■原因
ICMPステートフル機能は、送信ICMPパケットごとに、ルールがそのICMP「ステートフル」テーブルをアップデートし、要求に対して60秒以内にICMP応答が発生した場合のみ、ICMP応答を許可します。
未承諾の受信ICMPパケットを受信した場合は、このイベントが記録されて、未承諾の受信ICMPパケットは破棄されます。
なお、ファイアウォールルールが一つも割り当てられていない場合でも、ステートフル設定が有効になっていると、このようなICMPパケットは拒否されます。
■対策
上記の理由により記録されるイベントとなりますので、特に対策の必要はありません。
なお、ICMPステートフル機能を使用している環境において、特定の受信ICMPトラフィックを任意に許可したい場合は、該当の通信を「強制的に許可」するルール(Force Allow ルール)を作成する必要があります。たとえば、該当のサーバに対する外部からpingを許可したい場合、Type(種類)が「8 Echo」に対して受信する ICMP パケットを強制的に許可するルールを作成する必要があります。
また、パケット破棄時に本イベントを記録しないようにするには、次の設定を行ってください。
DS 9.5, 9.6, 10.0
コンピュータの詳細画面から、[設定]>[詳細]画面の[ネットワークエンジンの詳細設定]欄にある、[ステータスコードの無視]で[許可されていないICMP応答]を選択します。
DS 11.0, 12.0
コンピュータの詳細画面から、[設定]>[詳細]画面の[ネットワークエンジンの詳細オプション]欄にある、[ステータスコードの無視]で[許可されていないICMP応答]を選択します。