HotFix のロールバック実施後は、各種設定・モジュールが HotFix を適用する直前の状態に戻ります 。 なお、ロールバックが可能なのは、最後に適用した HotFix のみが対象です。 例えば、Service Pack 適用後に 3 つの HotFix を適用し、最初に適用した HotFix のみをロールバックするといったことはできません。
ウイルスバスター Corp. サーバ側での手順
ウイルスバスターCorp. サーバで、適用したHotFixをロールバックするには、以下の手順を実施してください。
事前にウイルスバスター Corp. サーバ にバックアップ対象のファイルがあるか確認します。
- <サーバのインストールフォルダ>\PCCSRV\Backup
- ウイルスバスター Corp.サーバコンピュータで、次のサービスを停止します。
- 侵入検知ファイアウォール/Intrusion Defense Firewall (インストールされている場合)
- Trend Micro Local Web Classification Server
- Trend Micro Smart Scan Server
- OfficeScan Active Directory Integration Service
- OfficeScan Control Manager Agent
- OfficeScan Plug-in Manager
- OfficeScan Master Service
- Apache 2 (Apache Web サーバを使用している場合)
- World Wide Web Publishing Service (IIS Web サーバを使用している場合) - レジストリのバックアップを取得します。
コマンドプロンプトを起動し以下を実行します。> cd <インストールフォルダ>\PCCSRV\
> svrsvcsetup.exe -BackupAosReg - HotFix 適用時に作成されたバックアップフォルダに移動します。
※バックアップフォルダ内には、HotFix インストール時に上書きされるファイルが
バックアップされています。- <srv inst dir>\PCCSRV\TEMP\<HotFixビルド番号>\
- <srv inst dir>\PCCSRV\Backup\<HotFixビルド番号>\※<srv inst dir> は初期設定で以下の通りです。
32bit の場合: C:\Program Files\Trend Micro\OfficeScan\
64bit の場合: C:\Program Files(x86)\Trend Micro\OfficeScan\
※例:“osce_100_sp1_win_jp_hfb2245.exe” をインストールした場合、HotFix のバックアップフォルダは以下のどちらかになります。
- ”<srv inst dir>\PCCSRV\TEMP\2245\”- ”<srv inst dir>\PCCSRV\Backup\2245\”
- バックアップフォルダ内のファイルやフォルダを<srv inst dir>\PCCSRV 配下の同一パスに全て上書きコピーします。
(例3-1)
バックアップフォルダ内の”ofcscan.ini”(<srv inst dir>\PCCSRV\TEMP\2245
\ofcscan.ini) を<srv inst dir>\PCCSRV\フォルダ内に上書きコピーします。
(例3-2)
バックアップフォルダ内にある”Engine”フォルダ内のファイル
(<srv inst dir>\PCCSRV\TEMP\2245\download\Engine\)を
<srv inst dir>\PCCSRV\download\Engine\フォルダ内に上書きコピーします。
(例3-3)
バックアップフォルダ内にある”Pccnt”フォルダ内のファイル
(<srv inst dir>\PCCSRV\TEMP\2245\Pccnt\)を
<srv inst dir>\PCCSRV\Pccnt フォルダ内に上書きコピーします。
- [スタート] をクリックし、「regedit」と入力して <ENTER> を押します。[レジストリエディタ] 画面が表示されます。
* もしくは、Windowsキー + r から 開いたウィンドウに「regedit」を入力しても実行できます。 - 左側のナビゲーションペインで、次のレジストリキーのいずれかを選択します。
- 32 ビット版ご利用の場合:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TrendMicro\OfficeScan\service
- 64 ビット版ご利用の場合:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\TrendMicro\Officescan\service - [ファイル] > [インポート...] を選択します。
- RegBak_ServicePackX_<ビルド番号>.reg ファイルを<サーバのインストールフォルダ>\PCCSRV\Backup\ディレクトリから選択します。
※レジストリのバックアップファイル名は、RegBak_ServicePackX_ビルド番号.reg、RegBak_CriticalPatch_ビルド番号.reg、RegBak_CP_ビルド番号.reg のような表記になります。 - ダイアログが出力したら[はい] をクリックして、前のバージョンのウイルスバスター Corp.のキーをすべて復元します。
- コマンドプロンプトを開き ([スタート] をクリックして「cmd.exe」と入力)、次のコマンドを入力して、Local Web Classification Server のパフォーマンスカウンタをリセットします。
cd <サーバのインストールフォルダ>\PCCSRV\LWCS
regsvr32.exe /u /s perfLWCSPerfMonMgr.dll
regsvr32.exe /s perfLWCSPerfMonMgr.dll - 次のサービスを再起動します。
- 侵入検知ファイアウォール (インストールされている場合)
- Trend Micro Local Web Classification Server
- Trend Micro Smart Scan Server
- OfficeScan Active Directory Integration Service
- OfficeScan Control Manager Agent
- OfficeScan Plug-in Manager
- OfficeScan Master Service
- Apache 2 (Apache Web サーバを使用している場合)
- World Wide Web Publishing Service (IIS Web サーバを使用している場合) - Internet Explorer のキャッシュをクリアします。
その後、ウイルスバスター Corp.サーバが、前にインストールされたバージョンに復元されたことを確認します。
管理者は、Web コンソールの[バージョン情報] 画面 ([ヘルプ] > [バージョン情報]) でウイルスバスター Corp.のバージョン番号をチェックすることにより、ロールバックが正常に行われたことを確認できます。 - ウイルスバスター Corp.が正常にロールバックされたことを確認した後、
<サーバのインストールフォルダ>\PCCSRV\Backup\ディレクトリから次を削除します。
- フォルダ: ServicePackX_< ビルド番号>
- ファイル: RegBak_ServicePackX_< ビルド番号>.reg
ウイルスバスター Corp. クライアント側
ウイルスバスター Corp.クライアントのアンインストールを利用する方法
- ウイルスバスター Corp. サーバ側のロールバック手順を実施後、以下のどちらかのファイルを開きます。
- <srv inst dir>\PCCSRV\Download\hotfixNT.new.md5(または hotfixNT_X64.new.md5)
- <srv inst dir>\PCCSRV\Download\hotfixNT.txt
(または hotfixNT_X64.txt)※<srv inst dir> は初期設定でC:\Program Files\Trend Micro\OfficeScan\
-
開いたファイル内において、モジュールの更新日時が実際のモジュールの更新日時を表しているかを確認します。
- 更新日時を確認するモジュールは、ウイルスバスター Corp. サーバ側のロールバック手順において、 HotFix のバックアップフォルダから移動させたものが対象となります。
- hotfixNT.new.md5 等のファイル内に記載されているフォルダパスは、仮想ディレクトリの形式で記載されています。以下にローカルパスとの対応をいくつか示しますので参考にしてください。
/officescan/hotfix_admin/ --> \PCCSRV\Admin\
/officescan/hotfix_pccnt/COMMON/ --> \PCCSRV\Pccnt\Common\
/officescan/hotfix_engine/ --> \PCCSRV\engine\
例えば、"Instreg.exe" が対象のファイルの場合、hotfixNT.new.md5 内の下記の
ようなエントリにを探します。
/officescan/hotfix_admin/Instreg.exe=20091026091310, 65486bf3b……
<srv inst dir>\PCCSRV\Admin\Instreg.exe のファイルの更新日時が、
”2009年10月26日 18:13:10” になっていることを確認します。
- hotfixNT.new.md5 等のファイルには、GMT+0 でタイムスタンプが記載されているので、 これに 9 時間を加算したものがモジュールの更新日時になります。
- ファイルの更新日時とhotfixNT.new.md5 等のファイル内の更新日時が異なる場合、\PCCSRV\Pccnt\Readme.txtをテキストエディタ等で開き、 任意の箇所で改行を加えてからファイルを保存してください 。
数分後に、hotfixNT.new.md5等のファイルが更新されます。
※Readme.txt の変更および保存で hotfixNT.new.md5 等のファイルを更新するためには、 OfficeScan Maser Service が起動している必要があります。
- ウイルスバスター Corp. クライアントをアンインストールします。
- OS を再起動します。
- ウイルスバスター Corp. クライアントをインストールします。