初期設定では「その他のドメイン」 (7.1 では「初期設定の配信」) というエントリが用意されており、すべての宛先に対してシステム (OS) に登録された DNS サーバにクエリして配送先を決定します。
エントリの登録
特定のドメインに対する配送先は以下の手順でエントリを登録します。
1. [追加] をクリックします。送信先ドメインの登録画面がポップアップします。
2. 例えばドメインが example.com、配送先のIPアドレスが 192.168.1.100、ポートが 25 であれば、「ドメイン」に example.com を入力した上で「送信サーバIPの入力」を選択します。
次にIPアドレスとポートを入力して、[>>] ボタンでリストに登録します。
IPアドレス: 192.168.1.100ポート: 25
IPアドレスにはIPアドレスのほか、ホスト名 (FQDN) で登録することも可能です。
また、support.example.com や sales.example.com など、サブドメインのアドレスすべてを特定の配送先に配信するには「ドメイン」に *.example.com を指定します。
すべての配送先がリストに登録されたら、[OK] をクリックします。
3. 正しくエントリが登録されたことを確認した上で [保存] ボタンで設定を保存します。
メッセージ配信に関するよくある問い合わせ
A1: 含まれません。example.com とサブドメイン *.example.com にはそれぞれ別にエントリを登録する必要があります。
A2: sub.example.com のエントリがマッチします。
A3: マッチします。
A4: 「その他のドメイン」 (7.1 では「初期設定の配信」) のエントリを変更してください。「送信サーバIPの入力」を選択して、配送先を指定します。
A5: ラウンドロビンで交互に配送されます。また、一方の配送先に配信できなければ、他方への配信を試みます。
動作例:
1通目: 192.168.1.100 に配信
2通目: 192.168.1.200 に配信
3通目: 192.168.1.100 に配信
4通目: 192.168.1.200 に配信
5通目: 192.168.1.100 への配信に失敗 → 192.168.1.200 に配信
6通目: 192.168.1.200 に配信
7通目: 192.168.1.100 への配信に失敗 → 192.168.1.200 に配信
8通目: 192.168.1.200 に配信
...
A6: 指定できます。
例えば example.net に対して 192.168.0.1 の DNS を参照するように設定するには、「ドメイン」に example.net を指定したエントリを作成し、「DNS IPの入力」を選択して参照する DNS サーバのIPアドレスをリストに追加します。
DNS キャッシュは %IMSS_HOME%¥dnscache の a フォルダ (A レコード用) と mx フォルダ (MX レコード用) 以下に別々に保存されています。キャッシュされる期間は DNS クエリで取得した TTL の値です。
※ InterScan MSS のインストールフォルダ%IMSS_HOME% は初期設定では C:¥Program Files¥Trend Micro¥IMSS です。