service Pack 1(Build_3155)の概要および適用方法
2. バックアップの作成
不足の事態が発生した場合に備えて、バックアップを取得することをお勧めいたします。
2-1. 約1 分間、InterScan MSS 7.0 のメールトラフィックを停止します。
2-2. 次のスクリプトを実行し、InterScan MSS 7.0 のすべてのプロセスを停止します。
[停止方法]
# /opt/trend/imss/script/S99ADMINUI stop
# /opt/trend/imss /script/S99CMAGENT stop
# /opt/trend/imss /script/S99EUQ stop
# /opt/trend/imss /script/S99FOXDNS stop
# /opt/trend/ipprofiler/script/foxproxyd stop
※/opt/trend/ はInterScan MSS の初期設定のディレクトリです。
2-3. 次のコマンドを使用して、Postfix を停止します。
# postfix stop
2-4. InterScan MSS 7.0 管理データベース (現在の検索サービスにInterScan MSS セントラルコントローラがインストールされている場合は必要) およびエンドユーザメール隔離データベース (現在の検索サービスにInterScan MSS エンドユーザメール隔離データベースがインストールされている場合は必要) のバックアップを作成します。
a. InterScan MSS 7.0 にバンドルされているPostgreSQL を使用して、InterScan MSS 7.0 管理データベースまたはエンドユーザメール隔離データベースを管理している場合は、次の操作を実行します。
i. 次のコマンドを使用して、PostgreSQL サーバを停止します。
# /opt/trend/imss/script/dbctl.sh
ii. 次のコマンドを使用して、PostgreSQL データをバックアップします。
# tar cvf imssdb.tar /var/imss
b. 独自のPostgreSQL サーバを使用してInterScan MSS エンドユーザメール隔離データベースを管理している場合は、コールド物理バックアップとホット論理バックアップのいずれかを実行します。詳細な手順については、データベース管理システムのドキュメントを参照してください。
2-5. 次のコマンドを使用して、RPM データベース関連データをバックアップします。
# tar cvf rpm.tar /var/lib/rpm
2-6. 次のコマンドを使用して、Postfix 設定ファイルをバックアップします。
# tar cvf postfix_config.tar/etc/postfix
3 注意事項の確認
現在、アップグレード/マイグレーションに関する既知の問題として次のものがございます。次の製品Q&Aをご確認ください。
InterScan MSS 7.0 から 7.1へのアップグレードならびにマイグレーション時に発生する問題とその対処方法
■ アップグレードの手順
以下の手順に従って、実行してください
手順1:
任意の位置で、imss71_lin_b1241_r1.tar.gz を解凍します。
手順2:
次のコマンドで解凍したディレクトリに移動します。
# cd Program
手順3:
管理者権限にて、isinst.sh を実行します。
# ./isinst.sh
手順4:
パッケージの解凍が終了すると以下のように表示されますので、継続する場合は、エンターキーを押します。
Welcome to the InterScan Messaging Security Suite 7.1 Installation --------------------------------------------------------------------------- -- Migration Config Menu -- The previously installed components of IMSS 7.0 have been detected. 1. Migration Install. Enter a choice (default is 1): [ ] |
手順5:
既存のマシンでインストールされているコンポーネントを検出し、アップグレードするコンポーネントの一覧が表示されます。
Welcome to the InterScan Messaging Security Suite 7.1 Installation --------------------------------------------------------------------------- -- Install Components Menu -- InterScan Messaging Security Suite 7.1 Installation List Upgrade Central Controller -------- [ YES ] 1. Start Upgrade. Enter a choice (default is 1): [ ] |
手順6:
アップグレードが完了すると、以下のようなメッセージが表示されます。
IMSS has been successfully installed. Note: After upgrading all scanners, start the IMSS service on all scanners using the command: /opt/trend/imss/script/imssstart.sh |
手順7:
メッセージにしたがって、以下のスクリプトを実行します。
# /opt/trend/imss/script/imssstart.sh
手順8:
バージョン情報で確認できるビルド番号が1241 になっていれば、アップグレードは完了です。
以上で作業は完了です。
※分散構成でご利用のお客様は、InterScan MSS 7.1 インストールガイドを参照してください。
■ マイグレーション手順
以下の手順に従って、実行してください
手順1:
任意の位置で、imss71_lin_b1241_r1.tar.gz を解凍します。
手順2:
次のコマンドで解凍したディレクトリに移動します。
# cd Program/migration
手順3:
migration_tool_70to71.tar.gz を InterScan MSS 7.0 にコピーします。
手順4:
migration_tool_70to71.tar.gz を InterScan MSS 7.0 の任意の位置で解凍します。
# tar zxf migration_tool_70to71.tar.gz
手順5:
以下のコマンドでマイグレーションツールをのディレクトリに移動します。
#cd migration70/export_tool/
手順5:
以下のコマンドで InterScan MSS 7.0 の設定をエクスポートするツールを実行します。
# ./export_tool_70.sh
※本ツールのオプションは、-h でご確認いただけます。
手順6:
imss_config_70.tar.gz が作成されたことを確認します。
手順7:
新規にインストールした InterScan MSS 7.1 に先ほど作成した imss_config_70.tar.gz をコピーします。
手順8:
InterScan MSS 7.1 のプログラムファイルを解凍した位置に移動し、以下のディレクトリに移動します。
# cd Program/migration/migration_tool/
手順9:
以下のコマンドでマイグレーションツールを実行します。
# ./migration_tool_70.sh
ご注意:
移行後に、InterScan MSS 設定は上書きされ、すべてのサービスが再起動します。
移行中は、データベース操作を実行しないでください。
移行中は、グループ内のサービスを起動または停止しないでください。
手順10:
マイグレーションツールを実行すると imss_config_70.tar.gz の位置を確認してきますので、必要に応じて、絶対パスにて入力してください。
Please type the full filename of export package [default: /tmp/imss_config_70.tar.gz]: |
手順11:
imss_config_70.tar.gz の位置の確認を終えると、全ての設定が上書きされるため、事前にインストール直後の InterScan MSS 7.1 の設定をバックアップを推奨するメッセージが表示されます。
マイグレーションを続行するには、y を選択します。
It's strongly recommended to backup IMSS 7.1 configuration before migration, because it will overwrite current configurations. Do you want to continue? y/n [y]: |
手順12:
InterScan MSS 7.0 で設定していた、Postfix の設定を InterScan MSS 7.1 のデータベースに入れるかどうかを聞いてきますので、必要に応じて判断してください。
Do you want to synchronize IMSS 7.0's postfix configuration into the IMSS 7.1 database? y/n [y]: |
手順13:
注意事項が表示されますので、内容をご確認いただき、y を選択して、マイグレーションを続行します。
Migration tool for IMSS 7.0 to IMSS 7.1 help user to migrate IMSS 7.0 configuration to IMSS 7.1. It only cover settings in Database. So data in DB and hidden keys in configuration file are out of scope. Following settings won't migrate: Following settings will be changed during migration: o Scanning Exception: Highlight points: Do you want to continue the migration? y/n [n]: |
手順14:
マイグレーションが完了すると以下のように表示されます。
Migration finished successfully |
手順15:
以下の点を確認します。
1. すべてのサービス、特にポリシーサーバが起動可能であること
2. 管理サーバですべてのポリシーにアクセスできること。
以上で作業は完了です。
■ アップグレード/マイグレーションの後に
最新の修正モジュールがリリースされている場合は、適用することを推奨いたします。
また、データベースのサイズをご確認いただき、サイズが気になるようでしたら、VACUUM FULLを実施し、PostgreSQL の設定である max_fsm_pages 、max_fsm_relations の値を変更されることをお勧めいたします。
詳細は次の製品Q&Aをご確認ください。
データベースが肥大化し、メール配送が止まる可能性がある問題