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まず始めに、TMEmS/V1ECSは一般的に次のようにメッセージの配送経路上に配置されます。

受信保護 (外部から内部宛)
送信者のメールサーバ → TMEmS/V1ECS → ユーザのメールサーバ → メールボックス
送信保護 (内部から外部宛)
メールクライアント → ユーザのメールサーバ → TMEmS/V1ECS → 受信者のメールサーバ

外部から内部ドメイン宛 (管理ドメイン宛) のメッセージは送信者のメールサーバが管理ドメインの MX レコードを参照し、受信保護のメールサーバのホスト (通常 <会社 ID>.in.tmems-jp.trendmicro.com) にメッセージをリレーします。

一方、送信保護が有効な場合、内部から外部宛のメッセージはユーザのメールサーバが自身の配送設定にしたがって送信保護のメールサーバのホスト (通常 <会社 ID>.relay.tmems-jp.trendmicro.com) にメッセージをリレーします。

TMEmS/V1ECS の 受信保護送信保護 のメールサーバには以下の制限が設けられており、受信保護と送信保護で一部仕様が異なります。

上記制限を踏まえ、受信保護送信保護 のメールサーバにおいてメッセージを受信する基本的な条件は以下となります。

  • 「送信者」「受信者」とはここでは エンベロープ の送信者と受信者を意味します。From ヘッダや To ヘッダなどメッセージヘッダに指定されているものではありません。

  • 管理ドメイン とは管理コンソールの [ドメイン] メニュー に登録されているドメインです。

  • メッセージサイズなどの上限値は 2024/5/27 時点での情報となり、今後、変更される可能性があります。また、ユーザは上限値を任意に変更できません。

受信保護のメールサーバ

受信保護のメールサーバがメッセージを受信するには、メッセージは以下の条件を満たしている必要があります。

上記条件をすべて満たしていたとしても、ユーザの設定状況に応じて受信者フィルタや 送信者フィルタIPレピュテーションTLS チェック などにより ステージ1 のタイミングでメッセージの受信が拒否される可能性があります。

送信保護のメールサーバ

送信保護のメールサーバがメッセージを受信するには、メッセージは以下の条件を満たしている必要があります。

上記条件をすべて満たしていたとしても、ユーザの設定状況に応じて TLS チェック により ステージ1 のタイミングでメッセージの受信が拒否される可能性があります。