この手順は、インストールガイドのP.111から始まる手順で示されているものですが、インストールガイドの内容に誤りがありますため、本手順にて実施してください。この手順ではInterScan Messaging Security SuiteをInterScan MSSとして略して記載してあります。
■InterScan MSS 7.1 コンポーネントを削除するには
1. 次のコマンドを使用して、InterScan MSS 関連のサービスをすべて停止します。
$IMSS_HOME/imss/script/imssstop.sh stop
2. 次のコマンドを使用して、InterScan MSS 7.1 のパッケージを削除します。
rpm -e imss imsscctrl imsseuq
注意: パッケージの不足に関して表示されるエラーメッセージは無視します。
3. 次のコマンドを使用して、IPフィルタのパッケージを削除します。
rpm -e ipprofiler (IPプロファイラ利用の場合)
rpm -e nrs (ERS利用の場合)
4. 付属の PostgreSQL を利用している場合には、次のコマンドを使用して、データベースを削除します。
rm -rf /var/imss
■InterScan MSS 7.0 へのロールバックを完了するには
1. 次のコマンドを使用して、InterScan MSS 7.0 パッケージ情報にロールバックします。
tar xvf rpm.tar -C /
rpm -rebuilddb
注意: この操作を実行すると、バックアップの作成後にインストールされたすべてのRPMパッケージの情報が失われます。InterScan MSS 7.0 のアップグレード中に他のRPMパッケージをインストールしないでください。
2. 次のコマンドを使用して、InterScan MSS 7.0 バイナリにロールバックします。
mv $IMSS_HOME/imss/queue $IMSS_HOME/installlog/binary
rm -rf $IMSS_HOME/imss
mv $IMSS_HOME/installlog/binary $IMSS_HOME/imss
3. 次のコマンドを使用して、IPフィルタのバイナリにロールバックします。
rm -rf $IMSS_HOME/ipprofiler (IPプロファイラ利用の場合)
rm -rf $IMSS_HOME/nrs (ERS利用の場合)
mv $IMSS_HOME/installlog/ipprofiler $IMSS_HOME (IPプロファイラ利用の場合)
mv $IMSS_HOME/installlog/nrs $IMSS_HOME (ERS利用の場合)
4. 次のコマンドを使用して、InterScan MSS 7.0 のデータベースにロールバックします。
tar xvf imssdb.tar -C /
5. 次のコマンドを使用して、Postfix 設定にロールバックします。
tar xvf postfix_config.tar -C /
6. 次のコマンドを使用して、InterScan MSS 7.0 自動起動スクリプトを再作成します。(*1)
./imss/recreate_rclink_70.sh
これで、InterScan MSS 7.0 環境は、アップグレード前と同じになります。
7. 最後に、次のコマンドを使用して、InterScan MSS 7.0 のサービスをすべて開始します。
$IMSS_HOME/imss/script/startall.sh
*1 recreate_rclink_70.shについては、以下のFAQをご参照ください。
◇ インストールガイドに記載がある recreate_rclink_70.sh が/opt/trend/imss 以下にありません
<http://esupport.trendmicro.co.jp/pages/JP-2078993.aspx>