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InterScan Messaging Security Suite 7.1 Linux Patch2 適用後にスパムメール検索エンジンがバージョン6.5で上書きされる問題  

InterScan Messaging Security Suite 7.1 Linux Patch2 適用後にスパムメール検索エンジンがバージョン6.5で上書きされる問題

    • 更新日:
    • 17 Jul 2017
    • 製品/バージョン:
    • InterScan Messaging Security Suite 7.1
    • OS:
    • Linux すべて
概要

IMSS7.1 Linux Patch2 適用後に、スパムメール検索エンジンがバージョン6.5で上書きされる問題について教えてください。

詳細
Public

■問題概要
2011年9月に公開された、IMSS 7.1 Linux Patch2(ファイル名:imss_71_lx32_patch2_b13500.tar.gz)パッケージには、スパムメール検索エンジン(TMASE)6.5 が含まれています。

これにより、既にTMASE6.8などにアップデートした環境においてPatch2を適用すると、6.5で上書きされます。


■この問題による影響
TMASE6.5を使用してメール検索を行うようになります。
このため、6.8の新機能部分については対応しない状況となりますが、検索自体は正常に行われます。

6.8の新機能については、以下のサポートニュース・公開のお知らせを参照してください。

『迷惑/詐欺メール検索エンジン TMASE 6.8(ビルド 1017) 公開のお知らせ』
http://www.trendmicro.co.jp/support/news.asp?id=1587


■TMASEのバージョンを確認する方法
Patch2を適用してエンジンが上書きされても、管理コンソールの概要ページで表示されるバージョンは更新されません。

従って、例えばTMASEを通常の手順で6.8へアクティブアップデートした環境で問題のPatch2を適用すると、管理コンソール上のエンジンバージョンは「6.8」と表示されますが、実際のバイナリファイルのバージョンは「6.5」となり、バージョンが相違してる状態となります。

【確認方法】
1.管理コンソールにログオンし、概要ページから、現在の「スパムメール検索エンジン」のバージョンを確認します。

2.バイナリファイル(libtmaseng.so)のバージョンを確認します。
例) 以下の例ではバージョンが「6.5」であることが確認できます。
 # strings /opt/trend/imss/lib/libtmaseng.so | grep Release
 $Id: Trend Micro Anti-Spam Engine v6.5-build-1024-(Apr  2 2010 19:12:07) PlatformID(3)-Release.  $


■対処
問題のPatch2を適用した環境では、適用前の状況により、必要な操作が異なります。

≪シナリオ1≫
Patch2適用前に、既にスパムメール検索エンジンを6.8にアップデートしていた場合
 - 管理コンソールで表示されるバージョンが6.8
 - stringsコマンドでの確認結果が6.5

上記に該当し、スパムメール検索エンジンファイルが6.5で上書きされたていることが確認できた場合は、6.8に戻す作業を行います。

【操作方法】
1.検索サービスを停止します。
 # /opt/trend/imss/script/S99IMSS stop

2.現在のスパムメール検索エンジンファイルを任意の場所にバックアップしておきます。
例)
 # cp /opt/trend/imss/lib/libtmaseng.so /tmp/

3.Patch2適用時にバックアップされたスパムメール検索エンジンファイルのバージョンを確認します。

例) 以下の例では、バックアップファイルのバージョンが「6.8」であることが確認できます。
  また、バックアップされたファイルはファイル名末尾が変更されています。
 # strings /opt/trend/imss/Backup/Patch2_B13500/imss/lib/libtmaseng.so.13020
 $Id: Trend Micro Anti-Spam Engine v6.8-build-1017-(Apr  1 2011 11:17:56) PlatformID(2)-Release.  $

4.バックアップファイルを ファイル名 "libtmaseng.so"として libディレクトリにコピーします。
 # cp /opt/trend/imss/Backup/Patch2_B13500/imss/lib/libtmaseng.so.13020 /opt/trend/imss/lib/libtmaseng.so

5.パーミッション、オーナーが以下のように設定されていることを確認します。
 # ls -l /opt/trend/imss/lib/libtmaseng.so
-rwxr-x---  1 imss imss 605268  4月  1  2011 /opt/trend/imss/lib/libtmaseng.so

異なる場合は、変更しておきます。
 # chown imss:imss /opt/trend/imss/lib/libtmaseng.so
 # chmod 750 /opt/trend/imss/lib/libtmaseng.so


6.検索サービスを開始します。
 # /opt/trend/imss/script/S99IMSS start

7.検索サービスのログ(log.imss.xxxxxx)をチェックし、スパムメール検索エンジン6.8がロードされていることを確認します。
ログファイルは、/opt/trend/imss/log (初期値) ディレクトリに保存されています。
 2012/01/10 13:45:33 GMT+09:00   [20477:3086444768] [NORMAL]Trend Micro Anti-Spam Engine version:6.8.0.1017, Platform Code:3

以上で作業は完了です。


≪シナリオ2≫
Patch2適用前のスパムメール検索エンジンのバージョンが6.5の場合
 - 管理コンソールで表示されるバージョンが6.5
 - stringsコマンドでの確認結果が6.5

⇒作業は不要です。


≪シナリオ3≫
Patch2適用前のスパムメール検索エンジンのバージョンが6.0以下の場合
 - 管理コンソールで表示されるバージョンが6.0以下

⇒管理コンソールから、6.8へのアップデートを行います。

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評価:
カテゴリ:
動作トラブル; 操作方法/設定
Solution Id:
1313078
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