■修正される内容
本Patchでは、ServerProtect Service Pack 1 Patch 3 のリリース後に発見された問題を修正します。
本Patchでは、次の新機能が提供されます。
機能1:
本Patchの適用後は、カーネルフックモジュール (以下、KHM) のソースコードが3.0.1.0007にアップデートされます。
注意: 最新のKHMのソースコードの詳細については、Webサイトを参照してください。
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機能2:
本Patchの適用後は、Apacheサーバが2.2.21にアップグレードされ、Apacheサーバ
内のOpenSSLモジュールが1.0.0eにアップグレードされます。
本Patchでは、次の問題が修正されています。
問題1:
ServerProtectがTrend Micro Control Managerに検索エンジンおよびウイルス
パターンファイルの最終更新日をグリニッジ標準時 (GMT) の形式で送信する問題
修正1:
本Patchの適用後は、ServerProtectがTrend Micro Control Managerに検索エン
ジンおよびウイルスパターンファイルの最終更新日を現地時間の形式で送信する
ようになります。
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問題2:
手動検索時、検索対象ファイル総数のカウント処理に一定時間要する場合、
Scannedの項目に「-1」が表示される問題
修正2:
本Patchの適用後は、この問題が修正されます。
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問題3:
特定の状況で、ServerProtectのリアルタイム検索により圧縮ファイル内のウイル
スが検出された際に、ウイルスログおよびスパイウェアログにウイルス名と処理
結果が表示されない問題
修正3:
本Patchの適用後は、この状況でもウイルスログおよびスパイウェアログに
ウイルス名と処理結果が正常に表示されるようになります。
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問題4:
「/var/log/messages」にエラーログが表示される問題
この問題はPatch 3で追加された非表示キーが設定されていない場合に
発生していました。
修正4:
本Patchの適用後は、デバッグログのレベルが「5」に設定されている場合にの
み、「/var/log/messages」にエラーログが表示されます。
■インストールの前に
インストールを行なう前に、付属のReadmeファイルおよび管理者ガイドをお読みください。ServerProtectのご利用にあたり重要な情報が記載されています。
本ServerProtect for Linux 3.0 用Service Pack 1 Patch 4 (Build 1355)の適用前に ServerProtect for Linux 3.0 マスタープログラム、ServerProtect for Linux 3.0 Service Pack 1がインストールされている必要があります。未適用の場合は事前に以下のモジュールの適用をお願いいたします。
ServerProtect for Linux 3.0 マスタープログラム(Service Pack1含む) | ||||
プロダクト |
バージョン |
サイズ |
日付 |
ユーザ・ガイド |
|
526.9MB (552,562,794 bytes) |
2010/06/24 |
各ドキュメントは最新版ダウンロードページよりご入手ください。 |
■システム要件
本Patchの適用前に、ServerProtect for Linux 3.0 Service Pack 1 がインストールされていることが必要です。
なお、本Patchは従来のPatchと異なり、累積Patchとなっていますので、Patch3が適用されていなくても適用可能です。
■最新版ダウンロード
ServerProtect for Linux 3.0 用Service Pack 1 Patch 4 (Build 1355)をダウンロードします。
次のファイルは「最新版ダウンロード」からもダウンロードできます。
ServerProtect for Linux 3.0 Service Pack 1 Patch 4 (Build 1355) | ||||
プロダクト |
バージョン |
サイズ |
日付 |
ユーザ・ガイド |
Service Pack 1 Patch 4 |
3.0 |
78.1 MB (81,952,768 バイト) |
2012/04/03 |
■インストール手順
本Patchをインストールするには、次の手順に従ってください。
1. ServerProtect for Linux 3.0 Service Pack 1 以上がインストールされていることを確認します。インストール済みの場合は、手順2に進んでください。
2. rootでログオンします。
3.「/tmp/workdir」などの作業ディレクトリに「splx_30_lx_en_sp1_patch4.tar.gz」をコピーします。
4. 次のコマンドを実行してPatchファイルを解凍します。
# cd /tmp/workdir |
5. インストール中、『Do you want to continue and remove the previous RPM information? (yes or no)』のメッセージが表示されますが、
「no」を選択しますと、インストールは先に進みません。
インストールを完了するためには、必ずRPM DBから過去のSPLX用Patchの記述を削除する必要がありますので「yes」を入力してください。
注意:
- このコマンドを実行すると、Patchのインストール前にServerProtectサービスが停止します。
- インストールプロセスが本Patchに付属するファイルで元のファイルを上書きする前に、元のファイルは「.rpmsave.sp1.p4/backup/」フォルダにバックアップされます。
- システムでインストールプロセスが完了すると、ServerProtectサービスが自動的に開始されます。
- このコマンドを実行した際、以前にインストールしたPatchのRPM情報を削除するかどうかを尋ねられます。
削除する(yes)を選ばないとインストールを進めることはできません。
- 何もPatchを適用したことがない環境にPatch4を適用した場合、インストール中に「rpm: アンインストールするパッケージが指定されていません」と表示されますが、動作に影響はありません。
■インストールの確認手順
本Patchのインストール後に次の操作を実行して、Patchが正常に適用されたことを確認します。
1. 次のコマンドを実行します。
# rpm -qa | grep splx-3.0-sp1-patch4 |
2. Patchが正しくインストールされている場合、次のバージョン番号が表示されます。
splx-3.0-sp1-patch4-1.0.-1355 |
■インストールの後に
インストールを行なった後に、ウイルスパターンファイルおよびウイルス検索エンジンのアップデートを行なうことを強くお勧めします。最新のウイルスに対応するために、ウイルス検索エンジン、ウイルス検索パターンファイルを、常に最新の状態に保っていただく必要があります。
なお、サーバがオフライン環境であり自動アップデートが行えない場合には、下記FAQを参考に検索エンジンを手動で更新してください。
製品Q&A:1306476「検索エンジンの手動更新方法」
■アンインストール(ロールバック)手順
本Patchをアンインストールして、以前のビルドにロールバックするには、次の手順に従ってください。
1.次のコマンドを入力します。
# rpm -e splx-3.0-sp1-patch4 |
注意: Patch 4がアンインストールされる直前まで使用されていた設定ファイル
「tmsplx.xml」は、Patch 4アンインストール後、
「tmsplx.xml.sp1.p4.rpmsave」として保存されます。また、Patch 4
アンインストール後に使用される設定ファイル「tmsplx.xml」は
Patch 4インストール当時にバックアップされていたファイルに置換されます。
2. Patch 4アンインストール時に、Patch 4適用以降に編集したtmsplx.xmlの
変更内容は失われ、Patch 4インストール時のtmsplx.xmlに戻ります。
Patch 4適用以降に編集した設定情報を復元されたい場合は、
「tmsplx.xml.sp1.p4.rpmsave」を参照いただきながら、tmsplx.xmlに
対して設定の復元を手動でお願いいたします。
■既知の制限事項
・本Patchの適用後は、不整合の問題を防止するためにServerProtectの以前のPatchのRPM情報をRPMデータベースから削除する必要がありますが、RPMの制限により、情報を削除するとRPMデータベースに復元することができません。このため、代わりに次の場所にそれらの情報が保管されます。
/opt/TrendMicro/SProtectLinux/Version.ini
・Trend Micro Control Managerで管理されている環境下で、Patch 4 をアンインストールし以前のPatch適用状態に戻りましても、Trend Micro Control Manager 管理コンソール上における製品ビルド番号は1171(Service Pack1のビルド番号)になります。
・Patch1が適用されている環境下で、Patch4を適用したとします。その後、Patch4をアンインストールしますとPatch1適用状態に戻りますが、その状況下において、Patch2を適用することはできません。