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ServerProtect で使用可能な通信方式には次の 2 種類があります。
それぞれ通信可能な方式を自動選択しますので、新規インストール前のファイアウォールの設定時などにはファイアウォール側の記録を参考にしながら適宜設定してください。

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■TCP/IP を使用して通信を行う場合

ServerProtect の初期設定では、一般サーバとインフォメーションサーバ間の通信に RPC(TCP/IP)を使用しています。

管理コンソール、インフォメーションサーバ、一般サーバ間で使用しているポート番号は次のとおりです。
※こちらの通信方式のみで使用するポートを黄色でハイライトしています。

待ち受けアプリケーションプロトコルポート番号補足情報
管理コンソールTCP1000インフォメーションサーバからのイベントメッセージの受信に使用します。他のアプリケーションに使用されている場合は 1001~1009 の間で空いているポートを自動的に利用します。
インフォメーションサーバ

TCP / UDP3000管理コンソールからのブロードキャストの受信に使用します。他のアプリケーションに使用されている場合は 3001~3009 の間で空いているポートを自動的に利用します。
また、一般サーバをローカルインストールする際、インフォメーションサーバを検索する画面が表示されるタイミングでもUDP 3000(利用されている場合は 3001~3009)を使用し、ブロードキャストで送信します。
TCP5005

管理コンソールとの通信および、一般サーバ単体をローカルインストールする際、登録先インフォメーションサーバの情報確認用に使用します。
他のアプリケーションに使用されている場合は 5006~5014 の間で空いているポートを自動的に利用します。

TCP3628Windows 用一般サーバとの通信に使用します。
TCP10319
TMI Control Manager エージェント(Patch 4 以前)を使用する場合にのみ使用されます。詳しくはこちらをご覧ください。
※Patch 5 以後はMCPエージェントを使用します。
TCP139一般サーバとの RPC 通信(※1)や Patch の配信に使用します。
TCP445一般サーバとの RPC 通信(※1)や Patch の配信に使用します。
UDP137,138一般サーバとの RPC 通信(※1)や Patch の配信に使用します。
一般サーバTCP5168
5169
インフォメーションサーバとの通信に使用します。
TCP139インフォメーションサーバとの RPC 通信(※2)や Patch の配信に使用します。
TCP445インフォメーションサーバとの RPC 通信(※2)や Patch の配信に使用します。
UDP137, 138インフォメーションサーバとの RPC 通信(※2)や Patch の配信に使用します。

※1:
特に、一般サーバをリモートインストールする場合(管理コンソール上で「SPNT の新規インストール」を実行した場合)、コピー元の一般サーバと新規インストールするサーバの間で使用されます。(リモートインストールを行う場合、コピー元とコピー先のサーバのプラットフォーム(32bit/64bit)は同じである必要があります。)
また、ServerProtect を運用する際に必要なプロトコルとなる、「ファイルとプリンタの共有」にも利用されるポートです。

※2:
Microsoft Windows においてファイル/プリンタ共有サービス、および RPC 通信に使用しているポートです。ファイルの転送や、一般サーバの移動などに利用される"Remote Registry"サービスを使用するためにも必要になります。

■名前付きパイプを使用する場合


上表内の黄枠で示されたポートに対する通信が確立できない場合、一般サーバとインフォメーションサーバ間の通信に RPC(名前付きパイプ)を使用します。管理コンソール、インフォメーションサーバ、一般サーバ間で使用しているポート番号は次のとおりです。

待ち受けアプリケーションプロトコルポート番号補足情報
管理コンソールTCP1000インフォメーションサーバからのイベントメッセージの受信に使用します。他のアプリケーションに使用されている場合は 1001~1009 の間で空いているポートを自動的に利用します。
インフォメーションサーバTCP5005管理コンソールとの通信および、一般サーバ単体をローカルインストールする際、登録先インフォメーションサーバの情報確認用に使用します。
他のアプリケーションに使用されている場合は 5006~5014 の間で開いているポートを自動的に利用します。
TCP / UDP3000管理コンソールからのブロードキャストの受信に使用します。他のアプリケーションに使用されている場合は 3001~3009 の間で空いているポートを自動的に利用します。
UDP137,138一般サーバとの通信、およびリモートインストール、Patch の配信に使用されます。
TCP139名前付きパイプによる通信、およびリモートインストール(※3)、Patch の配信に使用されます。
TCP445名前付きパイプで RPC を実施する場合に使われます。また、リモートインストール(※3)時や Patch の配信にも使用されます。
TCP10319TMI Control Manager エージェント(Patch 4 以前)を使用する場合にのみ使用されます。詳しくはこちらをご覧ください。
※Patch 5 以後はMCPエージェントを使用します。
一般サーバTCP139名前付きパイプによる通信、およびリモートインストールに使用されます。(※3)
TCP445名前付きパイプで RPC を実施する場合に使用されます。また、リモートインストール時にも使用されます。(※3, ※4)
UDP137,138インフォメーションサーバとの通信、およびリモートインストール時に使用されます。(※3)

※3:
一般サーバをリモートインストールする場合(管理コンソール上で「SPNTの新規インストール」を実行した場合)、コピー元の一般サーバと新規インストールするサーバの間で使用されます。リモートインストールを行う場合、コピー元とコピー先のサーバのプラットフォーム(32bit/64bit)は同じである必要があります。

※4:
TCP 445 番ポートは、Microsoft Windows においてファイル/プリンタ共有サービスに使用しているポートです。インフォメーションサーバと一般サーバ間のファイル転送の際に、このポートが使用されます。

上述のポートは全て待受けポートです。送信元ポートはOSの仕様により、1024以上のポートから送信を試みた時点で利用されていないポートがランダムに選択されます。
また、ActiveUpdateサーバもしくはその接続に利用されるプロキシサーバやメール通知用のSNTPサーバ、SNMPマネージャー等、インフォメーションサーバからの接続先となるポートは利用状況や環境によって異なるため、割愛しております。

NetApp ファイラーと ServerProtect for NetApp のスキャンサーバ間で使用されるポートに関しては、関連リンクよりご確認ください。