■目次
Patch 3とは
インストールの前に
システム要件
事前準備
最新版ダウンロード
インストール手順
予想適用時間
インストールの確認手順
インストールの後に
設定
アンインストール手順
修正される既知の問題
変更されるファイル一覧
寄せられる質問
■Patch 3とは
Patch 3とは、InterScan VirusWall for UNIX (以下 ISVW) 3.81 Linux版 Patch 1リリース以降からビルド 1084までのHotFixを含む累積的な修正プログラムです。
■インストールの前に
インストールを行なう前に、付属のReadmeファイルおよび管理者ガイドをお読みください。ISVWのご利用にあたり重要な情報が記載されています。
本Patch 3(3.81-Build_1084)の適用前にISVW 3.8 マスタープログラム、Patch 1がインストールされている必要があります。
InterScan VirusWall for UNIX 3.81 Linux版 | ||||
プロダクト | バージョン | サイズ | 日付 | ユーザ・ガイド |
3.81-Build_1084 | 16.8MB (17,704,960 bytes) | 2004/04/02 | ||
3.81-Build_1055 | 7.13MB (7,478,272 bytes) | 2004/10/07 |
Linux 版 Ver3.81 | |
OS | Red Hat Linux 7.0 / 7.1 / 7.2 / 7.3 |
対応機種 | 133MHz以上のIntel Pentiumプロセッサを搭載したIBM PC/AT互換機 |
ハードディスク | InterScan VirusWall用に20MBのハードディスクの空き |
メモリ | 128MB以上のメモリの空き容量 |
その他 | C++標準の共有ライブラリ(libstdc++)パッケージ、およびGNU C共有ライブラリVer.2.2をインストールする必要があります。共有ライブラリのインストールについては、お使いのOS付属のマニュアルなどを参照してください。 |
注意:E-Mail VirusWall用の作業ディレクトリには、合計接続数(max_proc × thr_per_proc)の4~5倍のディスクの空き容量があることを確認してください。
max_proc = 25
thr_per_proc = 5
平均的なe-mailサイズ = 50KB
注意:お使いのシステムや設定によっては、/etc/init.d/sendmailスクリプトでプロセスを停止する際、次のようなメッセージが出力される場合があります。
/etc/init.d/sendmail: kill: (PID) - No such pid |
この場合、「isfunctions」スクリプトのiskillproc()関数内の次の部分のsleep値を大きく設定してください。
if ["$PS_ID" != ""] ; then |
設定例
if ["$PS_ID" != ""] ; then |
■事前準備
Patch 3(3.81-Build_1084)のインストールトラブルに備え、各種ファイルのバックアップを行ってください。バックアップしたファイルはシステムのリカバリに使用することが可能です。
製品Q&A:25682「InterScan VirusWall for UNIXのバックアップとリカバリ」
■最新版ダウンロード
次のファイルは「最新版ダウンロード」からダウンロードできます。
InterScan VirusWall for UNIX 3.81 Linux版 Patch 3 | ||||
プロダクト | バージョン | サイズ | 日付 | ユーザ・ガイド |
3.81 | 8.11MB (8,509,440 bytes) | 2005/06/29 |
■インストール手順
本Patch 3(3.81-Build_1084)のインストール手順は次の通りです。
1. root(システム管理者)権限でログインします。
2. 本Patch 3(3.81-Build_1084)を任意のディレクトリに展開します。
# gzip -cd isvw381_lin_patch3_r.tar | tar xvf - |
■予想適用時間
平均 6 分間
*検証環境における修正プログラム適用に要した時間を記載したものです。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なります。あくまでも目安としてご利用ください。
■インストールの確認手順
インストールおよびアップデートの確認手順は次の通りです。
1. Webブラウザを起動し、ポート番号 (:1812) をつけたInterScan VirusWallのURLを入力します。IPアドレスの部分は、InterScan VirusWallのFQDN名またはIPアドレスのいずれかを入力します。 http://(InterScan VirusWallのIPアドレス:1812/interscan
2. InterScan VirusWallの管理コンソールにはパスワードが設定されています。ユーザ名、パスワードを入力しログインします。
3. 管理コンソールの左側のメニューから [About] をクリックします。
4. 画面にウイルス検索エンジン、ウイルスパターンファイル、プログラムのバージョン (Build 番号) が表示されます。正しくインストールが行なわれている場合、ビルド番号は「1084」表示となります。
コマンドラインコンソールからも、「Environment Collector for ActiveSupport」と呼ばれる、ASenviron.cshスクリプトを実行することにより、インストールおよびアップデートの確認を行うことが可能です。
製品Q&A:25827「システム環境確認スクリプト「ASenviron.csh」とはどんな機能ですか」
■インストールの後に
インストールを行なった後に、ウイルスパターンファイルおよびウイルス検索エンジンのアップデートを行なうことを強くお勧めします。最新のウイルスに対応するために、ウイルス検索エンジン、ウイルス検索パターンファイルを、常に最新の状態に保っていただく必要があります。
製品Q&A:23653「検索エンジンアップデート手順」
■設定
インストール後の設定は必要ありません。
■アンインストール手順
本Patch 3(3.81-Build_1084)に含まれている以下のスクリプトを実行することでPatch 3(3.81-Build_1084)をアンインストールできます。
# ./patch_linux_isinst |
■修正される既知の問題
本Patch 3(3.81-Build_1084)の適用により修正される既知の問題は次のとおりです。
InterScan VirusWall for UNIX 3.81 Linux版 Patch 3 | ||
項番 | 製品Q&A | 問題内容 |
1 | - | ユーザがFTP over HTTP接続でディレクトリを閲覧している際に、次のエラーが発生することがある問題が修正されます。 |
2 | - | ウイルスログを選択する画面において、ウイルス名の大文字、小文字を区別なく扱っていたため、ウイルス名のリストに一部のウイルス名が表示されないことがある問題が修正されます。 |
3 | - | パスワードに「+」記号が含まれていた場合、ishttpdデーモンからFTP over HTTP転送に正しいパスワードを送信できない問題が修正されます。 |
4 | - | isftpdがFTPのPORTコマンドで使用するポート番号で短時間に同じ番号を使用すると、InterScan VirusWallがFTP経由でファイルをダウンロードできず、次のエラーメッセージが返信されることがある問題が修正されます。 |
5 | - | FTP over HTTP経由でファイルをダウンロードした場合、ディレクトリ内にanonymousログインに対してCWD (Current Working Directory) 権限のないファイルが含まれていると、InterScan VirusWallでファイルがダウンロードされない問題が修正されます。 |
6 | - | trickle機能が有効になっている場合、FTPクライアントが終了した後もInterScan VirusWallによりFTPファイルのダウンロードが続行されることがある問題が修正されます。 |
7 | - | e-mailメッセージ全体を検索対象とする機能 (WholeFileScan機能) でウイルスが検出された場合、クライアントに対してQUITコマンドと余分な改行データが返信される問題が修正されます。 |
8 | - | 次のエラーが発生することがある問題が修正されます。 |
9 | - | InterScan VirusWall FTPプロキシからデータをダウンロードする際、FTP上流サーバで接続が停止されてデータファイルが空のままダウンロードされてしまい、InterScan VirusWallでこのファイルのウイルスを検出できない問題が修正されます。 |
10 | - | InterScan VirusWall for UNIX 3.8xをRed Hat 7.0環境で使用している場合に、ダウンロードしたパターンファイルのパターンファイルが格納されているフォルダへのコピーに失敗し、その結果、検索エンジンで最新のパターンファイルを使用できない問題が修正されます。 |
11 | - | CGIでintscan.iniが上書きされることによって、InterScan VirusWallのプロセスが正しく初期化されず、子プロセスが正常に機能しないまま動作を続ける問題が修正されます。 |
12 | - | ウイルスログファイルにおいてデータフィールドが失われたり削除された場合、CPUの使用率が100%に上昇する問題が修正されます。 |
13 | - | 一時ファイルを作成するディレクトリ (/tmp) のあるディスクの空き容量が許容量に達した場合、まれにウイルス検索が実行されなくなる問題が修正されます。 |
14 | - | 既知のセキュリティ問題が解消されたApacheサーバ1.3.33に対応できない問題が修正されます。 |
InterScan VirusWall for UNIX 3.8 Solaris版 Patch 2 | ||
項番 | 製品Q&A | 問題内容 |
1 | - | パターンファイルのアップデート時に記録されるログファイルのファイルパーミッションが「664」から「600」に変更されます。 |
2 | - | e-mailメッセージ全体を検索対象とする機能 (WholeFileScan機能) のパフォーマンスを改善します。 |
3 | - | Trend Micro Control Manager (以下、Control Manager) から新しいパターンファイルを適用後、InterScan VirusWallがintscan.iniファイルに誤ったパターンファイル番号を記録してしまう問題が修正されます。 |
4 | - | ファイルパーミッションが原因で、Control Managerサーバからダウンロードした新しいパターンファイルをTrend Virus Control Systemエージェントが、アップデートできない問題がありました。umaskが077に設定されている場合、InterScan VirusWallで、vpnfile.tmpを実際のパターンファイル名に変更できない問題が修正されます。 |
■既知の制限事項
制限事項はありません。
■変更されるファイル一覧
Patch 3(3.81-Build_1084)インストールにより次のファイルが変更されます。
Patch 3(3.81-Build_1084)のインストールトラブルに備え、各種ファイルのバックアップを行ってください。
バックアップしたファイルはシステムのリカバリに使用することが可能です。
ファイル名 | 日付/サイズ | Build番号 | 機能 |
isvw381_lin_patch3 | 2005/06/29 | 1084 |
|
AuPatch | 2005/5/25 | * | ActiveUpdate Patchエージェント |
admin.set | 2005/5/12 | * | - |
cleanscan | 2005/5/25 | * | - |
ftpadv.set | 2005/5/19 | * | - |
ftpscan.set | 2005/5/19 | * | - |
geteng | 2005/5/25 | * | - |
getptn_net.cgi | 2005/5/19 | * | - |
get_set_pswd | 2005/5/19 | * | - |
httpadv.set | 2005/5/19 | * | - |
httpscan.set | 2005/5/19 | * | - |
IScanWeb | 2005/5/19 | 1.3.3 | 管理コンソールモジュール |
isdelvd | 2005/5/25 | 1084 | 通知メール配信デーモン |
isfunctions | 2005/5/27 | * | - |
isftpd | 2005/5/19 | 1084 | FTP検索デーモン |
ishttpd | 2005/5/19 | 1084 | HTTP検索デーモン |
ISsmtp | 2005/6/3 | * | - |
issmtpd | 2005/5/19 | 1084 | SMTP検索デーモン |
isswitch.cgi | 2005/6/3 | * | - |
libaction.so | 2005/5/25 | * | - |
libssl.so | 2005/5/19 | 2.8.22 | 暗号ライブラリ |
libtmactupdate.so | 2005/5/25 | 1.8 | - |
logcfg.cgi | 2005/5/19 | * | - |
logloc.set | 2005/6/9 | * | - |
mailadv.set | 2005/5/19 | * | - |
mailscan.set | 2005/6/9 | * | - |
openssl | 2005/6/6 | 0.9.7e | 暗号ライブラリ |
outsave.cgi | 2005/5/19 | * | - |
prescan.cgi | 2005/5/25 | * | - |
proxy.set | 2005/5/19 | * | - |
pscan.set | 2005/5/19 | * | - |
purgefile | 2005/5/25 | * | - |
Register | 2005/5/19 | * | - |
reg_net | 2005/5/19 | * | - |
scancfg.set | 2005/5/19 | * | - |
scannow.cgi | 2005/5/19 | * | - |
SolarCommand | 2005/5/19 | * | - |
turnoff_on.cgi | 2005/5/19 | * | - |
tvcscfg.cgi | 2005/5/19 | * | - |
tvcsinfo.cgi | 2005/5/19 | * | - |
tvcsreg.cgi | 2005/5/19 | * | - |
tvcsunint.cgi | 2005/5/19 | * | - |
tvcsun_set.cgi | 2005/5/19 | * | - |
upda_net.cgi | 2005/5/25 | * | - |
update.set | 2005/5/19 | * | - |
vcagt | 2005/5/19 | * | - |
vlog | 2005/5/19 | * | - |
vscan | 2005/5/25 | * | - |