以前のバージョンまでは、プロセスが異常終了した際には、ADPlus などのツールを設定して、ユーザダンプを取得していました。
ウイルスバスターCorp. 10.6 からは、 プロセスが異常終了した際に、プロセス自身でユーザダンプファイルを生成するような機能が実装されています。
これにより、発生頻度の低いようなプロセスクラッシュのケースであっても、本機能により自動生成されたユーザダンプファイルで調査が可能になる場合があります。
本機能の対象となるプロセスは次のとおりです。
ウイルスバスターCorp.サーバ側:
- ofcservice.exe
- dbserver.exe
- ofccmagent.exe
ウイルスバスターCorp.クライアント側:
- tmlisten.exe
- ntrtscan.exe
- pccntmon.exe
- pccnt.exe
- pccntupd.exe
本設定は初期設定で有効です (DumpEnableExceptionHelper=1)。
注意事項
設定変更手順
無効化したい場合には次の手順を実施してください。
(1) ウイルスバスターCorp.サーバのインストールフォルダ内にある、<install folder>\PCCSRV\ofcscan.ini を、テキストエディタで開きます。
※<install folder>は、初期設定で以下の通りです。
- 64bit OS
C:\Program Files (x86)\Trend Micro\OfficeScan - 32bit OS
C:\Program Files\Trend Micro\OfficeScan
(2) [Global Setting] セクション内の DumpEnableExceptionHelper パラメータの値を1から0に変更し、ファイルを保存します。
(3) ウイルスバスター Corp.サーバの管理コンソールの [ネットワーク上のコンピュータ] > [グローバルクライアント設定] から、[保存] ボタンを押下します。
変更可能な各パラメータについての説明は、次のとおりです。
パラメータ | 初期値 | 説明 |
DumpEnableExceptionHelper | 1 | 1: 自動ダンプ生成機能を有効化する 0: 自動ダンプ生成機能を無効化する |
DumpMinimumFreeSpaceInMB | 2048 [MB] | 生成されるダンプファイルにより、ハードディスクの空き容量が枯渇しないための設定です。ハードディスクの空き容量がこの値よりも低い場合は (単位:MB)、自動ダンプ生成機能が有効化であっても、本機能によりユーザダンプは生成されません。 |
DumpMaximumFiles | 1 | 生成されるダンプファイルにより、ハードディスクの空き容量が枯渇しないための設定です。自動ダンプ生成機能により生成されたダンプファイルを保持できる最大個数を設定します。初期設定は1つなので本機能により2つ以上のダンプファイルが生成されることはありません。すでに本設定値と同数のダンプファイルが存在する場合は、既存のものが削除され、新しいダンプファイルが生成されます。 |
ofcscan.ini ファイル内の各設定は、[グローバルクライアント設定] の配信により、次のとおりクライアントのレジストリ内へ反映されます。