■原因
InterScan MSS 7.1 では、SMTPサービスを開始時に メール処理キューの一時フォルダ (初期設定では $IMSS_HOME\IMSS\mque\tmp) をチェックし、もしそのフォルダにメッセージが存在すれば、再送する機能を新たに実装しています。
そのため、アップグレード前の 7.0 の環境において、メール処理キューの一時フォルダに古いメッセージが残っていると、7.1 アップグレード後、SMTP サービスが開始されたタイミングで順にメッセージが再送されます。
■回避策
7.0 から 7.1 にアップグレードする前に、メール処理キューの一時フォルダを確認し、もし以下の拡張子を持つメッセージファイルが存在すれば、それらのファイルをすべて任意の場所に退避させます。
<処理ID>.AF
<処理ID>.DF
■新機能の停止方法について
IMSS 7.1 に導入された、メール処理キューの一時フォルダにあるメッセージを再送する機能を無効にするためには、以下の手順を実施してください。
1. 以下の設定ファイルを任意のエディタで開きます。
C:\Program Files\Trend Micro\IMSS\config\tsmtpd.ini
※ 設定ファイル編集前に必ずバックアップを取得してください
※ InterScan MSS のインストールディレクトリは、
初期設定では C:\Program Files\Trend Micro となります
2. 以下のように、[Common] セクションにパラメータを追加します。
(tsmtpd.ini)
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[Common]
RecoverMailsInTemp = 0
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3. サービス「Trend Micro IMSS SMTP Service」を再起動します。
※ Trend Micro IMSS Scan Serviceも合わせて再起動されます
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