ブラウザ拡張機能について
ビルド14.0.20315以降のセキュリティエージェントでWebレピュテーションのHTTPS検知を設定を有効にすることで、Google ChromeおよびMicrosoft Edgeがインストールされたエンドポイントに「トレンドマイクロツールバー for Enterprise」のブラウザ拡張機能が自動的にダウンロードされます。
(14.0.20315以前で設定を有効にしていたエージェントについては、ビルドアップデート時に自動的にブラウザ拡張機能がインストールされます。)
このブラウザ機能拡張は、URLや不審オブジェクトリストに追加されたURLのブロックなど、セキュリティ機能を強化するのに役立ちます。
拡張機能はChromeおよびEdgeブラウザのツールバーのメニューから確認することが可能です。
■ブラウザ拡張機能のID
Edge: edge://extensions/?id=dlmffppdphadfmicefckcdnpaokpdmbm
Chrome: chrome://extensions/?id=iiipkionnkhdcficbbpionjlfmnjgnlg
■画面例(Chrome)
HTTPS検知を有効にする方法
WebレピュテーションのHTTPSを有効にする手順は、これまでと同様に以下ポリシーからの設定となります。
■Standard Endpoint ProtectionおよびApex One SaaSのコンソール画面
[ポリシー]-[ポリシー管理]でApex Oneセキュリティエージェントポリシーを作成
⇒[高度な脅威に対する保護]-[Webレピュテーション]の設定で"HTTPS URLを確認する"を有効にする
ブラウザ拡張機能のシステム要件
■サポートされるブラウザ
Google ChromeおよびMicrosoft Edge
■OS
Windows 64ビットでのみサポートされます。
Windows 32ビットおよびmacOSでは提供されません。
■通信要件
これまでの通信要件に加え、ブラウザ拡張機能をダウンロードするため、以下ウェブストアとの通信が必要となります。
Edge: https://edge.microsoft.com/extensionwebstorebase/v1/crx
Chrome: https://clients2.google.com/service/update2/crx
使用されるプロセス
■新規プロセス
ブラウザ拡張機能のアップデート等の処理時に以下プロセスが使用されます。
・tm_netinst.exe
ブラウザ拡張機能がセキュリティエージェントと通信するために以下プロセスが新規追加されました。
・dsa-wrs-app.exe
■既存プロセス
ブラウザ拡張機能がセキュリティエージェントと通信するために、以下既存プロセスが使用されます。
・tm_netsrv.exe
補足事項
■HTTPSのWebレピュテーションの不具合について
過去Standard Endpoint ProtectionおよびApex One SaaSのWebレピュテーション機能では、最新のブラウザで検知ができない事象が報告されていました。
ブラウザ拡張機能ではプログラム検査監視パターンを使用しないため、これら問題は技術的には発生しません。
検知しない問題が発生した場合は、弊社サポートセンターまで個別にお問合せ願います。
https://success.trendmicro.com/ja-JP/solution/KA-0019820
■ブラウザ拡張機能の制約について
ブラウザ拡張機能「トレンドマイクロツールバー for Enterprise」は、Chromeのシークレット モードと Edge のプライベート モードではデフォルトで無効になります。
これらモードで拡張機能を有効するためには、OSおよびブラウザ側の設定を変更願います。
以下参照のFAQとなりますが、記載している情報以上のご案内はできない点ご了承下さい。
最新の手順や具体的な情報について必要であればベンダー側の情報をご確認願います。
FAQ(英語): https://success.trendmicro.com/en-US/solution/KA-0015847
■既存のブラウザ拡張機能の影響について
ブラウザ拡張機能「トレンドマイクロツールバー for Enterprise」はHKCU (HKEY_CURRENT_USER)のレジストリキーを用いてインストールされます。
既にお客様環境でHKCUより優先度の高いHKLM(HKEY_LOCAL_MACHINE)によるブラウザ拡張機能の設定を行っていた場合、「トレンドマイクロツールバー for Enterprise」がインストールされない可能性があります。
詳細及び対応策については以下FAQをご参照下さい。
参照情報(英語): https://success.trendmicro.com/en-US/solution/KA-0021157
■Apex One オンプレミスへの展開について
ブラウザ拡張機能は現在Apex Oneオンプレミスには実装されていません。
2026年以降の新規Patchで機能が追加される予定です。パッチが準備され次第情報を公開致します。
ブラウザのブロック画面の文字化けについて
2025年10月現在、Webブラウザ拡張機能を使用している一部言語環境にてブロック画面が文字化けする事象が報告されております。
こちらについては現在修正を調整中となりますので、ご不便をおかけしますが情報のアップデートをお待ちください。
尚Webレピュテーションの検知機能自体には影響はございません。
参照
オンラインヘルプ: Webレピュテーションポリシーの設定
FAQ: Trend Micro Apex One™ as a Service:メンテナンス情報
英語版FAQ:https://success.trendmicro.com/en-US/solution/KA-0021260