Common Vulnerabilities and Exposures(CVE) より、InterScan Messaging Security Suite、InterScan Messaging Security Virtual Appliance、InterScan Messaging Security Applianceにおいて、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性について報告されました。
・CVE-2012-2995: Vulnerability Summary CVE-2012-2995 (英語)
・US-CERT Vulnerability Note VU#471364 - Trend Micro InterScan Messaging Security Suite is vulnerable to XSS and CSRF vulnerabilities(英語)
・JVNVU#471364: InterScan Messaging Security Suite に複数の脆弱性
この脆弱性を悪用した攻撃を防ぐために、製品にて行っておくべき対策はありますか。
■問題概要、影響範囲
クロスサイトスクリプティングとは、Webサーバが入力されたデータをそのままブラウザに返している場合に発生する問題です。
この動作を利用することにより、攻撃者はWeb閲覧者に任意のスクリプトを実行させる可能性があります。
この脆弱性が利用された場合、該当製品管理コンソール閲覧のためにブラウザを実行しているローカルマシン上で何らかのスクリプト等が実行される可能性があります。
■脆弱性が利用される条件
・正規の製品 管理者が管理コンソールにログオン中
かつ
・攻撃者が何らかの方法で準備した、追加されたスクリプトタグ等を含むURLを、ログオンユーザのマシン上でアクセスさせた場合
■問題の発生する製品、バージョン
- InterScan Messaging Security Suite 7.1 Windows版
- InterScan Messaging Security Suite 7.0/7.1 Linux版
- InterScan Messaging Security Suite 7.0 Solaris版
- InterScan Messaging Security Virtual Appliance 7.0/8.0/8.2
InterScan Messaging Security Appliance7.0
■対処
以下の対策により、この脆弱性が利用されるリスクを低くすることができます。
(1)ファイアウォールなどで、外部からの管理コンソール (8445/tcp) へのアクセスを遮断し、必要に応じて社内イントラネットからのアクセスを制限してください。
(2)管理コンソールログオン時のタイムアウト値を短くします。
変更方法については以下のFAQの順を確認してください。
管理コンソールタイムアウト値の変更方法
以上で操作は完了です。
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