Apex One エージェントの待受ポートを変更する手順は以下になります。
- Apex One サーバがインストールされたサーバにて、\PCCSRV\ofcscan.ini ファイルのバックアップを取得しておきます。
- notepad.exe 等のテキストエディタを使用して、ofcscan.ini ファイルを開きます。
- [INI_SERVER_SECTION]の項目の配下にある、以下のパラメータの値を記録しておきます。
Master_DomainName
Master_DomainPort
Master_SSLPort
- [INI_CLIENT_SECTION] 配下にある、"Client_LocalServer_Port"パラメータの値を、新たなクライアント待受ポート番号として指定したい値に編集します。
例ではポート番号は「61017」で設定されています。
本ポート番号はお客様の環境毎にランダムに決定されます。必ず、お使いの環境のポート番号を確認してください - ofcscan.ini ファイルを上書き保存します。
- Apex One サーバがインストールされたサーバから、以下のファイルを個々のクライアントの任意のフォルダへコピーします。
(コピー先の例:デスクトップや C:\test フォルダなど )32ビットOSのクライアントが対象の場合:
<サーバのインストールフォルダ>\PCCSRV\Admin\Utility\IpXfer\IpXfer.exe
64ビットOSのクライアントが対象の場合:
<サーバのインストールフォルダ>\PCCSRV\Admin\Utility\IpXfer\IpXfer_x64.exe
※ ウイルスバスター Corp. からバージョンアップした Apex One サーバおよび、Corp. サーバの初期設定のインストールフォルダは以下の通りです。
32 bit OS : C:\Program Files\Trend Micro\OfficeScan
64 bit OS : C:\Program Files (x86)\Trend Micro\OfficeScan
また、新規インストールした Apex One サーバの初期設定のインストールフォルダは以下の通りです。
32 bit OS : C:\Program Files\Trend Micro\Apex One
64 bit OS : C:\Program Files (x86)\Trend Micro\Apex Oneまた、サーバ証明書を取得します。証明書の取得方法は次をご参照ください。 - クライアント側でコマンドプロンプトを管理者として開きます。
- コマンドを実行し、手順6.で 「IpXfer.exe」または「IpXfer_x64.exe」をコピーしたフォルダへ移動します。
※コマンド入力例 (記号の「▲」は半角スペースです)
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> cd▲C:\test
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例では、< C:\test > フォルダへ IpXfer.exe をコピーした場合として説明しています。 - 以下のコマンドを実行します。
本操作は、Apex One サーバと接続ができない状況下でもクライアントへ反映しますが、Apex One サーバと接続して運用されることが前提の操作となります。
64ビットOSの場合は、「IpXfer.exe」を「IpXfer_x64.exe」に変更してください。
(記号の「▲」は半角スペースです)■Apex One または ウイルスバスター Corp.(XG Service Pack 1 以降の場合)
IpXfer.exe▲-s▲<server name>▲-p▲<server HTTP port>▲-sp▲<server HTTPS port>▲-c▲<client port>▲-e▲<サーバ証明書>▲-pwd▲<アンロードパスワード>
■ウイルスバスター Corp.(XG Service Pack 1 未適用の場合)
IpXfer.exe▲-s▲<server name>▲-p▲<server HTTP port>▲-c▲<client port>▲-e▲<サーバ証明書>▲-pwd▲<アンロードパスワード>
■ウイルスバスター Corp. 11.0 の場合
IpXfer.exe▲-s▲<server name>▲-p▲<server HTTP port>▲-c▲<client port>▲-e▲<サーバ証明書>
手順3.で記録しておいた「Master_DomainName」パラメータの値
<server HTTP port>:
手順3.で記録しておいた「Master_DomainPort」パラメータの値
<server HTTPS port>:
手順3.で記録しておいた「Master_SSLPort」パラメータの値
<client port>:
手順4.で変更したクライアントの待受ポート番号
<アンロードパスワード>:
ウイルスバスター Corp. クライアントのアンロードと詳細設定のロック解除のパスワード
<サーバ証明書>:
サーバ証明書の保存パス(フルパス指定)
コマンド入力例 (記号の「▲」は半角スペースです)
■Apex One または ウイルスバスター Corp. XG Service Pack 1 の場合
ipxfer.exe▲-s▲server01▲-p▲8080▲-sp▲4343▲-c▲61017▲-e▲C:\test\OfcNTCer.dat▲-pwd▲pass01
<server name>:server01
<server HTTP port>:8080
<server HTTPS port>:4343
<client port>:61017
<アンロードパスワード>:pass01
<サーバ証明書>:c:\test\OfcNTCer.dat
■ウイルスバスター Corp. XGの場合 (Service Pack 1 未適用)
ipxfer.exe▲-s▲server01▲-p▲8080▲-c▲61017▲-e▲C:\test\OfcNTCer.dat▲-pwd▲pass01
<server name>:server01
<server HTTP port>:8080
<client port>:61017
<アンロードパスワード>:pass01
<サーバ証明書>:c:\test\OfcNTCer.dat
■ウイルスバスター Corp. 11.0の場合
ipxfer.exe▲-s▲server01▲-p▲8080▲-c▲61017▲-e▲C:\test\OfcNTCer.dat
<server name>:server01
<server HTTP port>:8080
<client port>:61017
<サーバ証明書>:c:\test\OfcNTCer.dat
- 以下の手順で、ポート番号が反映されていることを確認します。
本製品Q&Aの「クライアント側で確認する方法」の項目を参照し、
手順4.で確認したポート番号へ設定されていることを確認します。上記手順を実施する前にClient Packagerで作成されたクライアントのインストーラを使用した場合、以前の待受ポートを使用する形でクライアントがインストールされます。
上記手順の実施後に新規クライアントをインストールする際には、必ず新たなクライアントのインストールパッケージを作成してください。