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Apex One as a Service には、オンプレミス版の Apex One にあるような "VDIオプション" の機能がございません。
オンプレミス版の "VDIオプション" の機能がお客様の VDIホストサーバに直接接続できる必要があったのに対し、Apex One as a Service のような SaaS製品ではそのような直接接続による処理が適用できないためです。
ただし、Apex One as a Service においても次の条件を満たす VDIクライアントであればサポート可能です。
 
■ サポートされている "クライアントOS" であること
対象となるクライアントOSは、"システム要件" をご参照ください。
 
■ プログラムの更新が "無効" に設定されていること
Apex One as a Service エージェントプログラムを更新するには、VDIのマスターイメージを定期的に更新していただく必要があります。
これは、すべての VDIクライアントが同時にプログラムアップデートすることで発生するであろう負荷を軽減するためです。
※ パターンファイルの更新は通常どおり有効に設定していただいて結構です
 
■ 予約検索が "無効" に設定されていること
予約検索では多くのディスクI/Oが発生するため、すべての VDIクライアントで同時にその状態が発生すると負荷の問題につながる可能性がございます。
そのため、トレンドマイクロでは VDIクライアントの予約検索を無効にすることをお勧めします。
 

サポートされる、仮想環境についてはこちらをご確認ください。

   
■ Apex One SaaS エージェントの VDI 環境への対応の詳細について
設定手順等の詳細につきましては、こちらに掲載の運用ガイドに記載がございますのでご確認ください。
また、Trend Micro Vision One をご利用の場合、Trend Micro Vision One で利用可能な Endpoint Groups 機能と、この機能を利用した VDI 用マスターイメージを準備、展開する方法についての情報をこちらに記載しておりますのでご確認ください。

 

制限事項

制限事項 1.
Apex Central は Windows 10 マルチセッション (WVD) を Windows Server 2019 と認識します。
Apex One セキュリティエージェントは、これらのエンドポイントをデスクトップではなくサーバとして識別します。これは、Microsoft社の Windows 10 Enterprise マルチセッション FAQ の記事内容に基づく正常な動作となります。
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-desktop/windows-10-multisession-faq

 

制限事項 2.
Windows 10 マルチセッション (WVD) に対して、サーバOS基準でポリシー設定をおこなっていただく必要があります。
上記の "制限事項 1" に記載したとおり、Apex Central は Windows 10 マルチセッション (WVD) をデスクトップではなくサーバとして認識するためです。

 

制限事項 3.
アラートの通知が Windows 10 マルチセッション (WVD) にログオンしているすべてのユーザに対して表示されます。
WVD はマルチセッションであるため、ログオンしているすべてのユーザに対して Apex One によるアラート通知が表示されます。回避策は、各ユーザのポリシー設定でアラート通知の表示を無効にしていただくことです。

 

制限事項 4.
脅威検出ログ (ウイルス、挙動監視など) は "最後のログオンユーザ" に関連付けられます。
マルチセッションの場合、Apex One SaaS セキュリティエージェントは情報漏えい対策オプションのログでのみユーザ情報と検出ログを関連付ける事が可能です。

 

制限事項 5.
Apex One セキュリティエージェントが VDI環境にインストールされている場合、EDR機能はそのデスクトップが利用可能な状態に限り動作可能です。
デスクトップが削除されたりした場合、EDR機能では以下の制限があります。
- 管理コンソールからそのデスクトップが削除される前であれば、お客様は EDR機能を用いて "履歴調査" をおこなうことが可能です。
- デスクトップが存在しない状態のため、お客様は EDR機能を用いて "ライブ調査" や "対処(ネットワーク隔離)" をおこなうことはできません。